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狂犬ツアー行ってきました!HASSENBAレポ

10月16日に人吉HASSENBAであった狂犬ツアーに参加しました!狂犬チャンネルツアーが熊本で激アツ!!しかも瀬崎さんのところで!!メチャメチャ豪華!!!!ということで行ってまいりましたw

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参加しそびれた人は下記から追っかけ視聴記事があります⇩


【セミナーのテーマ】
街の中心部の大半が水没するという津波災害に匹敵するほどの壊滅的なダメージを受けた人吉市の復興をテーマに、財産の全てを失った球磨川くだりが僅か1年で奇跡的な再建を成し遂げる大きな原動力になった再建チームの2人のキープレーヤー”一平HD代表村岡浩司“と”タムタムデザイン代表“田村晟一朗”が加わってブランディング・デザイン・地域連携をテーマに被災地域の復興はどうあるべきかを1年間の取組みの過程から紐解いて行きます。再建チームが作り上げた復興のシンボル“HASSENBA”を会場として実際に体感しながらリアルな学びを得ます。さらに参加者地域での事業構築などについても議論を行い、それぞれのアクションにつなげる機会としたいと思います。

今回は、球磨川くだりを瀬崎さんがやっていたんのですが、昨年豪雨により被災。下記記事からも動画等視聴できますが、非常に大きな災害でした。瀬崎さんの下記リンクの記事は必読です。

川下りの船が出航する人吉発船場では事務所が約1.5mの浸水。パソコンやその他備品、パンフレットや売店の商品も含め全てが廃棄処分となりました。また、全ての船が流出し大半の船が大きく破損し再使用が不可能なレベルに。送迎用のマイクロバス・ワゴン車、輸送用のクレーン・トラックなど全ての車両も水没となっています。

本当にひどい豪雨ですね。私は地元消防団で、定期的に樋門管理をしていてレーダーはよく見るんですが、あの時の人吉のレーダーはやばかったです。過去にnoteの記事にするくらい、私の場合は菊池川の氾濫警戒に神経を尖らせたりしています。

なので、全然人ごとではなく、令和2年は菊池側もなかなか増水して、人吉のようなことが脳裏をよぎることもありました。んで、住んでると「私のところもいつか浸水するなぁ」とか思って生活しているくらいなので。特に事情をしている方は非常に今回の瀬崎さんの情報は参考になるかと思います。


被災前の球磨川くだりのストーリー

瀬崎さんを知ったのは、狂犬ゼミからです。

2019年1月より経営難に陥った熊本県人吉市の第3セクター「球磨川くだり株式会社」に約34%の出資を行い、代表取締役に就任。就任前過去8年間で7回の赤字決算、債務超過3年目と極めて困難なミッションにも関わらず、人吉球磨地域の観光のシンボルである球磨川くだりを守るべく経営再建に向け邁進していた。下記リンクの略歴から引用


3セクの球磨川くだりを再建させるため、自ら出資を行い非常に困難なミッションを行われています。それに加え、コロナと豪雨被害。もはや「重なりすぎだろ?!」と思うぐらい観光業にとっての大打撃を受けつつも、素早い判断と、そして丁寧な対応はこの1年瀬崎さんの取り組みを記事で追っていて凄いとしかいいようがありません。

また、瀬崎さんは上天草でシークルーズという会社をしています。ゼミでしったとき、単純に「熊本にこんな素晴らしい経営者がいるんだ!」と感動しました。学生時代は三角に住んでいたので上天草は生活圏だったですよね、「A列車でいこう」とか激アツです。三角駅の2つ隣のマンションに住んでましたからね。現在はすごく注目されている上天草ですが、私が学生の時は新幹線開通前であり、上記のような瀬崎さんの取り組みの前だったので、古い港町感が漂う街並みを生活してました。なので、現在の観光地という感じのギャップがすごくBefore → Afterを知ってる分、10年でこんなに印象が変わるんだ!!を実現できる事例かと思います。

天草宝島ライン

A列車で行こう

そんな瀬崎さんにも会える狂犬ツアー「いかない理由がない」

車を飛ばして「人吉」へ!

同じ熊本とはいえ、県北である菊池からは高速使って1時間半はかかります。人吉は、私の場合ラフティングするために行きます。球磨川くだりは名物ですが、若い人のレジャーとしても非常に人気なんですよ。意外に高速おりたらすぐHASSENBAに着きました。これって結構いいですよ、このアクセスの良さ。



狂犬ツアー:被災地見学

HASSENBAのフロントで受付をすませ、時間になったら人吉市街地見学へ!!なんと!!HASSENBAのバスがお出迎え!!さすが瀬崎さんのはからいです。 グッとツアー感が高まります。こちらのバスに登場し、人吉市街地を散策します。

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改めて感じる、被害の大きさ

車で5分程度の場所にある市街地をバスでまわりますが、HASSENBAだけをみればすごい復興した感はあるのですが、実際の市街地は被災の跡が非常に残っています。

HASSENBAの場所は2M、市街地は4Mの浸水のようです。郵便局、銀行も浸水して、ATMが使えず。ATMトラックがきたそうです。

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至る所に浸水したという跡が残ってました。

阿蘇青井神社ですが、こちらも被害が。

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豪雨の映像なんかでみると、橋が丸ごと浸水していましたからね。街中がほぼほぼ浸水したんだなぁと理解できます。1年であれだけできたのはやっぱりHASSENBAの復興がいかに早いかを改めて感じました。熊本地震も経験していて思うのですが、やっぱり時間はかかります。


