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【乃木坂46】#史上最大のアンダーライブ は新たな伝説となった。【#横アリを踏んでしまおう】

2023年9月29日からの3日間、横浜アリーナにて「乃木坂46 33thSGアンダーライブ」が行われ、3日目の公演は配信も行われた。
33rdシングルに収録されているアンダー楽曲「踏んでしまった」に参加しているメンバーが参加し、横浜アリーナ3Daysというアンダーライブ史上最大規模での開催となったアンダラを配信が行われた3日目とアフター配信で配信された各日の各メンバーのジコチュープロデュースを中心に振り返る。

M1 自由の彼方
M2 あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M3 狼に口笛を
M4 13日の金曜日

M5 悲しみの忘れ方(ジコチュープロデュース:小川)
M6 スカウトマン(ジコチュープロデュース:小川)
M7 不眠症(ジコチュープロデュース:向井)
M8 僕が行かなきゃ誰が行くんだ?(ジコチュープロデュース:向井)

M9 女は一人じゃ眠れない
M10 Route 246
M11 Against

M12 ~Do my best~じゃ意味はない(ジコチュープロデュース:中西)
M13 命は美しい(ジコチュープロデュース:中西)
M14 ゴルゴンゾーラ(ジコチュープロデュース:璃果)
M15 ぐるぐるカーテン(ジコチュープロデュース:璃果)
M16 転がった鐘を鳴らせ!(ジコチュープロデュース:松尾)
M17 大人たちには指示されない(ジコチュープロデュース:松尾)

M18 シークレットグラフィティー
M19 自惚れビーチ
M20 口ほどにもないKISS

M21 日常
M22 ここにいる理由
M23 届かなくたって…
M24 Under's Love
M25 踏んでしまった

EN1 ハウス!
EN2 帰り道は遠回りしたくなる
EN3 左胸の勇気

WEN1 ダンケシェーン

【ジコチュープロデュース企画】
Day1
冨里:水玉模様、好きになってみた
阪口:サヨナラ Stay with me、深読み
黒見:忘却と美学、あんなに好きだったのに…
吉田:立ち直り中、17分間

Day2
奥田:君は僕と会わない方がよかったのかな、Rewindあの日
楓:釣り堀、月の大きさ
矢久保:醜い私、甘いエビデンス
清宮:そんなバカな…、アナスターシャ


1.2万人が詰めかけた横アリにOVERTUREが流れると、メンバーのダンスパートからライブの幕は開いた。今回の座長でもある松尾が自らチョイスしたという白の衣装を身に纏い、途中では松尾のバク宙も取り入れられた。その努力の証は、Day1の公演前にポストされた、乃木坂46公式X(旧Twitter
)の画像や、アンダラの裏側を記録した乃木坂配信中の動画に写っている松尾の膝が物語っている

そこから1曲目となる「自由の彼方」がスタート。センターには松尾が立った。冒頭のダンスパートからこの曲までの振り付けは、乃木坂46では「インフルエンサー」や「シンクロニシティ」「Actually…」などの振り付けでお馴染みのSeishiro氏が担当した。その後は、中西アルノがセンターで「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」を披露し透明感を見せつけたかと思えば、グループ最年少・小川彩の可愛らしい煽りを皮切りに「狼に口笛を」「13日の金曜日」という、アンダーを語る上では欠かせない盛り上がる楽曲を立て続けに披露した。

最初のMC明けは、今回のアンダラの目玉企画でもある「ジコチュープロデュースinアンダーライブ」がスタートした。ここからは、各メンバーのジコチュープロデュースを振り返る。

ジコチュープロデュースinアンダーライブ Day1

トップバッターは冨里奈央。「高校生らしいこと」と「あざといセリフ」をテーマに掲げた冨里は、制服を見に纏い、生駒里奈のソロ曲「水玉模様」で、自身のセンター楽曲(考えないようにする)を通じて声を褒められたことを自信に、朗読に初チャレンジ。ステージ上に淡い高校生活が広がった。
そして続く、「好きになってみた」では、普段しないというあざといセリフを披露。普段から可愛い冨里の新たな一面を垣間見た。

次は阪口珠美のジコチュープロデュース企画。「初めましての可愛さ」をテーマに「サヨナラStay with me」では、海外アーティストのようなカメラワークを披露。現地で見ていた私も、これは映像で見るべきだろうとモニターで見ていたが、随所にこだわりが詰まっていたのがよくわかった。続く「深読み」では、カッコいい且つセクシーなダンスを深く追求したというパフォーマンスを披露。色っぽい阪口をファンに余すとこなく披露した。

