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漫才台本「草食系男子」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です(最後に動画がありますので御覧ください)

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「毎朝朝ごはん食べてることぐらいしか自慢できることがありません。琴葉茜です」
葵「落ちてるものでも食べられることぐらいしか自慢できることがありません。琴葉葵です」
茜「それは自慢になりませんよ?」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくおねがいします!」
葵「少し前に草食系男子って言葉流行ってたじゃないですか?」
茜「確かに一時期よく聞きましたね」
葵「実際にって見たことある?」
茜「どうやろなぁ。見た目でパッとわかるもんでもないし、意外と会ったことあるかもしれへんなぁ」
葵「お姉ちゃんはひと目でわからないの?」
茜「あおいはわかるってこと?」
葵「そんなの、その辺の雑草食べてるかどうかを見たら一発じゃん」
茜「ほんまに草食うとるわけちゃうねん!それはもうただの雑草食いであって草食人間でもないから」
葵「そういう意味じゃなかったんだ。生活に困って雑草食べる人が増えて社会問題になったんだと思ってたよ」
茜「やとしたら男子限定なのもへんやろ。本当の意味は、恋愛に対して消極的な男の人って意味やねん。異性と話すのが苦手な人やったりな」
葵「じゃあチャンスだね」
茜「どういう意味や?」
葵「消極的なだけで女の人に興味はあるんでしょ?じゃあ話かけたら案外利用できるかもよ」
茜「こんなに嫌な女、久しぶりにみたかも」
葵「しかもわたしみたいな美人に話しかけられたら嬉しいだろうし、ある意味地域貢献活動かもよ?」
茜「どうしたん?これからは嫌われることにしたん?」
葵「ちょっと草食系男子に声かけて見ようと思うから草食系男子やってみてよ」
茜「すでに嫌な人ってわかる人に惚れる役やれってこと?」
葵「お姉ちゃんおねがぁ~い」
茜「かわいい妹の頼みは断れませんわ。ほなすでに知り合いの体でいくから。あぁ、こんな僕に話しかけてくれるような女の子おらんかなぁ」
葵「あ、あかおくん!」
茜「琴葉さん、どうしたんですかこんなところで?」
葵「消費者金融で会うなんて奇遇だねぇ!」
茜「ボーイミーツガールから最も遠い場所!消費者金融は基本恥ずかしいものやからあんまり話しかけたりせえへんて」
葵「でも吊り橋効果ってあるじゃん」
茜「なんでふたりとも取り立てられてる最中っていう前提やねん。もっかいいくで。あぁ、こんな僕に話しかけてくれるような女の子おらんかなぁ。」
葵「トントン」
茜「肩をたたかれ…あ、琴葉さん、どうしたんですか?」
葵「ガチャガチャピギュンピギュン(適当な声)」
茜「あの!!どうしたんですか!!??」
葵「ガチャガチャピギュンピギュン(適当な声)」
茜「すいません!聞こえてないんですか!!??」
葵「いやぁ、ごめんごめん、ここだとうるさいね、パチンコ屋でようか」
茜「ボーイミーツガールから最も遠い場所part2やないか!ちゃう意味でドキドキする場所やから」
葵「ドキドキしちゃダメなの?」
茜「パチンコ屋やと異性にドキドキしてる場合じゃなくなるねん。とにかくもっかいやるから場所きをつけてな。」
葵「はぁい」
茜「あぁ、こんな僕に話しかけてくれるような女の子おらんかなぁ。」
葵「あれ!あかおくんじゃない?」
茜「あれ!琴葉さん?どうしたんですか?」
葵「ちょうどいいところに。ちょっと入用でさ。1万円貸してくれない?」
茜「早速利用しようとすな!あとさっきから金にだらしない感じ出過ぎやから」
葵「そっか、そこは隠し通さないとね」
茜「金にだらしないことは認めるんやな。とりあえず今は隠し通す方向で頼むわ。もっかいいくで。あぁ、こんな僕に話しかけてくれるような女の子おらんかなぁ。」
葵「あれ?あかおくん?」
茜「あ、琴葉さん?」
葵「私みたいな美人に話しかけられて嬉しいでしょ~~~」
茜「思ってもいうな!!もうちょい進んでからやる距離の詰め方やからそれ。あぁ、こんな僕に話しかけてくれるような女の子おらんかなぁ。」
葵「あ、あかおくん!」
茜「あれ?琴葉さん?」
葵「さっすがぁ!」
茜「さすがってそりゃ顔見たらわかるよ。同僚でしょ?」
葵「知らなかった~」
茜「えぇ、じゃあなんで話かけてくれたの?」
葵「すごーい!」
茜「ホステスか!水商売で気に入られるためのさしすせそやねんそれ」
葵「施工不良じゃーん」
茜「せが間違っとる!ちゃんと話聞きながら使うからこそええテクニックやからそれ」
葵「どうしたらいいかわからないよ!代わりにお姉ちゃんが話しかけてみてよ」
茜「じゃあうちが話しかけ方みせたるわ。」
葵「よっしゃこい」
茜「すいませーん?」
葵「どうしたの?おねえちゃん」
茜「あおいのままやないか!草食系男子やれよ!」
葵「あぁ、こんな僕に話しかけてくれるマブいスケはいないかなぁ」
茜「最低な表現!心のなかでもそんなこというたらあかんで」
葵「あぁ、こんな僕に話しかけてくれる女の子はいないかなぁ」
茜「あれ?あおいくんちゃう?」
葵「あ!マブいスケの琴葉さん!」
茜「本人にはもっというたらあかんやろ!!普通に応答してくれ頼むから」
葵「あぁ、こんな僕に話しかけてくれる女の子はいないかなぁ。」
茜「あれ、あおいくんちゃう?」
葵「あ!琴葉さん!どうしたんですか?」
茜「ちょうどよかった。友達何人かさそたんやけど断られてもうて、今暇なんやけど、一緒にお茶でもせえへん?」
葵「そんなみんなに断れるような人と僕が一緒にお茶飲むわけないじゃないですか。やめてくださいよ」
茜「男側でも最低やったんかい」
葵「もう、そんな誘い方じゃだめだよ?お姉ちゃん」
茜「葵に言われた無いねん、もうやめさせてもらうわ」
茜・葵「どうもありがとうございました」


あとがき

なんか葵ちゃんがめちゃくちゃクズ人間になってしまって葵ちゃんに申し訳ないですね…どうしても言っちゃいけないこととかやっちゃいけないことこそ面白いって思ってしまうとこういうネタばっかりになってしまうので気をつけないと…

動画

この台本から作った動画です。どうぞ御覧ください


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