人生の目標って必要?
あなたの人生の目標は何ですか? みたいな質問が結構カジュアルに飛び交ってる。わりと便利な質問なのかもしれない。
いつも「用意」してるかのようにすんなり答える人もいれば、「うーん、目標……とりあえず○○を頑張ることですかね」みたいに、なんとなく思いついたもので乗り切る人もいる。
自分の場合はどうなんだろう、と考えると、それが見事なことに「ない」のだ。
そもそも人生に「目標」っていつから当たり前みたいになったんだろう。
目標…とくにないです。そんな答えを返したら、だいたい微妙な空気になる。すごく後ろ向きな感じさえする。あるいは、お前には答えたくないよ的な誤解さえ生じかねない。
だからって、べつに人生を捨ててるわけでも斜めに見てるわけでもないんだけど。
自分をちゃんと生きる。そういうのならあるけど、きっと相手が求めてるのは違うんだろう。もっと具体的で期日も切られていて、みんなが「頑張ってくださいね」と言えるようなやつ。
たぶん、今世では持てそうもないし前前前世でも持ちあわせてなかった。
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どうしたらいいのか。いや、そんな悩んでもないんだけど、いつも「人生の目標」の前で立ち止まってたら、ある人がこんなふうに言ってるのを見て「ああ」と思った。
あるメディアで、メディア受けすることを成し遂げた人への取材の中でのこと。
「やっぱり人生の目標が明確だったからですよね?」
「……そんなこともないよ」
「いやいやそんな。教えてくださいよ」
レポーターが食い下がると、その人はこう言ったのだ」
「……元気といい天気。以上!」
それ、いいじゃん。かっこいい。人生の目標があるとすれば「元気と天気」。僕もそれ使わせてもらいたい。
ふざけてるわけでもなくて、結構「深い」と思う。
そもそも元気じゃなければ(これにはいろんな要素が含まれる)自分の人生を生きられない。
でも思うようになることばかりでもないし「天気」が良ければそれだけでまあしあわせと思えるってことは、ある意味「人生の目標」を軽く超えてる、やることやってきてるってことでもあるから。
元気と天気って言える人生。やっぱり、いいよなって思ってしまう。