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「アラビア人文学」 ハミルトン・A.R.ギブ

井筒豊子 訳  講談社学術文庫  講談社

千駄木のブーサンゴーで購入
(2013 03/30)

第2章まで、ちょっとだけ読んだ。
アラビア語の特色は、3つの子音が語幹となってその間に入る母音がいろいろ変化することで様々な単語を作り出す。また時勢とか受動態などが未発達な代りに、単語の変化は精緻にかつ多いということ。それらが初期(ここでは英雄時代と呼んでいる)のイスラム誕生以前のアラビア詩の同一脚韻を成立させる条件となっている、というところ。
(2013 03/31)

夜にちょこちょこ読み進めて、今日で「黄金時代」の終わりまで来た。
ハンディなサイズにいろいろ詰め込んでいるため、あまり一人一人に枚数割けないので概略という感じ。でもなんかこの著者、「(野蛮な)トルコ人来たらもう終わり」みたいな思考があって、それもどうなのかな(アラビア古典文学としてはそうなんだろうけど)とも思う。まあ、この本は1926年というから大戦間のもの。オスマン帝国なくなって間もない頃だから、まあ致し方ないのかも(で、いいの?)
(2013 04/07)

昨日で残っていた「アラビア人文学」を読み終えた。その最後に、近代にアメリカに渡ったアラブ人が、自分はエマソンからカーライル経由でアラブ文学に出会ったと言っているのを引いている。たぶん、恐らく哲学の流れがそういうふうに続いていて、このアメリカに渡ったアラブ人はそれを逆に辿ったと思われる。いろいろな流れ方があるようだ…
(2013 04/16)

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