復興商店街

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復興商店街は、飲食店から床屋や歯医者までありました。ひとよし駅近く、人吉鉄道ミュージアムなどもありました。

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ちょこっと、どんな感じで狂犬ツアーが行われてたか?という方のために、一部動画を収録したので共有しますね。先ほど、復興には時間がかかると書きましたが、その辺にもこのトークは触れてあります。

瀬崎さんが説明してくれるというなんとも贅沢な話。

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といった説明を受けつつ、HASSENBAへもどる。やはり、1年後にこのHASSENBAができるというのは市民はすごい衝撃だったと思う。人吉の参加者もいましたが、すごい関心の声がいろんなところであったとか。


狂犬ツアー in 人吉HASSENBA セミナー

会場はHASSENBA2階の会場で行われました。

主催者挨拶&水害当時の状況を説明

第1部 復興までの道のりを紐解く

第2部 今後の人吉球磨地域復興に必要なこと

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このスライドがまず目を引いたので撮りましたw 

毒と薬は紙一重


「この事業がいいですよ。」補助金を目的にした不必要な投資の一番の弊害は自分のマーケットが鈍ってくる”こと。経営をしていない役所の人がいいと思って作った事業の補助金は儲からないことが多い、またそれに向けて事業を作ることは前記のようおにマーケットと大きく離れたものになってしまう。これは復興に向けて共通しているし、気をつけたい事だなぁと思います。


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また”復興にはスピードが大切”とも、お金も必要だし、関わっていた人も歳をとる。40歳の人も10年したら50歳になるとのこと。現実は待ってられないし、人口減少時代に過剰供給の復興なども注意して考えて開発する必要がありますね。

最近、本当に時間の流れが早いw

長期的な視点を持つことの大事さがよくわかります。

建設費に補助金が仮に出ても、建設費は全体の一部で、木下さんはその後の「維持に対するシナリオが一番大事」というのを強調されていました。



それこそHASSENBAは、単に施設再生の球磨川くだりのアクティビティの売上というハイリスク・ハイリターンな面があるところを、、レンタサイクル、物販、カフェといった複合業態で、安定的な収益を生むモデルを作っています。瀬崎さんの下記リンクの投稿が非常に参考になります。



「小規模人口でちゃんと稼ぎを作っていく」

人口減少に対応した仕組みづくりをHASSENBAもそうですし、ヨーロッパの国などからも学べますよね。そして、4人のトーク。木下さん、瀬崎さん、村岡さん、田村さんという豪華な絵。

村岡さんと田村さんも加わり。


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詳しく知りたい人は

こちらの木下さんの記事を購入すると収録動画みれますよ。


あと、私は菊池なので、宮崎の距離感をききつつ。人吉の立地を改めて感じました。家から遠いので、熊本市内から遠くて南の同じような田舎なところwぐらいにしか思わず、ラフティングぐらいの利用でしたが、高速のインターからのアクセスはよく、非常に魅力的なポイントも多いです。

田村さんのHASSENBAのデザインも球磨川の魅力的に映してくれてます。というか2階からの眺め良いです。改修まえの2階の作りからはすごい進化です。


HASSENBAというシンボル

ちなみに1階が球磨川くだりの受付があります。他には

九州パンケーキ

九州産の小麦や雑穀にこだわり、乳化剤・香料・加工澱粉などは一切使用していない商品「九州パンケーキ」です。

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ショップです

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人吉球磨を中心に豪雨災害で特に被害の大きかった県南地区からセレクトされた地域産品を取り揃えたHITO ×KUMA STORE。
ネーミングは人吉球磨地域の商品を扱うお店を表すのはもちろん、熊本中のヒトやモノが集まる場所になって欲しいとの想いが込められています。 サイトから引用

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相良村(さがらむら)は熊本一のお茶の産地です。


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とにかく、HASSENBAからみえる球磨川は優雅です。災害はありましたが、豊かさをもたらしてくれるのもこの球磨川なんだなぁと改めて思います。

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デザインは田村さんの会社ことタムタムデザイン。すごくよく、球磨川が見えます。2階もそうですけど、とにかく球磨川が映えます。窓ガラスに映る雲とかたまりませんね。2階は随分と変えたそうです。メッチャ眺め良くなってますね。


地域に元気をもたらす、誇りを回復させるシンボルは間違いなく必要です。観光複合施設HASSENBAは当社の事業再建だけでなく、被災地域の復興の原動力になることを目指しています。瀬崎さんのnoteより


HASSENBAは非常に人吉のシンボルとなるものだと感じました。瀬崎さんの行動力と計画性と判断力、対人関係モロモロ。。。すごかった。狂犬ツアーでお会いしましたが、丁寧に対応してくださりとてもいい時間でした。ありがとうございました。


【この記事について】
Locally Driven Labs(LDL)のプロジェクトの1つ“地方のオンラインの普及と価値の創造“にて、オンラインツールの情報共有を記事にしています。地方で実践しているメンバーがオンラインツールの使用感などを話しており、参考資料しても活用できます。


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LDL(Locally Driven Labs)とは『地元がヤバいと思ったら読む凡人のための地域再生入門』『福岡市が地方最強の都市になった理由』『地方創生大全』『稼ぐまちが地方を変える』などの著者で、約20年にわたって全国各地で経営とまちづくりに取組んでいる木下斉さんが所長として立ち上げたラボです。






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