読むと記憶がなくなる本

画像1 やばい本だと思う。なにしろ、読むと記憶がなくなるのだ。そしてもっとやばいのは、記憶がなくなると時間の概念も消滅してしまうこと。時間の概念もなくなってしまうのだから、忙しいもヒマも感じることなく、止まっているのか流れてるのかわからない「無」の中に放り込まれる。その「無」は記憶がなくなる本を読み切るまでずっと続く。そして読み終えた瞬間に、読む前の状態に記憶が戻り、時間も再びそこから流れはじめる。だったら読んでみたい気もするし、だけど読むと記憶がなくなる本をどうやって読み切れるんだろうかという疑念も残る。