保険証 認知症おとーさん日記 Feb.20 2021
土曜日だからのんびりしていて、いい加減そろそろ電話しなくちゃなぁ、と思っていたら、おとーさんから電話がかかってきた。
「文恵、保険証が見当たらないんだ。」
「あれ?いつもの引き出しに入ってない?」
「〇〇だろう?___やっぱり入ってない。」
なんとー!そうきたか。いつものところに入ってないとなると、おとーさんがどこかへ動かしたに違いないのだけれど、なんで今、保険証なんだろう?
「どうして保険証を探してるの?」
「便通が悪くてな。病院へ行って薬をもらってきた方がいいかと思ったんだ。」
ああ、そうか。ここ1年ほどそういう話をすること何度かあったなぁ。便秘のお薬も買い置いていたはず。とりあえずそっちを探してもらおう。
「あのね、便秘のお薬は買ってあるの。棚の下の段を見てくれる?」
「ん、___見たけど、こんなところに保険証入ってないよ。」
「いや、保険証じゃなくて、お薬だよ。保険証は、Rちゃんが明日あたり行くと思うから、そのときに探してもらおうね。」
「そうか。」
「うん、だからとりあえず便秘薬探してみようよ。棚の下の段、もう一回見て。白と薄緑の手のひら大の箱、ない?」
「のどぐすりじゃないだろ、うーん、見当たらないな。」
そっかぁ、見当たらないかぁ。それじゃ、これも妹Rちゃんにたのんじゃおう。お通じが思うように出ないと、お腹が張って気持ち悪いもんね。
「じゃあ、Rちゃんにお薬たのんでおくね。で、きょうはお薬飲んだかな?」
「えーと、きょうは20日か?飲んでるよ。」
よかった。しかし、電話だと探し物の限界があるなぁ。Rちゃんにお願いすることを連絡したら、明日さっそく行ってくれるそう。お世話になりますっ
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