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『どうして優しいの?』の答え

私には可愛い可愛い双子の甥っ子がいます。
そんな2人を連れて遊びに出た日の話。

老舗のお菓子屋さん、餡子の入ったお餅を店内で焼いてくれるお店に行きました。
軒下、店先に2つしかないテーブルと椅子…
私たちが買い物をしてお店を出ると、先に座っていたお兄さんが何も言わずに席をあけてくれました。
私がお礼を言って子供たちを促し座らせると

『どうして?どうして優しいの?』
と、甥っ子は私に聞きました。
『小さいからだよ。小さいから優しくしてくれるの。だから、○○ももっと大きくなったら小さい子には優しくしてね』

席を譲ってくれたということを『優しい』と感じる甥っ子の気持ちに、なんだかくすぐったい様な、とってもあったかい気持ちになりました。

2つしかない特別な場所に僕たちを座らせてくれることを『優しいこと』と感じる心があること、優しくしてくれる理由を知りたがったその時に感じました。

電車で席を譲ること、ドアを押さえてあげること、不自由な人がいたら手を貸すこと…
当たり前のことだけど、『良識』『常識』『当たり前』になっていませんか?

大人なら当然のことかもしれません。
でも、私は同時に忘れていたかのかもしれない。

当たり前のことをしただけになっていませんか?

『どうして優しくしてくれるの?』

『優しくしてくれた』って、心がそう感じたんですね。

『優しくしてくれた』と思われたい、『優しくした』と思いたい訳ではないですが、『優しさ』相手を想う気持ちがあるってこと。
当たり前ではなく『優しく』って気持ちで、誰かを想って行動したら、なんだか心がまぁるくなる気がします。
色んなことが当たり前、なんとなくになってしまいがちな大人です。
子供には気付かされてばかりですね。

そして私から子供たちに『優しくする理由』を教えるきっかけをくれた、『優しい』の意味を考えるきっかけをくれたあのお兄さん。本当にありがとうございます。
頂いた『優しい』のおかげ様で子供たちはとっても優しく育っています。

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