後半ブロックの最初は、黒見明香のプロデュース企画。最初に披露したのは、秋元真夏と高山一実のユニット楽曲「忘却と美学」。今年2月にこの横浜アリーナで行われた秋元の卒業コンサートでは、「乃木坂で戦ってきたモノを表現する」と語った上で、現キャプテンの梅澤美波とともに歌い上げたこの楽曲。黒見本人もこの時の印象が強いようで、「真夏さんにメンバーのことを守ってあげてねと言われたことが特に残っていて、まだ小さいけどそんな戦士になれたらな」という思いをこめての披露だった。そして、2曲目に披露した「あんなに好きだったのに…」では、間奏でBOØWYを彷彿させるかのようなスタンドマイクを振り回すパフォーマンスで会場を沸かせた。

次に登場したのは吉田綾乃クリスティー。「自分の声を武器にしたい」という思いから、「立ち直り中」を披露。歌唱力が命の楽曲だが、力むことなく伸びやかに歌い上げたかと思えば、続く曲が5期生楽曲「17分間」というまさかの緩急っぷり。個人的には、吉田の推しメンでもある秋元にちなんだ楽曲あたり(2度目のキスからetc)で攻めてくると思わせての17分間だったがために、客席のボルテージは1段階も2段階も上がった。「最年長でもアイドル楽しんでるんだぞというところをお知らせしたくて」と自らをアピールした。

ジコチュープロデュースinアンダーライブ Day2

2日目は奥田いろはのジコチュープロデュースからスタート。「ギャップを見せたい」と意気込んだ奥田は、まずは弾き語りで「君は僕と会わない方がよかったのかな」を披露。サポートの小川彩のハモリと冨里の透き通るメロディーラインが相まって、演奏後の拍手はしばらく鳴り止むことを知らなかった。それは、昨年12月に行われた「新・乃木坂スター誕生!LIVE」と重なる部分があった。当時は、Mrs. GREEN APPLEの「点描の唄」を披露した際、会場からは大きな拍手が鳴り止まなかった。この日も会場内にいた私は、その当時の拍手と重なるところがあった。続く「Rewindあの日」では、大人っぽいダンスを披露。「嫌いになるまで練習しなさい」とスタッフにアドバイスされたそうで、「心の底から楽しめたのでよかったです!」と満足していた。

続いて登場したのは佐藤楓。大好きな先輩と公言する西野七瀬のソロ曲「釣り堀」で、過去に習っていたクラシックバレエを取り入れたダンスを清宮レイ、阪口とともに披露。事前に楓は「大好きな先輩の楽曲でダンスをする」と語っていたそうが、西野のソロ曲にはダンスナンバーがないと考えていただけに、この使い方はなるほどと思った。その次は雰囲気を変えて「月の大きさ」を「バキバキのダンスで」披露。「この2曲のギャップをいい感じにお見せできたんじゃないかな」と振り返った。

Day2の後半ブロックは矢久保美緒のプロデュース企画からスタート。「醜い私」では、感情で魅せるダンスを披露したかと思えば、続く「甘いエビデンス」では、雰囲気と衣装をガラッと変えて、お色直しをイメージしたパフォーマンスでスタッフさんの愛を感じたという。そして、この曲のオリジナルメンバーとお揃いの指輪をスタッフには内緒でつけてパフォーマンス。この日、関係者席で見ていたその親友との深い絆を再確認した瞬間だった。

この日の最後は清宮レイのジコチュープロデュース。「たくさんのメンバーを巻き込んでド派手にやりたい」と「そんなバカな…」で、学園ドラマを彷彿されるコメディーを繰り広げたかと思えば、次の曲は「あの曲を英語で」とのことだったが、ここで選ばれたのが2期生楽曲の「アナスターシャ」。サビまでの部分を清宮自身が英訳したという。

本人は「歌っている途中に挫けそうになり、100%は出せなかった」と直後のMCで回顧していたし、本人のブログにも記されていたが、そんな心配をする必要は全くないと私は思う。私を含めた2期生推しは、この曲を選んでくれてありがとうという気持ちになったからだ。以前、堀未央奈が卒業する際に、自身あセンターの「バレッタ」について「この曲は披露しにくいこともあると思うけど」という言葉を残していたのを覚えている(記憶違いなら申し訳ない)。我々2期推しは、否が応でも彼女たちの事がチラつくのだが、これからの時代を作っていく彼女たちの手によって、また新たな「アナスターシャ」を作って欲しいなとこの時に感じた。

