音楽の可能性

こんにちは、春めいてきましたね。わたしは今でこそ躁鬱の社会福祉士として発信していますが、大学まではクラシックを追い求めている志学の徒でした。
治療に良いのではないかと買い求め育て始めた鉢植えも、2月の雪空にはたまらず、部屋に入れて室温管理をして置いておきました。
そのうちクラシックが植物の健康に良いと言う説を思い出し、スピーカーからバッハやモーツァルトなど規則的な音楽を流し始めると、久しぶりにレモンの木が白い蕾をつけました。凝り性なところがあるので嵌ると土壌の一部を取り出して堆肥を作り、高じて土壌の菌類と植物の生育の仕組みに急に詳しくなり、水のやり方を探求し始めましたが、それはまた別のお話。
音楽を同じ部屋にいて聞いているうちに、音楽との距離がぐっと近くなった気がします。音楽が精神に与える勇気や力は皆さん体感されるところだと思いますが、それを治療法として活かそうと尽力していらっしゃる人々がいます。それを横目に見ながら、双極症の患者として音楽の有効性を実感しているところ。そもそも、音楽は記憶に語りかけ、心を癒やす作用があります。とくに感情を抱えている人は聞きながら頬を涙が伝った経験はあるでしょう
トラウマ治療に用いられることもありますが、技量を持った方だけが扱う繊細な課題です。感情障害を持つと、嫌な感情記憶を掘り起こし、めちゃくちゃ嫌な思いにフラッシュバックしてしまう危険性もあるため、自己治療はおすすめしません。わたしはクラシック畑で育ったため、曲にピンポイントで嫌な思い出があります。時間がたつと忘れてしまうんですが、聴いたら即座に蘇るんです。
しかし、植物たちの変化を見ていると、音楽にはいい思いをしているようです。もしかすると音楽を聞きつけて喜ぶ菌類もいるのかもしれませんが、まだまだ研究途中の深遠なる世界です。もう農地借りようかな。
バッハやモーツァルトは躁状態を穏やかにしてくれます。機会的だからかな。幼稚な音楽ともモーツァルトは取れるけど、それだけどの生物にもわかりやすいんじゃないか。
わたしはジャズみたいな即興ブラック・ミュージックがやってみたい。でも心に刻まれた履歴は髪の履歴と同じように消せやしない。クラシックに燃えた日々を受け止めたうえで、その先に進もうと思えました。音楽に深い思い入れがあるだけに、これは結構大きな前進かもしれない。

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