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青空症候群


ふと見上げる四角い窓から除く、嫌味な程に青い空。
また朝が来てしまったらしい。
学校に、行きたくない。
いじめられている訳でもない、友達がいない訳でもない。だるいのだ。
親に嘘をつく。頭が痛いという簡単なものだ。また、布団に潜る。再び布団に潜るのは最高だ。この時は。

1時間くらいしてまた起きる。襲ってくるのは罪悪感だ。みんな憂鬱で嫌だけど頑張ってるのに私は「また」行くのを諦めた。あー、私ってダメだな〜、今からでも学校行こうかな〜と思う。(このまま休むパターンもあるし、行くパターンもある。)

今日は午後から行くことにした。行くことにした、というか親にちょっと強めに言われたからだ。悪い子で本当にごめん。
家を出ると初夏の風が頬を撫で、見上げるとあの青空が広がっていた。もくもくと入道雲が浮かんでいて、光と影のコントラストがどうしようも無いくらい綺麗だった。物置から自転車を出す時、いつも泣きそうになってしまう。自分の惨めさと空の青さへの感情がぐちゃぐちゃになるから、だと思う。

そういえば、本当に学校に行きたくなくて大泣きした5月のあの日も抜けるような青空だった。
友人が上手くできず、憂鬱で休んだ日もだ。

空、大好きなのにな。なんだか申し訳無いな。

明日は絶対学校行くよ。だからさぁ、お願いだから明日も晴れてくれないかな。

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