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漫才台本「季節外れのクリスマス」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です(最後に動画がありますので御覧ください)

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「電話する時ちょっと声高なってしまいます。琴葉茜です」
葵「電話しません!!琴葉葵です」
茜「潔いですねぇ~」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくおねがいします!」
茜「ちょっと季節はずれではありますけど、クリスマスってやっぱりワクワクしますよねぇ」
葵「大丈夫よお姉ちゃん」
茜「何がや?」
葵「南半球だとクリスマスは夏だから、こっちでは季節外れでもむこうでは季節外れじゃないんだよ」
茜「いや日付は変わらへんねん!万国共通で12/25がクリスマスで、南半球はその時たまたま夏なだけやから」
葵「えぇ、じゃあサンタさんどうするの?南半球は夏に配って、北半球は冬に配るからなんとかなってると思ってたんだけど」
茜「なんやねんそのクリスマスプレゼントローテーションは!年がら年中クリスマスプレゼント配り歩いてるわけちゃうねん!1日しかないクリスマスに全世界にプレゼント配ってるからこそサンタさんは人知を超えた存在やねんから」
葵「でもやっぱそれだと大変すぎるよ。私が子供だったら「急がなくても大丈夫です、私はお正月まで待てます」って手紙に書いて他の子出し抜いちゃうな」
茜「我慢できるええ子アピールで他の子と差をつけようとすな!サンタも1人だけのために正月出勤するのだるいやろ!」
葵「じゃあやっぱり世界中の区画を365で割って1日あたりの配達量を制限したほうがいいんじゃない?」
茜「なんで年中無休前提やねん」
葵「365で割ってるんだから4年に1回休みは来るよ」
茜「閏年だけ2月9日に休めますよってブラックにも程があるやろ!」
葵「そもそもそんな事考えなくたって1日で配り切る能力あるんだから、365で割ったら1日の労働時間なんて一瞬だよ。多分半日もあれば事足りるはず」
茜「計算下手くそか!半日ってことは2日にしか分けられてへんやないか!365で割ったら4分ぐらいやから」
葵「いや計算早すぎか!ほんとに私のお姉ちゃんかい!」
茜「この程度のことで血筋を疑うなよ!365やと難しいけど360で計算したら楽やで」
葵「は?」
茜「いやだからね?365で24時間を割ると難しいけど、360やったら割りやすいよって言うてるんよ」
葵「いやそこじゃなくて」
茜「は?」
葵「血筋ってなに?」
茜「そっち!?思ったよりなんにも理解してなかったこの妹!」
葵「い も う と?」
茜「そうなってきたらなんにも会話できませんよ?」
葵「とにかくお姉ちゃんの計算を信じてみるとね。1日たった4分作業するだけで、世界中の子どもたちに笑顔を届けられるとしたら、素敵なことだと思いませんか?」
茜「いやなんであからさまに怪しいビジネス商材口調やねん!1日たった10分の作業だけで月10万円の不労所得を得ることができるとしたら、素敵なことだと思いませんか?の口調になってるから」
葵「とにかくサンタさんの能力がとんでもないことがわかってしまったわけだよ。私だったら1日中働いてひいこらいうぐらいなら毎日コツコツ配っちゃうな」
茜「どう考えても1日頑張ったら364連休やねんからそっちのほうが効率的やろ。」
葵「ばかいってんじゃないよ」
茜「なんで三年目の浮気口調で馬鹿にされなあかんねん!」
葵「そこはよくいうわって返してくれないと」
茜「いつからうちには三年目の浮気コールアンドレスポンスに参加義務があるんや!?」
葵「お姉ちゃんの考えは甘すぎるよ。そもそもサンタさんがどうやってプレゼントを用意してるか考えたことあるの?」
茜「それは別に製品工場があるんやからそこから取り寄せたらええんちゃうか?」
葵「そのお金はどうしてるのかって話よ」
茜「ん?」
葵「つまりね?1日頑張ったから364連休なんて話あるわけないのよ。空いた日はサンタさんもバイトで稼いでるんだから」
茜「バイト!?なんでバイトって決めつけるねん!」
葵「あんなおじいさんを正社員として雇い続ける会社があるわけないじゃん」
茜「どこで現実的な部分見せてきてるねん!サンタの格好して「じつはサンタです。配達が得意じゃよ」とか言うときゃクロネコヤマトあたりが採用してくれるやろ!」
葵「信じてくれるわけないじゃん!「はいはいおじいちゃん、今面接やってるからね?出口はあちらですよ?」が関の山だよ」
茜「ほな自分で起業してサンタ運送やったらええやないか!1日で世界回れるんやから急ぎの配達じゃんじゃん受けたら稼げるやろ!」
葵「そんな怪しい運送屋に重要な仕事を任せられるわけないじゃん!仮にそれでうまくプレゼント配りのお金が集められたとしても、あちこちで「あれ?あの飛んでるのサンタさんじゃね?」って騒ぎになること確定なんだから。SNS時代をなめちゃいけないんだよ」
茜「じゃあバッチリスーツとか着込んで変装した状態で行けばええやないか」
葵「それでもやっぱりそらとぶそりに乗ってる時点で怪しいんだよ。そらとぶそりに乗ってるのなんてサンタさんぐらいなもんなんだから」
茜「ぐぬぬ…それでも毎日4分コツコツ配るのは納得できへんなぁ。その理屈やとバイトのために毎回家まで帰ってることになるしやな」
葵「どちらにしてもお姉ちゃんみたいに364連休なんて怠けてると、何もデータの入ってないブルーレイ渡すはめになるからね。「お金が足りんかった、君が欲しがっていた仮面ライダーのブルーレイは、お母さんに録画して作ってもらいなさい」って手紙書いて枕元に置くの」
茜「なんで未完成ブルーレイで満足してもらおうと思ってんねん!そんなサンタ嫌や!もうええわ!」
茜・葵「どうもありがとうございました」




あとがき

クリスマスでなぜ今この時期にネタ書こうと思ったのか謎じゃないですか?僕もです

動画

この台本から作った動画です。どうぞ御覧ください


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