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川辺があってよかった!鶴見川河口での過ごし方の研究

コロナによる外出自粛期間中は太陽を浴びに毎日、川辺にいった。家から歩いて5分いけば鶴見川の河口だ。

毎日、平時よりも多くの人がきていて、思い思いに過ごしている。色々な年代の人がそれぞれの目的で同じ空間にいて、干渉されず、リラックスしている。その光景はチャーミングで「広場」という言葉がよく似合った。

例えば、どんな過ごし方を目撃したか。大体以下のように整理できる。

【一人まったり】
釣り、土手の花つみ、読書、ラジオ、カメラ、日光浴、ただぼーっとする。

【一人でストイック】
トランペット、太極拳、オリジナル体操、ランニング、ウオーキング、競歩。

【仲間とワイワイ】
ピクニック、おしゃべり、バーベキューもどき、スケボーの練習。

【家族で楽しく】
生き物観察、親子で三輪車やリップスティックの練習。食事を持ってきてランチ。

【動物と一緒系】
鳩に餌やり、ペットの散歩。釣りもある意味ではここ。

この場所が人の様々な行動を引き出すのはどうしてなのだろう。考えてみた。

1 川を前にして心が広くなる。
音を出していても、変わった体操をしていても奇異の目で見られない。私も時々泣きたい時に泣いてる。海につながる大きな川を前にして、人の心は寛容になる。

2 座る場所が多い。
堤防の坂は階段になっていて座るにちょうどよい。公園のベンチよりも座る場所が多い。そこに座れば人からの視線はゆるやかに遮られ、適度に目立たない。

3 安全
死角がすくなく治安的心配が少ない(ただ夜は暗い)。また 堤防はコンクリで固められており、自然の不安定さを感じることは少ない。さらに河川事務所の点検が入り、大型ゴミが散乱することはない。

4住環境の中の川
マンションやアパートが多く周辺住民が多い。住環境はそんな良くはない中で、この川がオアシス的役割を果たしている。

5無料で管理されない

コロナで密集を避ける意識が高まる今、これだけ条件が整った川辺空間があるのはありがたい。都市の暮らし方において川は生活を豊かにする重要な資源だ。そのことが今回証明された。川のそばですまいを探した私にとっては誇らしい気分だ。以前、毎日川を見てますと言ったら、病んでるね、とか、汚い川をなぜ?、と言われた。けれどコロナがきてこの川辺空間の良さを声高に叫ぶことができ嬉しい。

今は大型のイベントはできないけれど、だからこそ、川辺でどう時間を過ごせば日々の暮らしの幸せや満足感があがるのだろうか。そのための仕掛けはあるかと、想像を膨らませている。



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