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【振り返り】社会開発学の3クラス@アテネオ(その2)

7月某日の、燃えるような夕焼け。
毎日、室内でオンライン授業を受けていると見逃してしまう、この自然の美しさ。

この日は奇跡的に外の様子に気付けて、なんだか得した気分になったのを覚えています。

そして夏真っ只中の8月上旬、APSプログラム・フェーズ2の3つ目の授業が始まりました。

・Research Methods in Transdisciplinary Development 

この授業は研究の計画から実行までの過程を学びつつ、グループで研究計画書を書いてみる、というのが授業内のゴールでした。

2名の先生が毎回講義をしてくださるスタイルで、どちらか1名が説明しているときにZoomのチャット機能で質問が上がってきた際には、もう1名の先生がチャットで対応するという分担をされていました。

質問をしたらすぐ返してくださるのはありがたかったです。

約2週間の授業内容はこちら。

<扱った内容(シラバスから抜粋)>
・Research Process and its Importance
・Issue Identification/ Formulation of Research Question
・Developing the Analytical Framework
・Data Collection and Simple Analysis 
    (Quantitative, Qualitative & Participatory Action Research etc.) 
・Research Ethics

わたしは学部生の時に定量的調査と質的調査を両方かじったことがあったので、この授業が始まるときに過去に書いた卒論を見返したりしながら、授業の理解をしていました。

今回のグループは、興味が似ているもの同士、自分たちでチームを組んでいくというスタイル。

わたしの場合は、教育に興味がありそうなメンバーに声をかけ、一人、また一人と仲間を増やしていきました。

今までの2クラスでは、異なるバックグラウンドを持つメンバーに刺激を受けた時間でしたが、今回は教育という共通した興味を持ったメンバーで、1回目の顔合わせZoomの時からすでにワクワク。

打ち合わせしていても、自然とたくさん意見が共有されていって、誰が仕切るわけでもなく、お互いの様子に気を配りながらみんなが発言していく。

慣れないアカデミックな調査・リサーチも、チームのみんなのおかげで豊かなディスカッションの時間が流れていました。

授業内容の分量的にはとても2週間で終えられる分量ではないので、毎回授業が終わるたびに一杯一杯になっていましたが、先生方も理解してくださっていたようでした。

・コロナ禍でのリサーチ

APSプログラムではプログラム2年目に、チームでプロジェクトを行ってリサーチをする時間があるので、皆が1年後のプロジェクトを思い描きながら授業を受けていたと思います。

そのプロジェクトでは、自分たちが活動したい場所を拠点とするNGOなどの現地の団体と協働することが求められるのですが、

わたしたちの代はオンラインでプロジェクトを行うことをほぼ前提として、計画を練っていく必要があります。

「来年、コロナが収まっていたら・・」という希望は持ちつつも、「withコロナ」が、2021年のリアル。

オンラインで現地の人たちとどう関係性を構築していくのか。

オンラインでどんな活動の場をデザインできるのか。

これらについては先生たちも模索中で、自分たちがどこまで目指していて、そのためにどう進めていくのかを、ゼロから作っていく機会になりそうです。

・"Transdisciplinary"とは

一つ前の記事から頻繁に出てきている、"Transdisciplinary"という言葉。

Googleで調べると、日本語では「学際的」などと出てきてあまりイメージ湧かず、

正直、APSプログラムに合格した後も、"とらんすでぃすぃぷりなりー"って何だろうかと、留学開始当初は思っていました。

この6月〜8月に受けていたアテネオ・デ・マニラ大学の授業を通して感じたのは、

Transdisciplinaryとは、様々な分野のプロフェッショナルが集まり、知識と経験を寄せ集めていくことで、

Transdisciplinary Developmentとは、その多様なメンバーとともに、社会をより良い状態にしていくことなのかなと。

APSプログラムで出会った仲間たちは、まさに一人ひとりが異なるプロフェッショナリズムを持っていて、

分野や専門性の垣根を超えて、問題を解決していこうとする志があるんだなと感じます。

これから始まるコスタリカでのプログラムでアジア以外の出身の学生とも出会いながら、

"Transdisciplinary Development"の形について、考えていきたいと思ってます。





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