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漫才台本「シンウルトラマン」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です(最後に動画がありますので御覧ください)

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「家庭菜園に興味があります。琴葉茜です」
葵「電子レンジが育つらしいね。琴葉葵です」
茜「家電菜園やないかそれは!」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくおねがいします!」
茜「シンウルトラマン大ヒットしましたねぇ」
葵「お姉ちゃんは見た?」
茜「ウルトラマンとか全く興味なかったけど、すごい流行ってるから見に行ったわ。おもろかったでぇ」
葵「もうお姉ちゃん、キーパーだなぁ」
茜「それをいうならミーハーやろ!なんでサッカーゴール守らなあかんねん!」
葵「私はお姉ちゃんとは違ってミーハーじゃないから見てないんだけどね」
茜「なんで下に見られた感じになってるかはともかく、そうなんや。じゃああんまりシンウルトラマンの話もできへんかもな」
葵「でも一応あらすじだけ話してもらってもいい?」
茜「あ、興味はあるんやな。じゃあちょっとだけ内容話そか。日本に次々と禍威獣っていうでかい化け物みたいなんが現れてそれに日本の組織の禍特対ってのが対処するんやけど…」
葵「そしたらウルトラマンが助けてくれるようになったとか?」
茜「せやせや!やっぱり王道のヒーロー物って感じやったなぁ。」
葵「まさか禍威獣だけじゃなくて、宇宙人の敵とかも出てくるんじゃない?」
茜「葵するどいなぁ!せやねん!宇宙人とのバトルシーンも結構アツいねん!」
葵「そうなんだ!じゃあ人間に擬態した宇宙人同士の交渉みたいなのもみられるのかな?」
茜「いい線行ってるやん!禍威獣が暴れるっていう情報とウルトラマンが助けてくれるって話だけでだいぶするどいやん!」
葵「ってことは、ウルトラマンの信用を落とすためにウルトラマンに擬態して暴れ出す宇宙人とかいても不思議じゃないか」
茜「いやするどすぎんなぁ!!うちのあらすじほとんど葵きっかけで喋らされとるやないか!絶対見てるやろ!」
葵「いやほんとに見てないんだよ。あれかも、シンゴジラは見たから予想できたのかも」
茜「いやいやいや!全くストーリー関係なかったって!」
葵「ほんとにただ予想で話しただけだから。勘違いさせちゃったらごめんね」
茜「そうなん?まあでもシンウルトラマン見てへんねやったら、シンゴジラの話のほうが盛り上がるかもなぁ」
葵「そうかも!やっぱり私は禍特対がヤシオリ作戦失敗してウルトラマンが助けに来てくれるシーンが好きだったなぁ」
茜「混ざっとるやないか!やっぱり見てるやん!直近で見たシンウルトラマンと昔見たシンゴジラの記憶ごっちゃになってるやん!」
葵「いやいやいや!シンゴジラにもウルトラマン出てたって!みんな話題にしてたじゃん、ウルトラマンが内閣総辞職ビーム打つシーン」
茜「打つかい!どんな社会派ヒーローやねん!ってことは葵の中じゃアイアンマン2のブラック・ウィドウみたいに思ってるってこと?」
葵「アイアンマン2見てないからそのたとえわかんないよ!」
茜「ああ、ごめんごめん。アイアンマン2にブラック・ウィドウってキャラが出てて、後の作品でも活躍すんねん。だから葵の中ではシンゴジラにウルトラマン出てて、その後でも活躍するからそういうふうに捉えてんのかなと思って例えたんやけど」
葵「大体、変な電気ムチつけたおっさんがパワードスーツ来たおっさんをレース場で襲う映画なんて誰が見たいんだよ!」
茜「見てるやん!見たがったうちの1人やん!!」
葵「あのシーンどういう心境の変化でトニー・スタークがレースに出たのかイマイチわからないんだよ!」
茜「アイアンマン2の話で盛り上がりたくなってるやん!めっちゃ好きやん!」
葵「ほんとに見てないんだってば!シンウルトラマンもアイアンマン2も!」
茜「なんでそんなに頑なやねん。見てへんとわからんことしか喋ってないでさっきから」
葵「なんで見てないってこと信じてもらえないんだろ。あ、これ言ったら見てないって伝わるかも」
茜「見てない証拠になる情報なんてある?」
葵「私、シンウルトラマンの”シン”の意味知らないよ」
茜「それは見たやつ誰も分かってないねん!劇中で特段触れられたりせえへんねやから!」
葵「これでもダメかぁ」
茜「なんでそんなに見たって言いたくないねん。今ん所見てないとありえんような受け答えしかしてへんからな?」
葵「言いたくないっていうか見てないんだもんだって」
茜「見てるやん!」
葵「見てないもん!」
茜「見てるって!」
葵「見てないってば!」
茜「埒があかへんなぁ!一言「見てる」って言うたらこんな言い合いすらする必要ないはずなんですけど!?」
葵「あねが のぞんでも それに 強く答える 義理はない」(M八七替え歌で歌う)
茜「主題歌の替え歌で応戦してきてるやん!!思わず替え歌しちゃうぐらいウルトラマン好きやん!」
葵「だれがあんな皮膚銀色の巨人に恋愛感情抱くんだよ!」
茜「別に映画が好きかどうかしか言うてへんやん!恋愛感情の話してへんから!」
葵「もし付き合えたとしたって相手は身長60m 体重2900tもあるんだから釣り合うわけないじゃん!」
茜「身長と体重スラスラ出てくるのはもうオタクの領域やん!むしろ恋愛感情ひた隠しにするために見てないって言うてきてるやん!」
葵「あーあ!メフィラスからベータボックスもらえたら私も巨大化してウルトラマンの隣歩けるんだけどなー!!」
茜「シンコトノハアオイでも始めるつもりですかぁーー!?メフィラスとかベータボックスとか見てないと知らん単語ゴロゴロ出てきてんのにまだ見てないっていうつもりなんか?」
葵「真相究明、私の苦手な言葉です」
茜「やかましいわ!映画の好きなセリフまで出てきてもうとるやん!」
葵「仮に見てたとしても、なんでお姉ちゃんに言う必要があるわけ?」
茜「見たって言う必要ないけど、見てないっていう必要も別にないやろって話をしてんねん!」
葵「情報はタダじゃないんだよ?」
茜「はぁ?」
葵「見たか見てないか、1万円払えば真相を喋りますけど?」
茜「払うかぁーーーー!!こっちの中じゃ99%見たって確定してるのに1%をそっちが頑なに認めへんから気味悪がってるだけやねん!そのために1万払えるかぁ!」
葵「ペイペイでも払えるよ」
茜「なんでシステマティックやねん!この手法でいくらか稼いでないとペイペイに対応せえへんやん!映画見たか見てないかの情報売ることを商売にすな!」
葵「こんな話してたらまた見たくなっちゃった。2回目はお姉ちゃんと一緒に見たいんだけど、どう?」
茜「いややっぱり見てるんやないか!もうええわ!」
茜・葵「どうもありがとうございました」




あとがき

動画作ったり文章書いたりしてると最初は面白いつもりで書いてたけど、後半何度も最初からの整合性とか取るために読み直してると、あれ?面白くないんじゃないか?って思うことよくあります。このネタもふと思いついたときはかなり面白いと思ったんですけど、書いてるうちにそうじゃないかもってなったネタの1つです。あとは見てくださった方に委ねるしか無いですね…

動画

この台本から作った動画です。どうぞ御覧ください


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