ゆらぎ世代、アレルギーに悩む【#今こんな気分】

なんか、顔が腫れてる。
と、唐突に気づいたのは、いつのことだったか。
とにかく頬骨の辺りが、腫れて熱をもっていた。

はじめは、虫にでも刺されたのだろうと思った。
患部は、かゆく発熱している。
時に、ちりちりするような痛みを伴っていた。

氷で冷やすと腫れは治まる。
だが、そんな日々が４、５日続くと、これはいよいよ虫刺されじゃないんだなと感じてきた。
だって、親知らず抜いた後より腫れが続いているし。

なんだろ、なんだろと最近起こった出来事を考えていて、ようやく気づいた。

あ。最近、髪染めた。

私は髪を染めると、アレルギーが出る体質である。
昔、なんか髪染めると、ヒリヒリするなーぐらいに思っていたら、ある時、安いカラーリングをしてもらったら、一気に全身にじんましんが出た。
このアレルギーの恐ろしいのは、遅効性で１～２日後に症状が出るところである。
しかも頭皮ではない別な場所で、腫れやかゆみ、時に痛みが生じてしまう。
おかげで原因に思い至るまで、ずいぶん時間がかかってしまうのだ。

髪の染料で発症するアレルギーのことを、"ジアミンアレルギー"というらしい。
昔、発症した時に、皮膚科医にそう言われた。
当時は塗り薬と飲み薬を処方してもらって治したが、１度発症すると、例え症状が治まっても、染料を使うことで反応が出てしまうらしい。

花粉症などと同じで、体内で蓄積された量が一定を超えると発症してしまうそうだ。
ガマンして染料を使用し続けると、呼吸困難など、さらにひどいアレルギー反応を引き起こすので注意が必要だという。

わかっちゃいるんだけどね。
年齢に抗って白髪を染めたくて、現在はアレルギー対応してくれる美容室で施術をしてもらっている。

でもついに対策をしていても、アレルギーが出てしまった。
いよいよ髪を染めるのは、諦めなくてはいけないのかなぁと思いはじめてきた。

街で、キレイに髪を染めた若い女性を見ていると、
「気ぃつけや～。アレルギー出るかも知れんからなー」と、どこの方言かわからない言葉で、心配したくなってしまう。
もちろん、皆が皆、症状が出るわけじゃないから、余計なお世話だろうけれど。

今後どうするかは、担当の美容師さんに相談しなきゃなのだけど、髪を染めるのも命懸けだなぁと思うと、知らず知らずのうちに、ため息が出るのでした。