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「グアテマラ伝説集」 ミゲル・アンヘル・アストゥリアス

牛島信明 訳  岩波文庫  岩波書店

昨日の朝は「グァテマラ伝説集」を4編読む。読むのはとても難しい…自分よりかなり詩心がある人でないと…「大帽子」の話はその中ではわかりやすい。マヤ時代とスペイン人襲来時が混在してるから、読み始めはいつの話なのかわからない。アストゥリアスは「大統領閣下」を前に読んだけど、あれよりかなり幻想的、言ってみれば無茶苦茶(笑)。
(2010 01/23)

今日の午前中にアストゥリアスの「グァテマラ伝説集」から「春嵐の妖術師たち」を読んだ。前者は現在のメキシコ湾に巨大隕石が落下してから?の天地創造の物語がマヤ的シュルレアリスムの文体で語られる。 
(2010 01/28)

最後の「ククルカンー羽毛に覆われた蛇」を読む。ククルカンは太陽、マヤの最高神、儀式を執り行う存在なのに対し、グワカマーヨ(金剛インコ)はククルカンの火の鳥、言葉の神、鏡と虹の分裂と反射の神。多くの宗教に存在する堕天使・サタンの役回りかも?ただ、この戯曲形式で現された小説(だと、自分は思う)では、グワカマーヨは完全に「悪役」だとは言い切れない、ところが読みどころかもしれない。
(2010 02/18)

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