桜風堂ものがたり上を読んで。

私はこの小説の表紙の絵柄が気に入って、買ったんだ。

そして、読んで、心が震えた。すごくつよく。

文章に、こんなにも心揺さぶられたのは本当に久しぶりだ。

本屋さんの今の現状。

非難する人々。

たくさんのいまがつまっている。

主人公はある事件があったあたりから、とある痛みを患う。

ネットで交流のあった、ある人のもとへ訪ねる。

僕は、この本を読んで何度も泣きそうになるんだ。

主人公はもちろん、周りの人たち。

たくさんのやさしさでできた本だと思う。

上巻だけを買ったことを後悔するほどに。

下巻も一緒に買っておけばよかった。

そのくらい、この本には力があって、

僕はその力をすごく感じる。

だからこそ、感情の揺れるまま僕は、絵を描いた。

この本を読んだ感想を、絵で表した。

僕は絵は苦手だ。うまく描けない。

でも、揺れ動かされるように……僕は描いていた。