古着にハマってみませんか?
古着。
ここ最近私が最もハマっているものである。
高校時代、服にはあまり興味がなかった私が、まさか大学生になって古着にハマるとは思ってもみなかった。
私のサッカー部の同期には有井謙太郎という男がいる。私は彼のおかげで(せいで?)古着というものにハマった。
古着には一つ一つに歴史がある。
誰がどんな風にこの服を扱ってきたのか。その服が生まれた時代は?どのような場面で使われていたのか。どんな国や地域出身なのか。
その一つ一つを服から読み取ることができる。
それを考え、感じるのが古着の醍醐味だと私は考える。
「一度誰かが使ったってことは汚れや傷、破れがあるんだろ。そんなもの着れるか!」
そうおっしゃる方も当然いるだろう。
実際私も有井が汚れに汚れた古着を着ているのを見て、「なんでこんなに汚れた服を着ているんだろう」と思っていた時があった。(ありけん、ごめん)
そこで出てくるのがこの言葉である。
味。
私は特にジーンズに「味」を感じることが多い。ジーンズには色落ちというものがあり、それはその人の履き方によって大きく異なる。
例えば、後ろのポケットに財布を入れる人は、ポケットの部分に財布の跡がつき、そこだけ色落ちが早い。また、よく座ったり立ったりを繰り返す人は、膝の裏側の部分に「ひげ」という跡ができる。
さらに、色落ちは地域によっても差が出る。例えばアメリカでは、日本と水の性質が微妙に違うため、より青みが強い色落ちになる。
同じ色落ちのジーンズは一つとしてない。その人の使い方によって、様々な「味」が出る。それが古着のジーンズの特徴だ。
汚いと思う人もいるかもしれないが、自分が使ったものが時や地域を超えて、全く知らない人に届く。その人は自分の癖がついた服を気に入り、「味があっていいねぇ」と言って買い取っていく。
これって結構ロマンティックだと思いません?
これからも自分の懐と相談しながら、「味があっていいねぇ」を探していきたい。
皆さんも古着にハマってみませんか?
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