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#9彼のことを好きだ!と、強く想った時。

思い出しながら彼との馴れ初めを書いていきたいと思います。

当時20、21歳くらいだったかな。
もう20年以上も前。
夜間定時制の高校に通学しながら、昼間は病院の外来でバイトをしていました。
外来はパートのおばさまばかりだったので出会いもなく、学校は学校で微妙に年代が違い、彼氏も遊ぶような友達もいなかったので職場と学校を行き来する日々。
今考えてもつまんね。

出会いのない私を妹が連れ出してくれて。
何人かの男の子と遊んだりしていて、その中のひとり(Aくんとしましょう)と連絡先を交換していました。
好きでも何でもなかった人だけど。

週末の夜、Aくんから
外で飲んでる。ふみちゃんおいで。
って連絡が来て。
暇を持て余していたので出かけていきました。

そこにいたのがひとつ年上の彼。
Aくんと彼のふたりがスナックで飲んでいたところに、なぜか呼ばれた私、というよくわからない状況。
そのあとAくんはバイトの女の子といちゃいちゃキスしだしたりして。
何度も言うけど、好きでも何でもなかったからなんとも思わなかった。
普通に気まずかった記憶。

一応は3人一緒にお店を出たけど、どんどんAくんが離れていく。
結局、見失ってしまって私と彼のふたりで歩いて帰ったけど、酔ってるとなんかいい雰囲気になるんですねー。彼女いるって話だったな、とか思って気づいたら彼の下宿先に泊まってた。
あれ??

私の住んでいたアパートとは直線距離で500メートル位だったのでその後もちょこちょこ遊んだり、ドライブしたり、泊まりに行ったり。
つまりは彼にとって、呼んだら来る都合のいい女だったのです。
好きだとか、ちゃんと言葉にしたこともなかった。

一緒に寝ていた冬の夜。
ふとひとり目が覚めて。
石油ストーブをつけてくれていたので、部屋がぼんやりしたオレンジ色の中。
穏やかな気持ちで隣の彼の寝顔を見ていて。
そしたら急に、
「この人のこと、好きだ!」
と実感しました。

と同時に思考が働いて、
この人には結婚する予定の彼女がいる。
彼女と住むアパートを契約したところって言ってた。
「だめだ」
付き合うなら、ちゃんと結婚できる相手とでないと。
好きだけど、この人と一緒にいたいけど、できない。
って、好きだけど、一旦は諦めた人でした。

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