モデルナワクチン1回目 備忘録
8/31、モデルナの1回目接種を終えました。どんな流れだったか備忘録的に書いています。今後変化が起こるかもしれませんが今の段階で起きていること。
第1回目の予約が取れない
家の近くでワクチンの予約を取ろうと思ってもなかなか思い通りに事は運ばない。ムスメも新人戦や高校の試験を控えているため日程にうるさいほどこだわる。返事を待っている間にどんどん予約は埋まってしまう。福岡市はWeb予約で会場や日程から選択できる便利さがあり、毎日チェックしながらこの日はどう、この日はとのんきに構えていたのがいけなかった。そうこうしているうちに第5波は勢いを増し、とうとう第1回目のワクチンは予約すら取れなくなり、ほぼすべての会場で第2回目限定予約の文字が躍る。12歳から15歳まで接種はまだかろうじてとることが出来そうだが、時間と場所は選べない。
「さて、どうする?」
もうすぐ誕生日を迎えるムスメは16歳になれば大人同様に打てることを知る。「クルーズセンターならいつでも予約が取れそうだから、モデルナにする。痛みがあってもワクチンなら学校は公欠になるらしい。」相変わらず肝が据わっている彼女は痛みが強いと聞いても動じることはない。
モデルナアーム、若年層は副反応が強い、いろいろネガティブ要素が頭をよぎるけど、結局打たずに罹るよりも早めに打てる道を選ぶ方がいいよね。
ムスメの希望日に合わせ予約が取れたところで、その前に私が実験台になる覚悟を決める。
ここからは私のモデルナワクチン1回目接種の記録
急遽モデルナワクチン予約
注射自体は慣れているから気にならないけれど、ここで心配なのは副反応。普段から熱中症になりやすく迷走神経反射も起こすので、夏場の外出は出来る限り避けていた。ワクチンも体調が整う秋以降を考えていたけれど、ムスメの実験台になるにはムスメよりも先に打ち様子を見なければ。絶不調な生理期間を避け仕事や家族に負担をかけずに済む日にちを考えるともうここしかない。そう思い8/31に予約を決めた。ちょうど鉄分注射も済み、恐らく普段よりは体調も良いはず。
その後すぐに異物混入のニュースが報じられ、その他にも不安要素が見え隠れして困惑したけれど、どこかで覚悟を決めないと先に進まないから。
該当ロットだった友人
友だちにグループラインで予約が取れたと伝えると、副反応を心配してくれる声ばかり。ただモデルナを受けた友だちは「私なんて該当ロットよ。腕の痛みと微熱だけだったから今のところ大丈夫」と驚くべき事実を伝えつつ励ましてくれる。福岡は該当するロットがないと知り、とにかく不安をひとつずつ消すために睡眠、栄養、水分をせっせととることに決めた。
接種までの準備、体調管理とリラックス
家にはゼリー飲料、ポカリスエット、ヤクルト、プリン、それから家族用のカレーとタコミートを作り置きし、自分たちで何とかしてもらえるように準備する。普段は全く使用しない解熱鎮痛剤も念のため購入。
緊張や空腹、脱水症状があると体調を崩しやすいというので、当日はリラックスを兼ねてマッサージに出かける。久々の来院にスタッフさんも優しい。肩から背中にかけての施術時間が明らかに長い。通り一遍の施術をすれば大体の時間になって仕事終了と考える人もいる。私の背中と肩のコリ具合はかなりのものでいつも苦労をかけてしまうのに、それでも何とか改善を図ろうと出来る限りのマッサージをしてくれるスタッフさん。プロ意識を感じ、感謝で目をじんわりうるませながらこぼれないようにキッと閉じ直して。
最後にラベンダーのオイルをつけて胸元からふわりと上がってくる香りに包まれて、ポッと紅潮した頬がリラックスの印。
「ここを思い出してもらえてよかったです。なかなか来院も大変だと思いますが、また良かったら来てくださいね。」
以前は当然のように次回の予約を取ってまた来月と話していたのに、遠慮がちに再来院を勧めるスタッフさんのあたたかさを感じ、見送られるとまたツンと熱いものがこみ上げる。この時12時すぎ。
シャトルバスで会場へ
お店を出て歩いてすぐの市役所に向かいシャトルバスの時間を確認する。毎時15分と45分。14時から15時の予約なので13:45のつもりでいたけど予定よりもひとつ早い13:15に乗れそうだったのでパンをひとつテイクアウトしてバスを待つ。ポカリスエットを飲み、こまめな水分補給は欠かさずに。
市役所前から出発するシャトルバスに乗り込みノンストップで15分ほど。クルーズセンターは普段はあまり立ち入ることのない港湾事業会社が並ぶ地帯。その一番突き当り、海の真横に位置する広い建物だった。キラキラと輝きを放つ海面を眺めると、今から向かう場所はどこかの異国のような気がして、いつかクルーズを楽しむ旅客の気持ちを味わいながらバスを降りる。
予約時間よりも早く到着、接種
現実に戻っても会場スタッフは親切で、消毒を済ませ予診票の記入を終えた人をひとりずつ案内していた。予約時間よりかなり早めについたため待合所の場所を尋ねると、空いているからとそのまま会場入りを勧められる。
