ランダム小噺「土星」

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子供の頃、鉄道少年であり、昆虫少年であり、宇宙少年であった。

関西の育ちでったので、子供の時の楽しみの中に大阪市立科学館や神戸青少年科学館のプラネタリウムがあった。眠たくなるようなナレーションを聞きながら、夢見心地で天井に投影された満天の星空を眺めるのが好きだった。

プラネタリウムでは土星はあまり出てこない。地球上で肉眼で見える星々を投影することが多いからか、見えたとしても火星か金星くらいだろう。なので一番多く土星の姿を見たのは図鑑の中であった。

惑星の中でも一際目立つ大きなリング。図鑑を眺めては「どうして土星だけこんなに立派な輪っかがあるのだろう?」といつまでも眺めていた。後々、実は木星にも輪っかはついていて何も土星の専売特許ではないことを知るのだが、それでも土星の輪っかの特別感は揺らぐことがなかった。

もう一つ、土星に関して大きな勘違いをしていたことがある。アンパンマンに登場するドキンちゃん。あの子のこと、ずっと土星人だと思っていました…。

勘違いしたきっかけが何だかはっきりとは覚えていないのだが、小学生の時に誰かが「ドキンちゃんって土星人やねんで〜」と話しているのを耳にしたせいだと思う。そうかそうか、あの子は土星人だったのか、その割には土星人アピール少ないなぁ…。

ただ、そもそもアンパンマンというアニメ自体をみる家庭で育ったわけではなかったので、結局その噂をファクトチェックしないままこの記事を書く時まで放置していた、いい加減なものである。

その時にもう一つ聞いた話、「カレーパンマンはカレーの辛さを自分で調節できる」という知識もこの際ファクトチャックしてみた。

結果は嘘でした。小学生の話すトリビア、大体あてにならないね。

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