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「終末と革命のロシア・ルネサンス」 亀山郁夫

岩波現代文庫  岩波書店

読みかけの棚から
読みかけポイント:序論のみ。

序論 ロシア・ルネサンスとは何か?
Ⅰ 終末のビジョン 1890〜1910
  1 終わりを待ちながら-ベールイの青春
 2 転落と再生-ブロークの『見世物小屋』
 3 デーモンとしての自画像-ヴルーベリの世界
 4 火の浄化-スクリャービンの詩学
Ⅱ 四次元の革命 1910〜1920
 1 数とエクスタシー-フレーブニコフの時空間
 2 外化するナルシシズム-マヤコフスキーの仮面
  3 摑奪の技術-変貌するメイエルホリド
 4 ゼロの国家-マレーヴィチのレーニン崇拝
Ⅲ 革命のエピローグ 1920〜1930
 1 孤児たちのユートピア-プラトーノフと革命
 2 錯視のポリティクス-ロトチェンコの遠近法
 3 切断と欲望のオペラ-ショスタコーヴィチのアイロニー
 4 根源の亀裂-エイゼンシテイン『ベージン草原』の悲劇
主要参考文献
1993年版「あとがき」 第二の「誕生」-「現代文庫版あとがき」にかえて

この本の続編として同じ岩波現代文庫で「磔のロシアースターリンと芸術家たち」がある。

今日は序論を読んでみた。
ソロヴィヨーフ→終末期待→原始回帰もしくは未来派

 時間は逆行することもある。・・・(中略)・・・単一性というものは存在しない!世界は複数であり、すべてのものが球面に配置され、神のうえにまた神が君臨する。・・・(中略)・・・個人というものは存在しない!「私」それは一過性の状態にすぎず、「きみ」のなかには多くの心、多くの生命がある。
(p12)


オシップ・マンデリシタームの言葉より。
(2016 02/27)

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