見出し画像

「〈運ぶヒト〉の人類学」 川田順造

岩波新書  岩波書店

何か新書でも買ってみようか、と岩波新書目録を見てみる。運搬方法の歴史(川田氏)かな。前頭部運搬法ってなんだろう?他は見当つくけど。

川田氏の「文化の三角測量」理論
3つの地域、日本・フランス・西アフリカ(主にブルキナファソ・モシ社会)

それぞれ道具の人間化(道具が単純で使い手の技巧が重要になる文化(粋とか道具へのフェテシズムとか))→日本

道具の脱人間化(誰でも使えるように改良し人間の投入するエネルギーを最小にする文化)→フランス

人間の道具化(道具はほとんど用いず(あるいはありきたりのもの)で身体を最大限に道具として使う文化)→西アフリカ

「前頭部運搬法」というのは、おでことかその上くらいに帯を通して背中側に荷物を載せる方法。主にアメリカ大陸原住民(もちろん他の文化圏でもある)など。
岩波新書の、少し文字が大きく行間に隙間を空けた新しいレイアウト新書、なので170ページなど?あっという間に読み終えた。
(2015 03/28)

 調査者としての自分の戒めとしているのは、問題意識がなければ、目は節穴だということだ。
(p145)


(2015 04/05)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?