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コロナと正しく付き合っていきましょう

新しい年を迎えました。昨年はほぼコロナ一色。今年はガラッと変わって、いつも通りの一年になったらいいな・・・と思っていましたが、どうやらそうは行かないようです。

東京や近隣の県からの要請もあり、政府は緊急事態宣言を検討している様子。本日時点ではどうなるかわかりませんが、今年もそんな感じで、まだまだコロナに翻弄される日々は続きそうです。

正直、コロナについてはよく分からないことだらけ。そんな中、ネットでは「コロナの感染者はほとんどが外国人」などというフェイクニュースが流れたりしていました。誰でも分からない事は不安になる。不安になるといろいろ考える。そして、自分を安心させられる理由を信じたくなるものです。

「感染者のほとんどが外国人」というのはウソですが、この記事が気になって、海外からの入国について状況を調べてみたのでその結果をシェアします。

外国人は今の日本に入国できるのか?

現在、多くの国では国外からの入国規制を行っています。日本も例外ではなく、多くの国からの入国を拒否しています。でも、一部の国に対しては、入国拒否は行っておらず、入国時のPCR検査も実施していないことをご存じですか?(入国後、14日の隔離は要請されます)

全ての国・地域から入国される全ての方には、入国の前後で以下の対応をお願いします。
□ 検疫所長が指定する場所(自宅など)で入国(検体採取日)の次の日から起算して14 日間待機する滞在場所を確保する
□ 到着する空港等から、その滞在場所まで公共通機関を使用せずに移動する手段を確保する
□ 入国後に待機する滞在場所と、空港等から移動する手段を検疫所に登録する
加えて、入国した日の過去14日以内に入管法に基づく『入国拒否対象地域』に滞在歴のある方については、以下のことをお願いしています。
□ 新型コロナウイルスの検査を受ける
□ 検査結果が出るまで、原則、空港内のスペース又は検疫所が指定した施設等で、待機する
(厚生労働省の公式サイトより抜粋)

つまり、「入国拒否対象地域」に滞在していなければ、(14日間の待機は要請されるものの)PCR検査は実施されないということです。では、具体的にどこから来る場合に対象外になるのでしょうか?主に欧米諸国はほとんど入国拒否対象地域になっているので、アジアの国々についてまとめてみました。

*ちなみに、これは国籍は関係ないので、日本人も同じ制約を受けます。

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つまり、例年来日する人が多い中国や韓国、台湾、香港については入国拒否対象外なのです。その結果、秋以降の来日者数は下記のグラフのように右肩上がりになっています。

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*上のグラフで、実線が入国拒否対象外、点線が対象国です。

つまり、中国やベトナムについては、昨年の3月レベルにまで来日者数が増えており、かつ、入国時のPCR検査は義務付けられていないと言うことです。

緊急事態宣言を発令するか?という状態であるにも関わらず、このような体制で良いのか疑問に感じるのは私だけではないと思います。

分からない事は心配になります。Stay Homeの時間も多いと思うので、できるだけ正しい情報を入手するように心がけて、コロナと正しく付き合っていきましょう。

おまけ:統計データにダマされない!

統計データは、集計の仕方によって結果が大きく異なることがあり、さらに集計する人による印象操作がされているケースも非常に多いので注意が必要です。

例えば上のグラフで、中国からの来日者数だけをピックアップして説明しましょう。

■ 中国からの訪日者数が激増!

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このように、昨年の4月以降のデータでグラフを作ると、中国からの訪日者数が激増!という印象を与えます。果たしてこれは本当でしょうか?

■ 2020年月別訪日中国人

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12月のデータは本日時点で出ていないので、2020年1月〜11月までのデータを使ってグラフを作るとこんな感じ。確かに、9月以降増えているように見えますが、1月の訪日者数が非常に多いので、ほぼ誤差範囲に思えてしまいます。

■ 例年の訪日者数と比較してみる

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もうちょっと前からのデータをグラフにするとこんな感じです。

このようにグラフの作り方ひとつでその印象は大きく変わります。特にマスコミの報道は印象操作をすることが多いので注意しましょう。


読んでいただいてありがとうございます。何かを感じてもらえたら嬉しいです。これまでの経験について本にしようと考えています。よろしければポチッと・・・。