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今年を振り返ったら、きっと来年はいい年になると思えてきた話

この記事はRPACommunity運営メンバーからの・・・ Advent Calendar 2020の22日目の記事として書かれています。

とはいえ、私は運営さんではないのですが、、、

まずは、こんなの作ったので、ご覧ください。

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 開催回数と、のべ参加者数は、開催前のものと中止になったものは除いています。また、左上のタイトル検索で、イベントを検索することもできます。検索に一致したもので開催回数、のべ参加者数は再計算されます。connpassのAPIを使って毎朝更新していますので、RPACommunityメンバーのお役に立つのではないでしょうか。Youtubeの動画も、最新50件だけですが一覧にできるようにしてます。この話題は、たぶん近々LTでやる予定です。

◆RPAは敷居が高い

 RPAは買い切りではなく、毎年の予算計上も必要で、大きな会社でも部長のハンコだけで買えるものではありません。結構なお値段ですし、経理の承認を得たり、体制を作ったりしないと導入できないので、時間がかかります。

 一般に言われるRPAツールは、インストールするPC1台につきいくらと料金がかかるものが多いです。しかし、私の考える理想としては、RPAのシナリオが書けない人も自分のPCにインストールして、いつでも実行できるという形でした。

 わが社では、RPAツールの正式スタートまでに1年くらいかかってしまう様子だったので、自分でなにかできないかと調べることにしました。

 オープンソースのRPA、OpenRPAを試してみました。見栄えはよかったのですが、業務で使うには、まだ安定性が足りないと感じました。

 無料で使える本格RPAはどこに。今では、いくつも無料で試用できるRPAツールが出てますが、2年前には、ほどんどなかったように思います。RPAとは違いますが、自動化ツールとして紹介されていたseleniumに目が留まりました。

◆みんなのRPA

 作りました。Visual Studio Professional のC#とseleniumで作ったロボ。ユーザーIDとパスワードは、本人がアプリに直接入力するようにして、面倒なセキュリティ問題を回避しました。社内の基幹システムから取得する対象のリストもテキストボックスに張り付けて、スタートボタンを押すと、業務システムに自動でログインし、目的のページをたどっていきます。該当のデータを検索してスクリーンショットの保存を繰り返し、撮った画像は、PDFにしてまとめます。それまでは、担当者が毎月、多いときは数百件をいちいち検索、スクリーンショット、名前を付けて保存を繰り返していた作業を、一発で行えます。そして、誰でも自分のPCにインストールして、自分の都合のいいときに実行できます。

 スクリーンショットを保存したり、PDFをダウンロードしたり、CSVを取得してPDFで表を作ったりと、類似した作業のいくつものバリエーションを作成しました。約10個くらい。

 スクリーンショットではなく、データでとればいいじゃないと、思われたかもしれませんが、データなら普通に一括で落とす機能があります。でも、スクリーンショットが必要な業務というのがあるんです。

 社内でも、そのような仕事をしているのは、わずか数人ですが、一回の作業量は大量で、定期的に発生します。対象者の少ない業務は、システム化されずらいところだったりするんです。

 プログラミングできるのは、職場で私一人なので、業務の継続性の問題は当然でましたが、「RPAが入ったら、シナリオはできてるから、そのまま入れ替えればいい」ということで納得してもらいました。とはいえ、やはり、自分のPCで実行できる手軽さのため、RPAが入った後も使われてますが。

◆本物のRPA

 会社でRPA担当の部署ができ、Automation Anywhereが入りました。会社の方針では、野良ボットを恐れて、勝手にボットを作るということはできないことになりました。ただし、ボット作成ができる担当者を現場で何人か育成することも必要なので、私も、研修を受けました。

 いくつかボットを作ったりしていたのですが、エクセルの操作では、C#でコードを書いて試し試しやってた部分が、一発で思い通りに出来上がるのは驚きでした。一方、Web操作に関しては、自分でプログラミングしたほうが、複雑なチェックや、Javascriptの実行などの細かい操作やエラー処理がイメージ通りにできるので、プログラマーな私には楽なように思えました。

◆オンラインなのに親しみやすく、オンラインだから気軽に参加できる

 皆さんご存じの通りAutomation Anywhereは、サーバー型なので、市民開発者が学習するには、少々ハードルが高いです。会社でも、実際のボットを作るには、提案を書いて承認を受け、仕様書を書いて業者に作ってもらい、出来上がってきたボットのテスト報告を書いてと、IT知識のない人には大変な負担です。他の会社ではどんな使い方してるんだろうと非常に興味があったので、7月17日「RPA勉強&LT会!RPALT vol.23~オートメーション・エニウェア特別回~」に初めてオンラインで参加しました。

 私の思っていたのと全然違い、皆さんロボットと仲良く、楽しそうに開発をしていらっしゃいました。いろんな事例を聞くだけでも、課題発見や解決方法の視点が興味深く、とても勉強になります。特に、女性がイキイキとボットを作成してらっしゃるのを見て驚きました。

 私も、そんな雰囲気に触発され、新しいものを勉強しようと、10月ごろから始めたPower BIで、少しは役に立つツールが作れるようになってきました。

◆ウイルス進化論

 COVID-19の流行は、非常に残念でしたが、RPACommunity他、たくさんのコミュニティが活発に活動していることを知り、多くのイベントにオンラインで参加できるようになったおかげで、いろいろな分野の人の話を聞くことができるようになりました。数えたら、年内60くらいのイベントに参加してます。Adventカレンダーも4つの記事を書いてます。これまでのように、オンラインのイベントだと、仕事終わりに会場への行き帰りを考えるとハードルが高かったと思います。

 また、今年は新しい技術が次々発表され、皆が注目した年でした。すべての人が無視できない、大きな動きでした。様々な場面で、これまでの延長線から、一段跳躍した進化を見せたのではないでしょうか。まるでウイルス進化論です。

◆インプットしたらアウトプットが大切

 聞くだけでなく、オンラインで一緒に話をしたり、Adventカレンダーに参加してQiitaやnoteに記事を書いたり(計5個)、新しい一歩を踏み出したと思っています。近々、20年ぶりのライトニングトークもやってみたいと思ってます。(20年前に、ZopeというオープンソースCMSのコミュニティに入っていました)

 他のコミュィティのイベントにも参加し、色々な高度なサービスが身近で利用できることを知り、硬くなりつつある頭脳を小突きながら勉強してます。Power BIは、厳密なRPAとは異なりますが、作業の自動化、このツールがなかったら、やらなかったであろうことを実現するのは、とても楽しいことです。

 まだまだ、知識が足りなく、到達点は遥か彼方で見えません。だから、一人で学ぶのではなく、色々な人の話を聞きながら、楽しみながら学んでいきたいと思っています。

 ところで、もし、seleniumでRPAすることに興味がある方がいらっしゃいましたら、selenium支部とか、どうですか?というのは、冗談ですが、いろんな支部ができてるので、是非参加したいと思ってます。

 という呟きが、この「RPACommunity運営メンバーからの・・・ Advent Calendar 2020」に書いた理由とさせていただきます。ありがとうございました。

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