ジコチュープロデュースinアンダーライブ Day3

3日目は小川彩のジコチュープロデュースからスタート。普段から気分転換に弾くというピアノを使って、「悲しみの忘れ方」の弾き語りにチャレンジ。先輩の佐藤璃果、同期の奥田、冨里、中西アルノが弾き語りのピアノに華麗な歌声をのせた。小川の感情を乗せたピアノのメロディ、それぞれの歌声とハモリが合わさって、横アリに心地いいハーモニーが響き渡った。
その後は「もっとカッコいいあーやが見たい」という、楓と松尾の一声から、2期生楽曲の「スカウトマン」がスタート。HIPHOPは未経験という楓と松尾だったが、衣装からダンスからして「これをヒップホップと呼ばずとしてなんと呼ぶか」と思わずにはいられないほど激しいHIPHOPで、会場の雰囲気を一変させた。

その後は向井葉月が登場。阪口珠美、黒見明香、清宮レイ、中西を従えて「不眠症」を披露。美しくしなやかなダンスでファンを惹きつけたかと思えば、続く「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」を披露し、メンバーも惚れ込む歌声を会場中に響かせ、横アリの客席を感動の黄色に染め上げた。

後半ブロックのジコチューは中西アルノのプロデュース企画からスタート。最初に「〜Do my best〜じゃ意味はない」を披露。その後のMCにて「ありのままに好きなように歌っていいと言われた」と明かしたが、それでも型にハマる歌唱力はお見事の言葉しか出て来なかった。その後はステージ後方に組まれた四方八方をスタンドマイクに囲まれたセットにて「命は美しい」を披露。個人的な話になってしまうのだが、中西プロデュース企画のサポートメンバーが奥田と向井という、私の推しメンが揃い踏みの構成でものすごくワクワクしながら現地で聴いていた。

あざといとTHA プロデュース(※)をテーマにした佐藤璃果は、清宮と冨里と共に「ゴルゴンゾーラ」を披露。曲の終盤には「璃果のこと、好き?」とあざとセリフを客席に投げかけたかと思えば、一足早いハロウィンを楽しむというテーマのもと「ぐるぐるカーテン」で、メンバーがコスプレで登場。もちろん璃果もふりふりの衣装を終盤で見に纏い、会場を可愛いで埋め尽くした。
(※THAのスペル違いは、乃木坂配信中のアンダラ事前生配信にて、璃果本人が間違えてしまったもの)

今回のジコチュープロデュースのトリを飾るのは、今回の座長でもある松尾美佑。「転がった鐘を鳴らせ!」では、「マジックやタップダンスなど、とにかくやりたいことを詰め込みたい」という本人の希望を叶え、見ているこちらも楽しくて華やかなステージを繰り広げたかと思えば、そこから真反対の「カッコいいダンスをしたい」という希望を叶えるために、「大人たちには指示されない」を披露。キレッキレのダンスで会場の雰囲気を引き締めた。

ジコチュープロデュース前半戦の後はダンスナンバーブロックとして、小川センターで「女は一人じゃ眠れない」、中西センターで「Route 246」、向井センターで「Against」を披露。「(Day3は)死ぬ気で踊った」という気迫は、13人の自信と共に熱く伝わってきた。

ジコチュープロデュース後半戦の後には、観客と一緒に楽しみたいという企画会議の提案を受けて、「シークレットグラフィティー」ではクラップで、「自惚れビーチ」では客席との大合唱で会場が一つになった。

その後は、13人それぞれのアンダーライブへの想いを照明演出とともに表現。「これが、アンダーライブ」の一声とともにラストブロックがスタート。「日常」「ここにいる理由」「届かなくたって…」「Under's Love」といった、アンダー楽曲でもとびきり盛り上がる楽曲を立て続けに披露。盛り上がりは最高潮に達した。

最後の曲の前に、今回の座長の松尾のスピーチが始まった。

皆さん、ここまで楽しんでいただけていますでしょうか?ありがとうございます。早いもので、続いての曲がラストの曲となりました。ですが、その前に少しだけお話をさせてください。

