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小説を書くときに一番気をつけていること
小説を書くときに気をつけていることはいろいろありますが、一番心を留め置いているのは、鳥嶋和彦さんのインタビューにあった、この部分です。
例えば、君が大好きだった女の子にデートの約束を取り付けて、その場所に急いでいたとする。そのとき、交通事故で倒れている人がいたら、どうするか。知らない人だったら、きっと君は助けるかどうか迷うはず。でも、それが自分の弟や妹、あるいは友達だったらどうするか。たぶん、君は迷わず助けるんじゃないかな。そして、その君の判断は「身近」に思っているかどうかにかかっている。
「キャラクターを立てる」という事の本質は、ここに尽きるんだよ。キャラクターの「身近さ」を上手く作れているだけで、同じエピソードでも切迫度が一気に違う。
もう、これ。マジでこれ。
私は「自分の好きなテイストのキャラが出てくるなら、たいていの話が読める」タイプだったりします(そのキャラが死んだら、いきなり読むのをやめたりもしますが)
なのでキャラ大事、キャラ大事!
鳥嶋さんのこの言葉、定期的に読みたくなります。
読者としてはキャラ偏重主義のくせに、自分で書くときは設定に振り回されてキャラが弱くなりそうなので、そうならないように気をつけて書いています。
これ、二次創作をすると、なんとなくキャラの見せ方のコツが分かってくるんですよね(書けているかどうかはともかく)
二次はキャラの比重が大きいし、書く方も「そのキャラが書きたい」というのが最初にありますからなあ。
以前オリジナルを書いていたときは、キャラを立てるのって難しいなあと思いながら書いていました。
しかし弱ペダでがっつり二次をやったときに、ようやく開眼しました。
どんなことかというと――特に二次創作の場合ですが、どのキャラにもファンがいるということを、決して忘れないようにするということです。
いつだったか脚本家の三谷幸喜さんが「劇団員の見せ場を絶対に作る」的なことをおっしゃっていましたが(でないと劇団員本人から文句を言われるらしいw)、それに近いかもしれません。
まるで二次創作で修行したみたいですな、私!
もっとも二次創作の場合、難点もあります。
「作劇上必要なキャラだけど割を食う役」というのを、既存のキャラではやりにくいところです。
こればかりはどうしようもないので、ちょろっとオリキャラを出したりします(プチ巻ちゃんシリーズで言うところの、長老「太陽の塔」ですね)
……ちょっと話がそれました。
ともあれ、モブキャラはともかく、きちんと描かなければならない主役周りは、しっかり書かねばなりません。キャラを大事にしなければと改めて思いました。
昨日書いた文を加筆修正しました。
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