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電子図書館はまちを越えてく?【圏域で利用可能に】

先日は、きくち電子図書館の話を書いてましたが、今更ながら近くの大津町というところが12月に「きくち圏域電子図書館」へ参加したと書いてありました。

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過去に電子図書館についてまとめましたので、未読の方はこちらをどうぞ。

どんな価値があるだろう?使い方があるだろう?みたいな感じに


デジタルでものの移動がないから広域で管理できる

菊池市は47,983人(令和2年12月時点)ですから、大津町35,386人も加わってもらうと、単純に利用者が大幅増ですよね。



特に電子図書館とか、移動しなくていいしですね。ものを動かすわけではないから、こういった点はオンラインツールとしてのメリットがありますよね。

この辺、図書館の人に少し話を聞いて見たいので、そのうち手配してみますかね。。


子供と電子図書館【相性良し悪し】

個人的に、電子図書館と子供との相性はなかなか良いと思いした。

1.すぐ借りれるということ

自宅から秒で借りれるのはかなりメリットとして大きい、子供と一緒に選べますし。夜であろうが関係ありません。私は夜子供と本を読むのでこの辺はメリットが大きいなと。タブレット使って、「どの絵本よむ〜〜」「この図鑑にするか〜〜?」とかできます。

2.汚れるのはタブレットだけ

「借りた本が汚れたら大変」と心配にもなりますが、電子図書館だっら自分のタブレットが汚れるだけなのでw 

3.図書館は静かにしないといけない

借りる時に、うるさい子供でも安心w というのがあります。


一方で、デメリットと感じたところ

タブレットは多機能すぎるので、構造化が必要です。

 youtube やゲームという認識なると、「タブレットなら、youtubeの方がみたい」というリアクションになります。w 本みたいに、本なら本のモード!みたいに機能が限定されてた方が、認識と使いやすさにメリットがある場合もありますね。

まあ、その辺は子供といわず大人もなんですよw

タブレットが悪いわけではなく、構造化の問題だろうと。ついついyoutubeとかSNS見がちになるので、子供と一緒にスクリーンタイムを管理調整してみるのもいいかもしれません。w


使いこなす利用者のリテラシーが問われてくる

日本の公共図書館における、電子書籍貸出サービスの普及は 2020 年 7 月 1 日現在 で 100 の自治体であり、図書館を持つ 1,380 自治体からみると導入率は 7.2%である。

上記のをみるとまだまだ身近い普及はしていないところは多いとは思いますが、今回のように広域で管理するとなるともっと普及していきそうですよね。

こちらは電子書籍をまとめましたが、確実に伸びてますし、もっと雑誌とか筆頭に購読者も身近にも増えるでしょう。

今後は、利用する我々の問題でしょうね。でも、やっぱり使ってみないと価値なんてわかるはずないので、とりあえず使ってみてる人が増えることが大事だと思います。

もともと大した人数が利用してないので、記事の4倍とか10倍とか大袈裟だと思いますがw それより期待するのは、利用者が増えれば単純にイメージしているより面白い使いかたをしてくれてる人が現れると思います。

まわりが使ってる、事例の積み上げがなにより大事かと。

でも、こういった電子図書館で利用できる選択肢の機会があることは大きいですね。

海外の電子図書館は?

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「そもそも、海外の電子図書館はどうなんだろう?」と思った時に、検索をかけてみたりしてみました。

例えば、2015年の報告でも

米国では,9割を超える公共図書館が図書館向けにデジタルコンテンツを配信するベンダーと契約し,図書館利用者へ電子書籍を貸出している。電子書籍の利用は年々増加しており,いまや電子書籍の貸出は図書館にとって定番のサービスとなった。引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/58/1/58_28/_html/-char/ja/

この報告が、2015年だからwww いやー私乗り遅れてる感ありますねw 

この報告で興味深いのは、

出版社と図書館の対立が続いていた時期,図書館の利用者を対象にした書籍の購入に関する調査が興味深い結果を出している。『Library Journal』誌は「図書館の利用者の半数以上が,図書館で出会った作家の本を購入している」と発表した。別の調査によれば,図書館で電子書籍を利用した者のうち41%が電子書籍を購入したという。また,OverDrive社が独立系出版社Sourcebooksと提携し,アクセス制限を解除した読書キャンペーンを試みた結果,期間中Amazon.comでキャンペーンの対象となった書籍の売上ランキングが急増したという例も報告され,より多くの作品との出会いの場を提供することで読者を育てている,という図書館の主張を裏打ちすることとなった。引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/58/1/58_28/_html/-char/ja/

”本を読む市場を育てる”ことにもなるということですね。

そう考えると、出版社のライバルは電子図書館ではなく、NetflixやSNS、ゲームの方がよっぽど巨大なライバルともいえるので、そんな狭いパイの取り合いではなく共同して市場を広げる方が得策ではないか?となるんですが、そう簡単にいかないから現在があるんでしょうですけどね。w

でも、対立する相手は違う領域とかあるあるですからね。

海外事情で参考になるサイトがありましたのでこちらもシェア


◯岡部一明さんという、市民社会ガバナンス研究者の方のサイトですね。

年50ドルで日本からもアメリカの電子図書館が使える(クィーンズ区公共図書館)

https://k-okabe.xyz/2018/06/18/queenslib-japan/

ニューヨーク電子図書館の使い方 ―雑誌・新聞記事データベース他

https://k-okabe.xyz/2018/03/14/library-databases/


◯池内 有為さんのサイトとかも読んでみました。

2012年のサービス状況なので参考までに。


マーケティングが大事?

そう考えると、電子図書館を普及させる気があるんだかないんだかという事を考えてしまう。こんなによいサービスを作ったから、多くの市民に使って欲しいとしこたま効果的なマーケティングをすればいいのにと思います。

clubhouseのようにいっきにくればいいのにと思ってしまった。w

あの、せめぎあうSNS界隈でぶっ込んでくる、今週のclubhouseの勢いとか参考になるんじゃないのか?と思いました。

電子図書館招待制?!w 怒られますねw


【この記事について】
Locally Driven Labs(LDL)のプロジェクトの1つ“地方のオンラインの普及と価値の創造“にて、オンラインツールの情報共有を記事にしています。地方で実践しているメンバーがオンラインツールの使用感などを話しており、参考資料しても活用できます。


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