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自分が浮いたときにすること

足が浮いてる。浮き足立つということばがあるけど。いまの感覚の短い話。

楽しくて浮かれてるわけじゃない。浮き足立つの本来の意味は何かの不安や恐れで、落ちつかないことを指す。

べつにいま、何か不安が迫ってるとかそういうのでもないけど、足が浮いてるよなぁと思う。

なんでだろう。

すごく動いてるんだ。あれをやったりこれをやったり、あっちに行ったりこっちに行ったり。動けてるからべつにネガティブにとらえることは何もない。

のだけど、こういうときって良くないよなと、自分の中の自分が感じてる。

何が良くないのか。動けてるし、タスクもこなしてる(1つこなすと、2つ増えるのは謎)。大きな原稿の山も越えたから表面的には問題ない。はずなのに。

端的に、地にちゃんと足が着いてない感じがする。自分の根っこと動きの間に妙なズレ、違和感がある。繋がってない。

そういうときは「動けていても」どこかで何かが噛み合わなくなったりするのだ。あるいは、自分の本来の場所に戻るのに時間がかかったり。

だからすごく動けてるときは逆に、良くない兆候かもしれない。

まあでも、そういう自分の中からの信号を感じられてるだけいいのだと思う。

これが本当に動けてるのをいいことに自分の中から何も感じなくなって、なんならもっとやれるんじゃないかみたいになったら怖い。

ビジネス界隈ではそういう人、一部で評価されがちだけど。

自分が浮いてるなと感じたときに、自分を元の場所に戻すというか本来の自分の根っことの繋がりを確かめるために僕がやってること。

本を読む。え、そんなこと? と思われるかもしれないのだけど。

それも何十年単位で時間が経っても、自分にとって古くならない本を読み返す。きっと誰にでも何冊かはあると思う。

いろんな意味で「大きな」「深い」存在であり続ける本。その本に文字通り「触れる」ことで、ああまだ自分は大丈夫だなと思えるから。

自分もそういう本をつくりたいと思いながらこの仕事をしているのに、自分の足が浮いてしまうのはどうしたものかと思いながら読むことが多いけどね。