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不適切にもほどがある! は Life Goes On

宮藤官九郎さんの脚本は「Life Goes On」だ。というのは、私の発想ではなく、ネット記事で以前どなたかが書いていたことです。とてもしっくりきて、宮藤官九郎さん脚本のドラマを見るたびに、Life Goes On だなあと心の中でつぶやいています。

「不適切にもほどがある!」だけではなく、「俺の家の話」「監獄のお姫さま」「あまちゃん」「未来講師めぐる」「吾輩は主婦である」などなど、宮藤官九郎さんの脚本が大好きです。クスッと笑って、号泣して。録画して何回もリピートして観ています。

なんで、そんなに好きなのか。もちろん、小ネタが面白いというのはありますが。一番ひきつけられるのは、宮藤官九郎さんの描く世界は Life Goes On だからなのだろうと思うのです。

いいことや悪いこと、いろんなことが起きて、そして、最終回の後もLife Goes On。登場人物たちの人生は続いていく。

「不適切にもほどがある!」も、まさしくLife Goes On でした。

市郎と純子に死なないでほしい!どんな最終回になるの!と、さりげないシーンにも涙しながら観ていましたが、そうか、結末を提示するんじゃなく、続いていくんだなと。

市郎も純子も、ムッチ先輩もサカエさんも、渚も秋津君も、みんな人生は続いていく。これから幸せなこと、悲しいこと、いろんな経験をしながら人生は続いていくんだよ。市郎と純子は震災で亡くなるかもしれないし、そうならないのかもしれない。大事なのは、結末じゃなくて続いていく毎日なのだった。

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