赤ちゃん忘れ症候群(forgotten baby syndrome)、他人事じゃない
大阪府岸和田市で、痛ましいことが起きましたね。
お父さんが娘さん3人のうち1人だけ保育園に預け忘れて、車内に置き去りにしてしまったとのこと。
2歳の女の子が亡くなってしまったそうです。
熱中症で亡くなったようで、つらかっただろう、怖かっただろう、心細かっただろうなと思うと、胸が苦しいです。
私がこのことを知ったのは、Twitterでした。
Twitterというメディアの特性もあるのか、お父さんが悪いと断罪する投稿も、たくさん目に入りました。
でも、この方が該当するのかどうかは明らかではありませんが、
赤ちゃん忘れ症候群(forgotten baby syndrome)という名前もつく、
誰にでも起こり得る事象があるようです。
ストレス過多、睡眠不足、などが原因で、
あれこれ未来を予想して行動するよりも、習慣的・無意識的に繰り返すことができる行動を優先してしまう、
いわゆる“脳のバグ”が引き起こされる事象らしいです。
(ネットで調べた情報なので、正確な表現でないかもしれません、ごめんなさい)
私は、置き去りにした経験はないけれど、
子どもを授かってから、家庭と仕事の両立に悩んでいた時期には、
休日に赤ちゃんを連れて遊びに行ったりしたことを思い出せないことが、たくさんあります。
せっかく思い出作りに出かけたはずなのに、悲しいことなのですが、
本当の話です。
「マミーブレイン」と呼ばれる
産後女性の脳が収縮する事象に該当していたのかもしれませんが、
これも、脳の変化が引き起こす1つの事象・・・
そう思うと、いつ、赤ちゃん忘れ症候群(forgotten baby syndrome)を引き起こしていても、
おかしくなかったのかもしれない・・・と思うのです。
誰にでも起こり得ること。
そう思うと、このお父さんの悲しみ、葛藤を、とても責める気持ちなど起きません。。
むしろ、お父さんをはじめ、パートナーさん、祖父母たち、亡くなった娘ちゃんの2人の姉妹ちゃんたち、
家族関係のなかで、どのような会話がなされるのだろう、と
非常に気掛かりでなりません。
せめて、Twitterなどで、このお父さんを苦しめるような、ひいてはご家庭の苦悩を増大させるような、コメントは控えたい。
幼い子どもがひとり亡くなったのです。
ただ黙して、少しでも自分ごととして考える、家族が生きていることは奇跡なんだと意識を改めて強く持つなど、
自分にできることを考えたいと思います。
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