私は色んなところで言ってきたから知っている方もいらっしゃるかもしれないんですけど、ライブが大好きです。踊ることはもちろん、ちょっと緊張はしちゃうけど、歌うことも、パフォーマンス中にメンバーと目が合うとき、ファンの皆さんと目が合ってお互い嬉しくなるとき。始まる前の緊張感、終わった後の達成感、全部全部大好きです。

私が乃木坂に加入したとき、経験不足や大きな差を毎日感じて「ここに居場所はないな」って何度も本気で思いました。元々人前で話すこととか、言葉で気持ちを伝えることがあまり得意ではないので「やっぱりアイドル向いてないな」って何回も何回も思いました。でも、ライブをしているときはとっても楽しくて、そんな小さな悩みごとも全部吹き飛ぶくらい、そのままの自分でいることができました。初めて先輩と話せたとき、スタッフさん、マネージャーさん、メンバーと距離が縮まったとき。いつも私の背中を押してくれたきっかけは、ライブの中にあったように思います。

ライブは形がないから、記憶の中にしか残すことができません。今日まで私たちのことを私たち以上にものすごく考えてくれて、何でも受け止めてくださったスタッフさん方、私たちが届けたものを全て受け取ってくれるファンの皆さん、全ての皆さんが「私たちにかけた時間は無駄ではなかった」そう思ってもらえますように。そう願いながら今を迎えています。

今日まで、この13人全員誰1人欠けることなく全てを終えることができて、今日を迎えることができたことが本当に嬉しくて、幸せです。皆さんにとって、今日のライブが、この3日間の33枚目シングルのライブ全部が、思い出したときに「幸せだったな」とか「素敵なライブだったな」と笑顔になれるような、そんな心に残る時間であったと思ってもらえるように、願っています。

私はこのメンバーだったたから、落ち着いて、ただただ楽しみながら伸び伸びと今日までやってこられました。この13人のことが大好きで、自慢で、大切で仕方がありません。だから、今日が終わってしまうのがすごく寂しいし、すごく嫌だし、しょうがないけど。でも、今日が終わっても皆さんには1人ひとりの魅力を見つけ続けてもらいたいです。きっと今よりもっともっと好きになるに違いありません。それくらいこのメンバー全員のことが私は自慢でしょうがありません。

(涙)

皆さん全員から1秒も目を離さずに、最後まで一緒に楽しみましょう。

松尾のスピーチを皮切りに、「踏んでしまった」がスタート。早いテンポに会場が盛り上がり、本編は熱気を帯びたまま幕を閉じた。

アンコールは「ハウス!」からスタート。2階スタンド席にはその日にジコチュープロデュースを披露したメンバーと座長の松尾がトロッコに乗りファンと接近戦を繰り広げた。その後は楓の「帰るまでがアンダーライブです!なのでちょっと遠回りしましょう!」という煽りから、アンコールではなかなか披露されることは珍しい「帰り道は遠回りしたくなる」を披露。最後まで憎めないセットリストだなと感じた。

そして最後は「左胸の勇気」を3日間通じて最後に披露。史上最大のアンダーライブは激アツのまま幕を閉じた。






















…そんなワケがなかった。
規制退場のアナウンスが始まっても「のーぎざーか!」「ふぉーてぃーしーっくす!!!」のアンコール。一向に鳴り止まないアンコールに応え、「ダンケシェーン」がスタート。突如として流れたダンケシェーンに、私はメンバーそして運営にダンケシェーンの気持ちになった。

思わぬダブルアンコールに戸惑いを隠せないメンバーであったが、最後はファンに感謝を込めて、マイクを外してありがとうございましたを大絶叫。13人の大きな感謝が横アリ中にこだまし、3日間のアンダーライブは幕を閉じた。

最適解すぎるポジション起用

今回のアンダラ、楽曲のセンター起用に明らかな意図が汲める楽曲がいくつかある。

先述の「自惚れビーチ」の次に披露した曲が「口ほどにもないKISS」だったのだが、その曲では、センターの阪口の脇を奥田と璃果が固めていた。本来は、2期生の鈴木絢音と北野日奈子が脇を固めるポジションなのだが、そこにこの2人を入れたのには明確な理由がある。勘の良い方ならすぐにお分かりいただけるとは思うが、鈴木と璃果はお互いに東北出身(鈴木→秋田出身、璃果→岩手出身)、奥田は加入前から北野に憧れを持っており、奥田のサイリウムカラーは、北野から引き継ぐような形でピンク×黄緑を使用している点から、自然とあてはまり個人的にエモくなった。


