いつか懐かしく思い出しているだろうか

私は、知らなかった

今も　多分知らない

その人が　恋に生きていたこと

多分それは

貧乏が辛いとか

生活が大変だとか

そんなことじゃなかった気がする

ただ、自分を大事にしてくれる人を求めていて

それが

今だけの刹那だとしても

それを

諦められなかった

今は そう思っている

もちろん家庭は壊れてしまって

でも、離婚はしなくて

そんな恋以外は不幸せな状況だったのに

恋に生きて、この世から消えていった

恋に生きてダメだという事じゃない

恋に生きている人は、大勢いるだろうと思うけど

その人は、恋を割り切ることが出来なかったから

周りを辛くしてしまったという事だけで

その人は、幸せだったのかもしれない

恋は、麻薬なのかもしれない

ひと時の辛さを忘れるための

でも、その人じゃないから

私には推測だけで

本当のところは闇の中

人間は、理性的に生きれる人もいるけれど

心の赴くままに生きている人もいるということを

知るきっかけとなったし

多分、大方の人は理性と心のハイブリッドで生きている

この人のことを考えだすと

人の心は謎だらけだと思う

私がもっと年を取って

その人の年齢に近づけば

分かるかもしれない