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「(わたしたち)生物から見た世界」高橋星音さん編


「(わたしたち)生物から見た世界」?

演劇公演『花の咲かない原因と対策』の宣伝文は以下のように公開しております。

そこで今回は、「(わたしたち)生物から見た世界」と題しまして、
出演者の方々の"環世界"についてトークした模様を、記事としてお届けします。

それでは、トーク本編をご覧ください。

本編


三橋 こんにちは。「(わたしたち)生物から見た世界」ということで、本日のゲストは高橋星音さんです。

高橋 よろしくお願いします。
宮ヶ原 よろしくお願いします。

三橋 今回のタイトルの通り、環世界について話していきたいなと思っていまして、環世界と言ってもね、難しいテーマに思うかもしれませんが、何が面白いと思っているかというところを星音さん独自の視点というか、星音さんが今何を思っているのかっていうのをお伺いしたいなということで、10分間くらいお話しさせていただければなと思います。それでは、本日お相手するのは、譜面絵画の三橋と、
宮ヶ原 宮ヶ原でございます。

タイマースタート

三橋 それでは、ちょっとざっくりなんですけど、最近何を面白いと思っているかとか、星音さんは何をよくご覧になられるのかというか、本なのか、Youtubeなのか、テレビなのかとか。ざっくり何に興味があるのかというか。お教えいただいてもいいですか?
高橋 興味があるのは、お腹が空いた時だね。
三橋 ご自分が?
高橋 こないだ、お友達と歩いていて、すっごい焼肉が食べたかったんだよね。二人で、焼肉食べたいねって歩いてたら、目の前にスーパーがあったんだけど、赤い文字で、漢字が三つ並んでたのよ。友達がそれをみて、「あれ、安楽亭じゃない?」って。近づいたら、安楽亭じゃなかった。で、これってきっと、動物たちの見えている世界はこういうことなのかなって思ったの。
三橋 うんうん。
高橋 白黒でしか見えない動物とかいるじゃん、私たちは漢字3文字で赤だったら安楽亭にしか見えないっていう。
三橋 そういうフォーカスに目がなったってことだね。お腹空いた時に面白いな〜って?
高橋 そういう状況になるんだなと思って。
三橋 なるほどなるほど。お腹が空いている時に、それに見えちゃうってことだね。お腹空いている時に、赤い3文字の物みたら全部安楽亭に見えちゃうって。
高橋 黒くて白くて2文字だったら牛角みたいな。
三橋 あ〜そういうことね。なるほど。そういう自分の視点に気づけたっていうか。作品とかもあったりしますか?
高橋 「記憶喪失になった僕がみた世界」っていう本、坪倉優介さんっていう方が書いてて、芸大生で、大学1年生くらいの時に、事故に遭って、本当に記憶喪失になったらしいんだよね。そしたら、寝るって何?みたいな、お金がもう、ピカピカしただけものに見えたりして。
三橋 ピカピカしただけのもの?
高橋 そうそう。今はもう、生活されて、自分のお仕事されて、実体験を本にされているんだけど、
三橋 もうだいぶ戻ったんだ。
高橋 そうみたい。クレーンゲームみて、「救出しなきゃ」とか。って思ったりしたらしいんだけど、すごくない?
三橋 すごい。
宮ヶ原 助けたいっていう思いが生まれちゃうんだね。
高橋 その本を読んでて、観てる視点が違いすぎて、電車の電線のことについて書いている場面があるんだけど、何を言ってるかよくわかんない。
三橋 電線が何かわかんない?
高橋 その時見えている言葉で書いているから。
三橋 あ〜〜なるほど。なんか、幼い時の視点みたいだよね。実際に「救出しなきゃ!」みたいなのもちっちゃい時はちょっと思ってたかもしれないよね。好きなキャラクターのぬいぐるみとか、ちっちゃい中に閉じ込められて、上にカニみたいなでっかい機械があるのをみたら、そう思うかもしれないよね。電線とかだと、電車から窓を見てて、そこに何か走っているのを、棒人形みたいなのを走らせたりして。
高橋 やるやる。
三橋 そういうのもさ、その人ならでは見えている世界というか、新しく認識している世界だよね。面白そうだよね。
高橋 当たり前のことを理解した時ってきっと無自覚だよね。記憶も薄いし。お金はもう、お金ってなんだろうって思った時の記憶ないし。それを改めて読むとそういうことを実感するね。
三橋 追体験だね小さい時の。当たり前が当たり前じゃないって、異世界転生したみたいだなぁ。
宮ヶ原 最近、扱っていた『カスパー』っていう台本があるんだけど、その台本は、実在したカスパー・ハウザーっていう人をモデルにしてるのね。カスパー・ハウザーは16歳まで監獄に入れられてて、急に外に、社会に現れた男の人なんだけど、すごい似てるかもその本の人と。ものが動いたら、「なんだ?」ってなるだけだし、物と人が区別できてないみたいな。
三橋 全部興味深いんだ。
宮ヶ原 そうそう。当たり前のことが当たり前じゃないみたいな、感じることは多かったんだなって思った。星音さんの焼肉の話もそうだし。そういうことに興味があるのかなって思った。
三橋 星音さんがいま、面白いなと思っているものとかってあります?今好きなものでも、ずっと好きなものでもいいんですけど。
高橋 サンリオだなあ。「世界中がみんななかよく」って理念があるんだよね。人生のテーマでもある。
三橋 そういう理念があるんだ。
宮ヶ原 その理念を引き継いでいるわけか、星音さんも。
高橋 引き継ぎたいと思っているけど、そんなに生きてたらさ、いつも優しくニコニコなんて無理じゃん。そればっかり守り通すとさ、自分が辛くなっちゃうじゃん。だから程良くだよね。
三橋 自分の中のテーマみたいなのがあるってすごくいいね。そういうのあるんだって思った。自分全然ないもん。
高橋 与えてあげようか。
三橋 すごい与えるなんて。
宮ヶ原 座右の銘しっかりインプットしている人とか見ると、すごいよね。
三橋 座右の銘も一部でそういう部分があるとは思うんだけどさ、作品とかでも、テーマがありますって先に言われるといいこと悪いことあるよね。テーマが決められてると、その視点でみちゃったりするじゃん。ただ、視野が補填され感じもあったりね。
高橋 うん。
三橋 人生のテーマみたいなのある?自分は考えたこともなかったんだけど。
宮ヶ原 いやー。座右の銘ってさ、これまで聞かれるタイミングは結構あったけど、いつも適当に「一期一会」ですみたいな感じで言ってるなぁ。それなりに、自分がどういう人間で、こういう時に機嫌が悪くなって、こういう時に機嫌がよくなるみたいなのはなんとなくあるじゃん。それを、しょうがないとして受け入れていることが、生き方なのかなって思ったりはするんだけど。
三橋 そういう自分のムラこそ、が自分みたいな。
宮ヶ原 そうそう。こういう人間ですよーって思いながら生きてるっていうのが、生き方かも。
三橋 いいね。その都度取説も変わるしね、自分の。
宮ヶ原 「こういうふうに生きたい」って生き方ではなかったかもなぁ。
三橋 なるほどね。「こうなってきたから、こうなるけど、」みたいな。
宮ヶ原 「こういうふうに生きてますよー」ってのはあるけど、「こういうふうな人間になるために、こういうふうに生きます」ではないかも。
三橋 目標を短期中期長期で設けられる人が、自己実現に対してちゃんとタッチできるんだろうね。それに向かって自分も何すればいいか決まってくるもんね。休みがあったら、これの勉強をするために図書館に行こうとかね、めっちゃ真面目なのでいうとね。
高橋 目標って難しいよね。
宮ヶ原 どうなっていたいとかでもいいんじゃない?
高橋 お芝居続けてたいですね。
三橋 うん。継続も大事だね。
高橋 今後のお仕事を得たい。
三橋 それも大事だな〜。

