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志望理由書・小論文の根拠(理由)の要件

興味深い記事があったので共有。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/チコちゃんの-なんで-は最悪の愚問である-5歳児の罵倒芸-に文化人類学者が本気で怒りを抱いたワケ/ar-AA16i3Rg?ocid=ob-fb-jajp-779&fbclid=IwAR2WhiZEUWWPUHBHCfCS1ow4m4XgBC7wKP2FvafrTqeqoVY8LL7h2xEsiB4

チコちゃんの問いの良し悪しはカッコに入れておくとして、肝心な記述を抜粋。

身近な例を挙げる。研究に携わっている人に対し、「あなたはなぜその研究をするのか」という問いかけがよくなされる。科学のトレーニングを積んだ人であれば、「先行研究がなく、独創的だから」(学術的必要性)という回答が公式見解となる。
しかし、実際の研究活動を見ていると、さまざまな回答を与えうることは明らかである。「個人的に興味がわいたから」(私的動機)、「たまたま適切な調査対象に出会えたから」(環境要因)、「研究を通じて社会貢献できるから」(対外的有用性)、「研究室の指導教員の分野だったから」(研究チームの来歴)、「本を読んでいたら知識が蓄積されたから」」(個人の来歴)など、「なぜその研究をするのか」に対する説明の仕方は何通りも存在する。
いずれも「なぜ」に対する適切な回答であり、唯一の回答を選定することはできず、相互に独立した説明の方法となっている。

この内容を志望理由や小論文に当てはめます。
大学教員が大学を科学のトレーニングの場だと捉えているならば、理由(根拠)として成立するものは「学術的必要性」となります。次いで「対外的有用性」。
つまりは私的動機や個人の来歴のような自己都合より、自己と社会を学術で接続することを求めるということです。

また、志望理由ではこれらに「研究チームの来歴」を結びつけ志望先とのマッチングを図ることになります。
要は「学術的にも対外的にも私の研究が必要で、研究チームの来歴を見るとそれができそうな大学だから志望する」という筋書き。

一方、志望理由では「私的動機」「環境要因」といった自己都合による動機はもちろん個々にあるのは承知しますが、それらは上記より編集の際の優先順位として低いと判断し、軽量化、もしくは削除することになります。

私の志望理由書の講座、学習参考書の答案例は全て上記を踏まえた記述になっていたと思います。
再度読み返してみてください。

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