ライブ中盤に披露された♪Route 246のセンターに中西が選ばれたのも例外ではない。

みなさんご存知の通り、この曲の元々のセンターは齋藤飛鳥である。中西と飛鳥の関係性は以前書いた記事をぜひ読んでもらいたい。

今年5月、飛鳥の卒業コンサートでこの2人の深い関係性を見る出来た瞬間があった。
それはDay2の♪サヨナラの意味でのこと。
飛鳥がメインステージからサブステージに行くまでの間に後輩たちが飛鳥に寄りそう演出であったが、5期生のブロックでは飛鳥の隣に中西がくっついた。その瞬間、飛鳥は中西の背中に手を回した。それは、当時アリーナ席後方にいた私も肉眼で確認できた。その瞬間、私は涙を堪えることができなくなり、その場で膝から崩れて泣いたのを今でも覚えている。

あれから5ヶ月。飛ぶ鳥の魂を受け継いだ中西が満を持してセンターに立った♪Route 246。飛鳥ちゃんは、見てくれていただろうか。

そして、もう1曲。本編最後のブロックで披露された「Under's Love」。この曲のセンターには向井が立っていたのだが、それを見た私はふと昨年10月の事を思い出した。

昨年10月といえば、「30thSGアンダーライブ」が大阪で行われており、その公演で1期生の和田まあやがラストライブを迎えた。

私も和田のラストライブを現地参戦しており、和田の晴れ姿をこの目に焼き付けてきたのだが、この公演のアンコールで行われた卒業セレモニーで、向井が和田に贈ったメッセージを、ふと思い出した。

「私たちにとって、まあちゃんは本当にすごく大きな存在で、たくさんたくさん助けてもらいました。私たち11人は、まあちゃんを送り出すことができる選ばれたメンバーだと思うと、すごい誇りに思います」

和田と向井。お互いにアンダーで切磋琢磨しあってきた、いわば戦友でもある。向井がこの曲でセンターに立った瞬間にこの時の光景が重なった。#史上最大のアンダーライブ でもアンダーキャプテンの魂は確実にここに宿っていると思わずにはいられなかった。

次なるハコは…

今回のアンダーライブ、会場となった横浜アリーナでは、2019年5月の「Sing Out!発売記念ライブ」の初日、無観客で行われた「アンダーライブ2021」に続き3回目の開催である。

有観客で行われたこの2回のチケットはいずれも完売しており、アンダーライブの人気の高さが伺える。

では、これより大きいハコ(会場)はどこか。
そのヒントは、昨年3月に開催された29thSGアンダーライブにある。

私は1期生なので最初からアンダーライブをたくさん経験してきた。小さな会場でもやってきて、ファンの皆さんと心と心がつながるのをすごく感じていたんですけど、こんな大きな会場で心を通わせることができるんだと知って…」

「『いやいや、そんな』と笑う人もいるかもしれませんけど、私はこのまま頑張っていけばみんなで東京ドームでアンダーライブができるんじゃないかと思いました! これは本当に!」

「こんな大きな会場でも私たちの魂は強いから! 届けていく、そんな強い気持ちを持っていると感じた。ここにいるファンの人みんな誰1人残さず、こぼさず、(東京ドームに)連れていきたいなと思います。連れていけるように私たちも頑張ります!」

発言の主は、和田まあやである。

私は、この時の公演も会場にいたが、この発言が飛び出した瞬間のぴあアリーナは、大きな拍手が起こった。

横アリや日本武道館でライブを行い、いずれの公演も大きな熱気に包まれた。その熱気は、ハコがどんなに大きくなったとしても変わることはない。偉大な先輩が打ち出した野望が叶うときは、そう遠くはないのかなと思った。

さいごに


#史上最大のアンダーライブ


言うだけなら簡単だ。お金もかからない。しかし、この13人が抱えていたプレッシャーというのを考えただけで思いやられる。しかし、この13人が横浜アリーナを3日間も熱狂に包んだという事実が出来たのは一生揺るがない事実である。これを自信に変えてアンダーの素晴らしさをもっとたくさんの人々に伝えていきたいと思った。


「あなたにとって『アンダーライブ』とは何ですか?」と問われたら、私はこう答えるだろう。

「新たな伝説が必ず生まれるライブ」であると。

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