詩「迎春」

正月の早朝
見上げれば
牛飼い座のアルクトゥールスの赤
北斗は天頂にあり
大熊の尻尾は アルクトゥールスを通り
乙女座のスピカに連なる
乙女の穂先の真珠色

静かなる季節の移ろい
春はもう来ている

迎春とは
暦の上の絵空事ではなく
天空にしっかりと刻まれた言葉なのだと
星たちが教えてくれる

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