タイマーがなる

三橋 というわけで、本日は高橋星音さんとお話しさせていただきました。ありがとうございました。
高橋 ありがとうございました。
宮ヶ原 ありがとうございました。


以上です。
お読みいただきありがとうございました。

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譜面絵画 vol.12『花の咲かない原因と対策』

【会場​】     
アトリエ春風舎

【日時】
6月23日(木) 19:00★
6月24日(金) 19:00★
6月25日(土) 14:00★/18:00
6月26日(日) 13:00★/17:00
※受付開始、開場は開演の20分前
※上演時間は約50分を予定

【アフタートーク】
6月23日(木) 19:00 河野桃子(ライター・インタビュアーなど)・山﨑健太(批評家・ドラマトゥルクなど)
6月24日(金) 19:00 綾門優季(青年団リンク キュイ・青年団演出部)・中野成樹(中野成樹+フランケンズ)
6月25日(土) 14:00 出演者全員(宮ヶ原萌・川端真奈・嶋村桜・高橋星音)
6月26日(日) 13:00 児玉健吾(かまどキッチン)・中島梓織(いいへんじ)

【出演】
宮ヶ原萌(譜面絵画)
川端真奈
嶋村桜(三輪舎)
高橋星音(無名塾)

【スタッフ】 
脚本・演出・宣伝美術 三橋亮太(譜面絵画/青年団演出部)
舞台監督 島田曜蔵(青年団)
照明 緒方稔記(黒猿)
音響プラン 深澤大青(しあわせ学級崩壊)
音響オペレート 保延優希
制作 大川あやの(譜面絵画)
制作 河﨑正太郎(譜面絵画)
制作補佐 落合比奈
制作補助 小見朋生(譜面絵画)

協力 黒猿/三輪舎/しあわせ学級崩壊/青年団/無名塾

【チケット】
全席自由席
◎一般 3000円
◎U-25または学生 2500円

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