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寝たい時間に布団に入って「おやすみ」と言って安心して寝られるのが人生の目的

(藤原)


その上で目覚めいい朝を迎えられたら5億点

随分と昔の話になるが、一時期、システムの運用のリーダーをしたことがある。
(注:下野も私も文系出身ながらIT系の仕事をしています)

仕事内容は、会社が使っているシステムのお守り。会社には24時間動くシステムがたくさんあって、普段は従業員は当然のように使っているけれど、裏では色々メンテナンスが走っていたり、日次や月次や不定期のタイミングで大きな処理やアップデートを行う必要があるので、それが上手くいくようにオペレーションしている。

・・・という優秀なエンジニアが会社に何人もいて、各担当がカレンダーで事前に決められたスケジュール通りに事が運んだかどうかの報告を受けて、まとめて上に報告する、そんな管理職をしていました。エンジニアの人って本当に尊敬。

上手くいくことが前提で計画してあり、長年うまくいっているので今日もきっと上手くいく。何かエラーが起きても、大抵はことは過去に経験済なので、対処できる事がほとんどですが、それでも上手くいかないことがある。例えば、毎日使っているシステムの大きい処理は、従業員が使わない夜間(夜12時-深夜3時)に行うので、上手くいかなかったらエラーが発生すると各担当に自動的に電話がかかってきて、朝を迎える前に修復しないといけない。

優秀な担当は連絡も迅速。エラーが発生したら私に速やかに電話がかかってきて、消防士のごとく「只今より対応に当たります」と言って電話を切る。対応が終われば「完了しました」と電話がくる。
コロナ禍のご時世がら、グループLineのようにチャットで関係者が集まって、一つのシステムを遠隔で作業できる環境が整備されていたので、エラーが起きたら各自宅で対応に当たっているシステムの画面の様子を私は自宅でみていた。なお、私はみているしかできない。なぜなら全てのシステムの全てのオペレーションを把握していないから。もっというと、システムによって作られたプログラムの言語が違うので、専門じゃないとマトリックスのごとく何を書いているかわからない。

システムのプログラムなので、横文字なのであくまでイメージ


そんで2時間くらい経って、手術が終わり、全部が解決したタイミングで、報告書を書く。
本来は対応した人が書いても良いのだけど、何もしていない罪悪感もあって私は積極的に書くようにしていた。(と思う)
報告書は偉い人向けの概要と、原因・対応策・再発防止策のための詳細の2部構成にする事が多く、特に後半は読んだ人が分かりやすいような文章にするのにはすごく時間がかかる。

その部署に着任してから2週間後くらいに年に1回あるかないかの規模のエラーが発生して、2,3日夜遅くまで複数の担当者が対応に追われていた。その夜に別のシステムでエラーが出て、早朝4時くらいから6時くらいまで別の担当者と共にまたチャットして対応してもらい、その朝9時ごろに出社して、報告書書いて夜帰る。みたいな生活が数ヶ月続いた。

あるあるのケースではあるが、その頃からうまく寝るのが出来ない日が時々あった。
巷にある、眠れるためには〜〜のグッズも色々試した。アロマ買ったり、枕変えたり、耳をあっためる耳栓買ったり、ホットアイマスクしたり、ネルノダみたいなサプリ飲んだり、ちょっとしたストレッチしたり、ホットミルク飲んだ。
が、どれも上手くいかなかった。(ネルノダはちょっと効いた。)
一番良かったのは、諦める事だった。
寝ることを諦めた日は、ベッドの中でうずくまり、ひたすらぼーっとしていた。
夜は無意味に不穏なことを考えがちなので、何も考えずにぼーっとするのはコツがいる。
ただひたすらに、諦めを肯定化して、焦らず、丁寧にぼーっとしていた。
時折、朝6時に10分ほど瞑想してから、(時間があるので)ゆっくりコーヒーを淹れて飲んでから会社に行くと、死んだように通勤の電車内で寝る事ができて、日中眠くなることはなかった。

時は変わって2023年の話

という環境を今は変えたので、今はそんな仕事をしていないし、夜中に電話がかかってくることもない。無知な世界に飛び込んだので、周囲に追いつくための勉強が大変で絶望の日々ではあるが、大きなストレスもない日々を過ごしている。
そんな環境下でも、深夜2時ごろまで寝られない日が時々ある。
最近になって、そんな時は勉強系の本や、それに関する一問一答系のスマホアプリをしたり、ラジオを聴いたりすると寝られることが分かったので、今は全然怖くない。

悩んでいた時は、「人生の目的とは」みたいなウェブサイトを片っ端から読んでいたけど、今となって出した答えとしては、「寝たい時に寝られて、起きたい時に目覚めよく起きることだ!」でした。

なお、食べることは好きだったのと、美味しい料理を毎日食べていたこともあって、食欲だけは無くならなかったので、いわゆる、最悪のケースを免れたのだと心から思っている。それに関しては諸所に一生感謝しないといけない。

睡眠は大事 坂東は英二

ジョイマン(@joymanjoyman)


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