漫才台本「ファミレス」
琴葉姉妹の漫才台本です
茜・葵「はいどーもー 琴葉家です」
茜「料理するときの大さじ半分に自身が持てない方、琴葉茜です」
葵「拾ったものしか食べない方、琴葉葵です」
茜「妹のとんでもない価値観を知ってしまった」
葵「とんでもない価値観ついでに言っておこうかな」
茜「やばい予感しかせえへんな」
葵「ファミレス店員がうまく接客できてないの見ると、ブチギレて店中の箸全部折っちゃうんだよね」
茜「やばい予感を超えてきよった」
葵「すでに23店舗出禁になってるんだけどさ」
茜「そんだけ暴れて警察が動いてないのが不思議なもんやな。次からは1店舗目でお姉ちゃんに相談してや」
葵「どうしても感情を抑えられなくなっちゃうんだよ。なんであんな簡単なことができないのかって思っちゃうんだよ」
茜「知らんだけで結構大変なんちゃうか?」
葵「じゃあ私が完璧な接客するからお姉ちゃんお客さんとして来てよ」
茜「箸折りまくる感情表現するやつ雇ってる店に行きたないな」
葵「私に接客できないって思ってるの?」
茜「やば」
葵「血がつながった家族なのにひどいよ!」
茜「ちょ、あおい、」
葵「あぁだんだん腹たってきた!箸はどこ?どこどこどこどこどこどこ?」
茜「感情が抑えられへんなってもうとる。うちが悪かった。あおいの店にいったるから許してくれ」
葵「さっさとこいよな」
茜「とりあえず箸はおられんで済みそうやな。ほないくで。ここが最近できたファミレスかぁ。からんころんからん」
葵「らっしゃあせえええええ」
茜「居酒屋の挨拶やないか」
葵「200名様ですか?」
茜「いや1人です」
葵「申し訳ございません、うち4席しかございませんで」
茜「1人やから大丈夫ですよ?」
葵「事前にご予約いただきたかったんですけど」
茜「予約入れても200人はさばけそうにありませんけど?ほんまに1人なんで」
葵「と、とりあえず4人だけでも奥から座って頂いて」
茜「パニックになりすぎやろ。196人余るから焼け石に水やで。そんで1人なんやって」
葵「あと、お客様、ずっと気になってたんですけど」
茜「なんですか?」
葵「どうしてお隣の方と棒でつながってらっしゃるんでしょうか?」
茜「うち知らん間に人形を1人でいっぱい動かして分身したみたいに見せるパーティグッズつけてたってこと?」
葵「あと、横一列だといつまでたってもお店に入れませんが」
茜「やっぱりつけてるやんあれ。200体もよくここまで連れてきたもんやで」
葵「私もよく200人も数えたもんだね」
茜「ちょっとまってもらえる?」
葵「もしかして接客にどこか悪いところあった?」
茜「いやそこは問題なかったと思うけどやな。客のうちがちょっと特殊すぎたかもしれへんな」
葵「それはお姉ちゃんの問題じゃん」
茜「うちも知らん間に変人にされてたというかやな」
葵「でもお姉ちゃんはあのパーティグッズつけたままファミレス行って、1人のくせに”ファミリーですww”とか言っちゃうタイプでしょ?」
茜「そんな風に思われるような姉やったんやとしたら気をつけるわ。あとあのパーティグッズなんて呼ぶんや?謎すぎるやろ。とにかくそういうのつけずに行くから」
葵「じゃあ1人でファミレスに来るんだね」
茜「それもわざわざ言わんでええかも。ほないくで。からんころんからん」
葵「お一人の茜様」
茜「なんで知ってんねん」
葵「ごめんなさーい、今1人お客様いらっしゃってですね」
茜「うちも1人やから大丈夫やと思いますけど」
葵「うち4人席のテーブル一つしかないんですよ~」
茜「なんで1ファミリーしか迎え入れられへんねん。そんなんでファミレスなのんなよ」
葵「なので相席になっちゃうんですけど」
茜「ファミレスで相席は流石に聞いたことないわ。ちょっとまってくれ」
葵「あ~ごめんごめん。なので相席になってしまうんですけど。のほうが丁寧だったか」
茜「いや、そんなことより相席ファミレスのほうが気になってんねん」
葵「いい出会いあるかもよ?」
茜「食ったことない飯との出会いという刺激すら受け付けないときに行くのがファミレスやねん。会ったことない人との出会いは刺激強すぎるわ」
葵「じゃあ1人で来た挙げ句、相席もしないお客さんをお姉ちゃんがやるってこと?」
茜「なんであかんことみたいに言われてんやろ。そもそも1テーブルしかないファミレスがおかしいから。」
葵「どこから注文があったかわかりやすいんだけどなぁ」
茜「2テーブルで混乱するようなら客に箸おられる未来が待ってるで」
葵「そんな客いないでしょ」
茜「あなたですよ?まあええわ、最後にもっかいくるからお願いしますよ。からんころんからん」
葵「おい!もう来るなって言っただろうが!」
茜「はい?」
葵「髪の毛ピンクにしたからってウチの箸全部折ったこと忘れたりしねえってんだよ」
茜「いやあおいが出禁になってる店やないか!もうええわ」
茜・葵「どうもありがとうございました!」
上記漫才は以下で動画化しております
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