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”そもそも知らなかった”電子図書館のこと

電子図書館とは?

「電子図書館??どういうものですか?」とまあ、今年になってようやく知った電子図書館です。LDLメンバーに図書館司書の方がいたので、興味があって話してもらうことに。オンラインの可能性を調べてるのでとても関心のあるテーマでした!

LDLとは?以下のリンクを参照してください。全国各地で経営とまちづくりに取組んでいる木下斉さんが所長として立ち上げたオンラインラボです。


実をいうと、私の住んでいる旧菊池市には長らく図書館がありませんでした。昔はあったらしいのですが、生まれてから何十年と公民館にあった図書室のみ。失礼ですが、利用はほとんどしたことなかった。なので、市町村合併後の隣町の図書館を利用するぐらいでした。

平安時代の後半から約450年もの間、熊本県菊池地方を中心に栄えた武士「菊池一族」が居城を構えていた菊池市は、“文教菊池”として明治20年に熊本県で最初に図書館ができたところです。しかし最近まで、旧菊池市には図書室しかありませんでした。その後、近隣町村との合併後に複合施設として図書館建設の計画が持ち上がり、最初の図書館から130年の時を経て2017年11月、1階が図書館、2階が公民館の複合施設として、菊池市生涯学習センターKiCROSSがオープンしました。引用元:https://www.nec-nexs.com/supple/autonomy/column/takano/column066.html

なんと歴史をみれば、明治20年に熊本県初の図書館は菊池市だったという歴史もあります。w


そんなこんなで、図書館とは縁のない生活だったのですが、リハ学生の時は片田舎に一人暮らしをしていたので、たまたまアパートの近くに図書館が。”金もなければ娯楽もない学生時代”だったので、図書館に行って本を10〜20冊ぐらい借りて読んでた時期がありました。

なので、旧菊池市にも図書館ができたのは非常に嬉しかった事を思い出します。

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◯図書館の電子化?

貸出業務の電子化と閲覧の電子化

図書館が実施する、紙の図書の貸出しに加えて電子書籍の貸出しを行う事例にも、そのサービスに2つのタイプがあるようです。

・貸出業務の電子化
・閲覧の電子化

膨大な、資料を探すときに検索がかけられるのは便利ですね。

【検索に関して】

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中央図書館(旧菊池市)含め、現在の菊池市の図書館がまとめて検索できます。

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まあ、どこの図書館にあるか調べられると時間のロスが単純になくていいですよね。 

借りるのも結構楽で、私が通ってる図書館では、バーコードを置けば本を借りられるようになっています。

【閲覧の電子化】

資料の電子化されてますね。菊池市の場合は、まだこれからでしょうが、資料のデジタルアーカイブスがなされていくのでしょうね。

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ここから本番。地元の電子図書館のページを見るとこんな可愛いページが。

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電子図書館で借りてみる

幸いなことに、私の街では電子図書館がありまして、早速利用した次第。

2500タイトルの電子書籍が用意されているようです。まだ少ない。。と言った印象です。

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とはいえ、24時間、来館せずに利用できるというのは非常に大きいですね。

最近はタブレットを持っている人も増えたし、手軽に借りれたら便利ですよね。図書館も行かないと利用できないというところがあって、例えば子供、高齢者、身体障害者など、アクセスが容易ではない人ほど電子図書館は恩恵を受けれるかと思います。

特にコロナ禍では、こういった利用が普及するといいなと。

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借りてる対象は、菊池市に住んでる、もしくは学校や職場に通ってる人が対象の様です。

【借りるのは簡単】

さくっと借りてみましたが、3点借りれました。ログインして、借りるを押せば、ブラウザ上で読めます。

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2週間したら自動で返却、読めなくなる仕組みみたいです。他所の図書館はどうなのか?今後、調べてみたいなと思いました。

そもそも、電子図書館はどこから?

調べてみると、長尾構想というものがあったようです。元国立国会図書館の館長をされてた方ですね。


電子図書館の主なメリットと考えられる点は以下の通り。

・館外から利用可能な24時間365日のサービス提供による、時間・空間的な制約の解消。
・障がい者や高齢者の利用支援の拡大(テキスト読み上げ、文字拡大など)。
・デジタル化による貴重資料や地域資料の保持、公開、劣化防止。
・省スペース化による物理的な在庫管理問題の解消。
・貸借管理のシステム化による図書館業務の業務軽減

図書館は、時間と空間から開放されるのは大きいですね。私は、障害者の支援をしている職種の人間なので、こういった情報へのアクセスが向上するのは大賛成です。そして、タブレットをはじめとしたデジタル端末は個別最適化しやすい。というメリットがあります。

本の文字の大きさは、人によって最適が違うし、読むより読み気てもらった方がいいという人もいますしね。フィジカルな環境の条件によって、情報への格差の改善につながる可能性が大いにあります。

一方、現時点での課題は。。

・貸出可能な電子書籍絶対数の不足
・購入費用の会計基準の明確化
・電子書籍の価格と図書館予算との調整

貸し出しできるようにするサービスは、なかなかコストがかかってるので数が不足しているところ。電子書籍はものではないので、資産となりにくい?ところがあり認識をどうするか?といった点があるようでした。


長尾氏は、「図書館は知の集積と利用(アクセス)を保障する機関」であり、デジタルの時代において、「知の拡大・創造に繋がるようするためには電子図書館を充実すべき」である。そのためには、「図書館と出版界とが協調的に発展するための方策を検討することが大切である」と語った。また、全ての電子出版物へのアクセスと長期保存を保障するためにも、「電子出版物の集中的な収集と管理、アクセスを保障するアーカイブが必要」であり、「このアーカイブにアクセスすれば過去のすべての出版物を参照することができることが重要」という。Googleのような一企業に世界中の出版物が集中することは望ましくなく、日本においてはNDLこそが、この役目を果たすべきという内容であった。引用元:https://www.jepa.or.jp/ebookpedia/201607_3165/

図書館の価値はなんなんだろう?

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もちろん、”本”があることによる可能性もありますよね。私も紙芝居とか仕事で借りたりもするから、用途に応じてメリット・デメリットがあるのは当然です。

菊池市の事例ですと

菊池市中央図書館は、コメダ珈琲菊池店とコラボして”コメダ文庫”として100冊店内に設置してたりしてます。団体会員を使って毎月100冊入れ替えるパターン。

とか、イベントに図書スペースを作ったり。

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こういったリアルである本がある意味は、色々ありますよね。

私の地元の菊池市中央図書館、よく通うようになりましたが、いい本を選んであり、司書さんがいい仕事をされてるんだと思います。ただ、木下所長の本がおいてなかったので、LDLメンバーである私はリクエストしとかないとなぁと思いましたw

なんのために図書館があるのか?デジタルとどっちがいい?、デジタルを加えて共存しながらもっと運用するべき。私の住んでいるところも、車じゃないと利用しにくいですしね。子供に絵本の読み聞かせようとしたら、電子図書館でタブレットでいけるならその選択肢もありだなと思うんです。

図書館の空間のメリットはもちろん感じています。しかし、空間ばかりが図書館の機能か?というと、下記の長尾氏が語るように”図書館は知の集積と利用(アクセス)を保証する機関”を考えると、オンラインでのアクセスは無視しては駄目ですね。

【この記事について】
Locally Driven Labs(LDL)のプロジェクトの1つ“地方のオンラインの普及と価値の創造“にて、オンラインツールの情報共有を記事にしています。地方で実践しているメンバーがオンラインツールの使用感などを話しており、参考資料しても活用できます。


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