詩「天と地の間に」

天と地の間に
君は何を置こうというのか

手に入れても 手に入れても
なお欲しがる
餓鬼のような欲望か

それとも

向上心に見せかけ
他の全てを踏みつけにする
バベルの塔のような驕慢きょうまん

何を置くのか
天と地の間に

地より生まれ
天空の光を映す 水晶のような心か

それとも

天翔あまかのぼり 地に降り注ぎ
山塊を滑り降り 大海へと還る
水のような生きざま

天と地の間に
君は何を置くのか


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