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「グアバの香り ガルシア=マルケスとの対話」 ガルシア=マルケス プレニオ・アプレーヨ・メンドーサ

木村榮一 訳  岩波書店

対話相手メンドーサはコロンビア時代からの友人兼仕事仲間であり、また「ガルシア=マルケス「東欧」を行く」での同行者のイタリア人男性というのはこのメンドーサ、インドシナ出身のフランス人女性というのはメンドーサの妹らしい。

メンドーサはそれ故に、結構際どい質問を投げかける。「族長の秋」がバルトークとカリブの民族音楽との混ざり合った音楽のようなものと言ってたのには驚いた。「パバ」(ベネズエラ時代に趣味の悪い成金趣味のものを指して使っていた言葉)にはならないように気をつけよう。
(2014 12/07)

他の作家に言及しているところから。
グリーンはマルケスに言わせると熱帯の描き方が巧いのだそう。二人はともにパナマの独裁者?の友人でもあるらしい。
フォークナーとの関連はよく指摘されているけど、ウルフの影響は誰からも指摘されない。でも「ダロウェイ夫人」の時間処理の文章がなかったら「百年の孤独」もできなかっただろう、と本人は言う。
一方、同じ「百年の孤独」にあるラブレーへの言及は「批評家を滑らせるバナナの皮」だったのだそう…引っ掛かった人は数知れず?…

さて、そんな5作目が当たって生活も安定し人気作家になったマルケスだが、自分の家のことを書き換えたた小説が「ホットドッグみたいに売れる」のは苦い経験でもあったらしい。
(2014 12/08)

「グアバの香り」読み終わり
というわけ…マチスモとフェニミズムの関係についてなんか面白いこと言ってたような気がするのだが、どこだったかな?昨日探してみたけどみつからなかった…
またいつか読むか…
(2014 12/12)

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