予診室ではドクターが問診票を確認し「これは難しい漢字ですね、小さい頃大変だったでしょう」と緊張を和ませる会話を挟み、こちらも思わず笑顔で答えてしまう。心配なこと気になることがあったら何でも聞いてくださいねと不安を払拭する声掛けについ本音が口に出るけれど、水分を取ってゆっくり休んで、具合が悪かったら無理せず声をかけてくださいと言ってもらえるだけでも安心する。
人がひとり通れる幅の通路を抜けるとスタッフと看護師の2名でラベルと名前の確認作業を行い、アルコールのアレルギーの有無を尋ね接種。13時41分完了。
しびれも痛みもなく、普段の注射とさして変わらず何も怖さを感じることもなかったので、上手な方にスムーズに打ってもらえて感謝しています。
スタッフさんから「あの、後ろのボタンが外れています」と声をかけられ(実は帰宅してから腕の痛みで外せないことを想定してあえて外しておいた)と伝えると、思わずみんなで笑ってしまうなど和やかなムードで部屋を出られました。
15分の待機時間
十分な間隔でディスタンスの取られた待機場所へ案内され、13時56分まで15分待機。その間にどうぞ具合が悪くなりませんようにと祈りながら動作を必要以上にゆっくりにし体に強い刺激を与えないように座り、時間を待ちます。
時間が来て周りの人が立ち始めたので、私もじんわりと立ち上がる。一気に血圧が低下しないようにこの辺りは慣れた動きだけど、いつどうなるか分からないから不安が募る。
最後の手続きをするために並んでいる時も特に体調に変化はなし。このまま無事に帰れますように。
クルーズセンターのワクチン接種関係者の皆さまへ
会場の広さ、床の矢印表示、パーティションの使い方、スタッフの配置と声掛け、どれをとっても見事なオペレーション。会場に入ってからは一度も立ち止まることなくスムーズに流れ、接種までの時間はわずかなものでした。
安心して受けられるよう努めてくださっている皆様のおかげで無事接種できました。不織布マスクにユニフォーム姿で不特定多数の方と接し、ワクチン接種のために力を注いでくださっている関係者の方に感謝を伝えたいと思います。
帰りのシャトルバス(14時15分)も利用者に時間のアナウンスがあり、外で待つ必要はないですよと知らせてくれました。
第1回目接種を終えて
帰りのバスに乗り込み出発までスマホを弄っていると接種から14時間後キッカリに歯がガタガタとなるほどの震えが出始め発熱したという体験談を見つける。慌てて接種時間をメモ。
久しぶりにバスのショートトリップを楽しみながら、あちこちのお店が閉店したり休業したりしていることを目の当たりにして、終わりの見えないコロナ禍の現実を知る羽目になる。
天神に近づくとこの日は奇しくもイムズも閉店を迎える日。こちらは天神ビッグバン、再開発の中自主的な閉店なので時代の変化を感じながらも未来を見つめられる明るさがあるのかな。閉店を惜しむ人でごった返している場所に入る勇気はなく窓越しにサヨナラ。
20分ほどで市役所に到着。市役所→クルーズセンターワクチン接種→市役所で所要時間1時間20分。驚くほど短時間でスムーズ、熱中症の心配などさらさらなくてもっと早く受けておいたらよかったかもと感じたほどでした。
帰り道、馴染みの宅配便のおじさんに会い離れた場所でちょっぴりおしゃべり。打った後は倦怠感がひどくなるから今日はゆっくりした方がいいよと言われ、帰宅してお茶を飲みソファにゴロンする。部屋が暑いと思ったらタイマーでエアコンが切れていた。普段よりも少し低めに設定して毛布を掛けてニュースをつける。
いつの間にか寝てしまっていたけれど、熱が出ている様子はなし。とにかく左腕が重く痛みがある。力が入りにくく腕を動かす作業はなるべく避けたいと思う。でもその程度。
夜も甘えてムスメにカレーを温めてもらい、一緒に食べる。
「考えてみたらお母さんって老人並みの体力じゃん?副反応起きないってこともあるよね」
そうか、虚弱体質に老人並みの免疫ときたら体力はなくても副反応も起きにくいのかもしれない。安心できる言葉を頂戴しました。
当日も普段に比べたら早めの23時にはベッドに入る。眠りが浅くすぐに目が覚めてしまうのに、朝まで熟睡できたのはワクチンのおかげでしょうか。
お弁当作りもお休みをいただいていたので朝もゆっくり。部屋をノックする音が聞こえ起き上がろうとすると、左腕の痛みがさらに増していて力がうまく入らない。いつもは左手を支えにして起き上がるので、腹筋に力を入れて体を起こすのにかなり苦労して時間がかかってしまった。
マッサージが効いたのか、水分補給が良かったのか、とりあえず何事も起きていないので普段通りの生活を始めます。
人との交流を禁じられたコロナ禍に相手を思う気持ちが溢れている世の中。ワクチンの不安よりも人のやさしさに触れた1日でした。
9/1 17時現在 まだ何の変化もなし。パソコンをいじるのは全く平気。むしろ洗濯を干したり、とっさに左手に力を入れようとして痛みが走り、悶絶する程度で済んでおります。
コロナ禍の備忘録