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モリアル開墾日記・4

森の季節の移り変わりは、早い。月イチペースで開墾日記を描こうと思っていたのだけれど、気がついたら師走も大晦日。
秋の個展や九州への原画展での出張に追われているうちに、森のアトリエアルティオ=モリアルは、すっかり雪景色になってしまった。

週の半分は町暮らしで半分が森暮らしなんだけれど、季節の移り変わりが手にとるようにわかるのは、もちろん森だ。
朝夕の気温や日の翳り方でどんどん季節が自分を追い越していくのがわかる。

落ち葉をはかなきゃ、とタケボーキ持っていったけど、敷地全面こんな感じ。ふかふかで気持ちいんだけど。

初めて薪ストーブを焚いたのも、街中だったら「え?もう?」と思える暖房には早い時期だった。
そして薪の消費量の速さにも驚くことになった。1日で三十本ほどは使うだろうか。もっとも最初はもっと使っていた。というか、全オーナーが置いていってくれた数年越しの乾燥した薪だったから、燃え方が早いのだ。

「こんなペースじゃあ、冬の薪消費量はハンパないなあ、、間に合わないかも、、、」と思っていたところへ救世主があらわれた。ぼくが暮らす宮城の隣県山形に暮らす建築家のK氏だ。
「ラフランスの木の薪が手に入ったんだ。二トントラックで取りにおいでよ」

昨年知り合ったばかりなんだけれど、薪ストーブに関してはオーソリティだ。ぼくらのアトリエギャラリーに薪ストーブがあると知って、救いの手を延てくれたのだ。

結局二トントラックの手配ができないまま、仕事で山形行きの用事の途中でK氏の家に愛車レヴォーグを乗りつけた。ブルーシートを後部座席いっぱいに敷き詰めると、軽トラック一台分(!)の薪を積むことができた。レヴォーグくん、すました顔して、なかなかやるじゃないか。

これが↓


こう!

氏の家から峠を越えて1時間ほどで、夕刻モリアルに到着。そこからが大変だった。レヴォーグから軽トラ一台分の薪をおろして運び込み、積み上げなければならない。そう、薪集めは積み上げるまでが一つの仕事だったのだ。

口数少なく、妻と二人でなんとか家の周りに積み上げた時は、とっぷりと陽が暮れていました。

他にもどんぐりとの格闘やヘロヘロエピソードは山のようにあるけど、ぼちぼち小出しにしていきます。


参考まで(なんの?=笑)この半年で購入した道具を書いておきます。(鍬やスコップといった基本的なのは除きます)

1草刈り機/バッテリー式。妻も使うので、重量を考えてエンジン式はやめました。今後もう一台増えそう。

2高所用スモールチェーンソー/柄の長さが2メートル以上あるタイプ。家の周りが木だらけなので、必需品。なぜならば、強風で細めの枝が折れて車の屋根を直撃する。レヴォーグの天井に、しっかりエクボをつけられた。

3エンジン式ブロワ/バッテリー式がホームセンターではすぐ手に入るけど、森では埒があきません。ガソリンエンジン式のブロワを購入しました。23CCくらいのエンジンですが、めちゃくちゃパワフル。サラッとした落ち葉ならアイドリングで吹き飛ぶ。

23cc.
パワフルです。

4丸ノコ/置き型のやつ。手持ちのタイプは持っていたけど、用途が結構違う。角度調整できるやつ。友達から借りていたけれど、使用頻度高しと判明、購入。便利!

5エンジン式チェーンソー/憧れ?のハスクバーナ製を入手。電気式の園芸用チェーンソーは持っていたけれど、丸太には歯が立たないことが判明。で、エンジン式を購入。

日曜大工の道具はそれなりに持っていたけれど、1を除いてはそのうちぼちぼちかな、と思っていました。まさかこんなに早く必要になるとはです。
今一番欲しいのは、それらを収納する「小屋」となってきました。小屋は作ろう!

さて、モリアルはすっかり雪景色です。雪かきもそれなりに大変ではありますが、それ以上に楽しみがいくつも転がっている、そんな森のアルティオです。

noteを始めた2021年も暮れゆこうとしています。読んでいただいてありがとうございました。来年も宜しくお願いいたします。

自然の中といえども、ジョウロで花に水やり。




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