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コロナ禍で際立つ不公平感と向き合う


3度目の緊急事態宣言と
自粛が要請される2度目のゴールデンウィーク
報道番組ではお決まりの空港の様子
沖縄にサーフィンに行く女性のインタビュー

『(緊急事態宣言で、旅行に行くべきか否か)迷ったが、行きたい気持ちが勝ったので行くことに決めた』

知人と、「今年も家で引きこもるしかないね」そう話したところだった。
不覚にもそのサーフィン女性のことを
“身勝手な”
そう思ってしまった。

報道番組なんかでは
路上飲み会で騒ぐ人達の様子が映し出される。
実際、スーパーでバイトしてると
マスクをしていないグループがガヤガヤ騒ぎ立てながら大量の酒を買っていったりするので
実際、その手の飲み会、やってんだろうな、と思う。
そういうのは本当に一部なんだと思う。
別にコロナ云々関係なく、真面目に生きる人間もいれば狡賢く生きる人間もいる。
今は、それが際立って見えているだけの話なんだとは思う。

緊急事態宣言で、多くの業界、コミュニティが自粛を要請される。(自粛を要請って意味不明だ、というのはともかくとして。)
本屋なんかも自粛の対象になる。
会食のような、飛沫が飛び交うリスク(感染のリスク)は無いように思えるが、それでも政府が自粛を呼びかける目的は、人が外出する要因を潰したいからなんだと思う。
法律的に人の行動を制御することができないから、と。
外出すれば、上述のような
“身勝手な”行動をとる人が市中感染を促すから…
少なくとも私はそう解釈してる。
(そこんとこ、何を目的にしてるのかイマイチはっきり伝わってこないんだけど、実際のところどうなんですかね?)

そう思うと、“自粛要請”は一部の“身勝手な”人達に合わせたものなのだと感じる。
身勝手な人達がいるから、余計なとこまで自粛対象になる。“身勝手な”と不公平感を募らせたのはそういうところにある。

不平タラタラで被害者面してるが、自分自身、身勝手な行動をしてないとは言えない。2度目の緊急事態宣言下の1月に演劇の公演を行った。

『(緊急事態宣言で、公演を行うべきか否か)迷ったが、行いたい気持ちが勝ったので上演を決めた』
冒頭に書いたサーフィンの
女性とまるっきり同じ。
演劇は私にとっては仕事(にしていくべきもの)ではあるが、見る人によっては私も十分身勝手だ。

自分のことは棚に上げて、
人に対して不平不満をこぼす。
本当に嫌になる。
もういっそ開き直って
狡賢く、身勝手に振る舞ってみてはいかが?
不満に思うくらいなら自分勝手にやってやった方がいっそ潔いだろう。
実際、真面目に振る舞う方が割りを食う。
コロナ云々関係なく
世のことはだいたいそうだ。
真面目に振る舞ったところで
誰が見てくれるというんだ?

世の人は言う。
そういう行いは必ず誰かが見てくれているから、と。
嘘つけ。
そう言って、ズルく生きる人間が得してるだけじゃないのか?

でも、と思う。
そんな世の中を望んではいない。
やはり、真面目に生きてる人が報われて、
身勝手な人間が割りを食う、そっちの方がいいと思う。

日々、支離滅裂な思いが駆け巡る。
どうかしてると思う。


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