見出し画像

漫才台本「軽トラでギター」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です(最後に動画がありますので御覧ください)

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「空き時間にスマホちらちら見ちゃいます。琴葉茜です」
葵「スマホ依存対策でクッションの中に閉じ込めてます!琴葉葵です」
茜「スマホとクッションどっちも使いにくくなっただけちゃう?」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくおねがいします!」
茜「ギター弾けるのってやっぱり憧れますよねぇ。弾いてみたいなぁ」
葵「わかる!!軽トラの荷台でギター弾いてみたいよねぇ!」
茜「限定的やなだいぶ。ギター弾けるようにはなりたいけどそれはあんまりおもったことないわ」
葵「嘘でしょ!?軽トラの荷台でギター弾いてる時に走ってもらったらどんだけ画になるか!」
茜「画にはなるかもしれへんけどそれ曲の全容誰も聞けへんからな?「なんか弾いとんな」ぐらいしかわからへんから」
葵「じゃあ短い曲を何回もループするもん!」
茜「それやったらスピーカーにipodつないでおんなじ曲ループ再生したほうがまだマシやないか!」
葵「そんな町中走る自称右翼団体みたいなことするわけないじゃん!!私がギターを軽トラの荷台で弾きたいからするんだから!ほんとに短い曲にするから!イ短調の曲選ぶから」
茜「イ短調は短いから短調って呼ばれてるわけちゃうねん!短いっていう字入ってるけど!」
葵「でもできるだけ変化つけて演奏するからさ!」
茜「イ短調の曲が単調にならないようにするってか!やかましいわ!」
葵「心配しないでよ、しっかり聞かせるように弾き語ってみせるから」
茜「走るトラックの荷台からやと素晴らしい演奏でも聞くの難しいって言うてんねん」
葵「ギターを掻き鳴らしながらさ。ジャーン!そこポイ捨て!ジャーン!そこ禁煙!ぐらいの短い弾き語りにするから!」
茜「なんやその世直しちんどん屋!語ってへんやないか!弾き指摘やそんなもん!」
葵「とにかく荷台でギター弾きたいからやってみようよ!お姉ちゃんトラックの運転手やってね、私が荷台でギター弾くから」
茜「いややいやや!そんなわけのわからんことに協力できるかい!」
葵「なんでー!?いつも協力してくれるじゃん!」
茜「あかん!そもそも荷台に乗ってギター弾くなんて危ないことこの上ないんやから!姉として見過ごせませんそういうの!」
葵「なんかいつもと違うなぁ。なんでそんなに強情なの?」
茜「うちがギター弾きたいって言い出したんや!!」
葵「は?」
茜「やからうちがギター弾きたいって言い出したんや!!」
葵「え?」
茜「うちがギター弾きたいって言うたのにいつの間にか葵が言い出したみたいになってんねん!どこで立場逆転してるんや!」
葵「そうだけど私も弾きたかったんだから別にいいじゃん!」
茜「あかん!そうやって甘やかしてきたからトラックの荷台でギター弾くなんていうチンピラ妹になってしもたんや!」
葵「誰が細切りにして甘辛く炒められてるんだよ!」
茜「だれもきんぴら妹なんて言うてへんわ!」
葵「そんなに強情なんだったらギター弾きながら運転したらいいじゃん!」
茜「できるかぁ!!なんで運転手と荷台でセッションせなあかんねん!アクセルとブレーキだけで走れるほど日本の道路は自由ちゃうねん!」
葵「わかったわかった。後で交代してあげるから運転手やってよ」
茜「ほんまか?」
葵「ほんまほんま」
茜「絶対やで?」
葵「うん!」
茜「じゃあやるわ」
葵「よしじゃあヒッチハイクで軽トラの荷台に乗せてもらうからよろしく!」
茜「なんでもとから知り合いじゃないのに荷台でギター弾かせてもらえるって思ってんねん!」
葵「もう!いつまで立っても始まらないじゃん!納得してもらえなくたって始めちゃうからね!ヘイタクシー!」
茜「いやヒッチハイクしろよ!軽トラのタクシーは珍しいて!」
葵「いややっぱりお金があるならタクシーの方がいいよ。見知らぬ人に同乗させてもらうなんて危ないもん」
茜「さっきまでうちと口論してたときの情熱を思い出せよ!荷台でギター弾きたいっていうからやろうとしてるんやから」
葵「でもやっぱり危ないと思うんだよなぁ」
茜「そうやけどそこは突破してもらわんといつまで経っても始まらへんねん。うちがギター弾くやつやりたいからさっさと始めさせてもらうからな?「お姉ちゃん、トラックの荷台でギター弾くって?そりゃすごいねぇ」」
葵「「あ、そうなんですよ。ずっと夢だったので実現できて嬉しいです。よいしょよいしょ」」
茜「「荷台に乗れたね?じゃあどこまで行くんだい?」」
葵「「とりあえず校庭1周お願いします」」
茜「いや校庭のトラックをトラックで1周ってか?やかましいわ!」
葵「「じゃあとりあえず、行きながら指示しますから、それに従って下さい」」
茜「近場にタクシーで行く時みたいな指示の仕方すな!ギター弾くんやからそんな暇ないわ!」
葵「「前の車追って下さい!」」
茜「フィクションタクシーに対する指示やないか!現実でそんなとこ見たことないわ!」
葵「「とりあえず遠くの海まで……」」
茜「意味深うつろ美女の行き先やないか!というか!はよギター弾けーーーー!!」
葵「え?」
茜「いつまで経ってもうちの番が来ぉへんやないか!軽トラドライバーの役になりきりすぎて行き先聞くんじゃなかったわ」
葵「「じゃあ荷台でギター弾かせていただきますね」」
茜「やっと弾いてくれるわ」
葵「「あれ?あれ?えっと、これを?あれ?」」
茜「「どうしたんだいおねえちゃん?」」
葵「「いや~ごめんなさい、これアンプどこにあるんですかね」」
茜「なんで持ってるギターエレキギターやねん!!取り回し悪すぎるやろ!!」
葵「荷台に電源とアンプとスピーカー置いてるもんじゃないの?」
茜「エレキギターを荷台で弾くことが常習化しとるやつの軽トラやないかそれ!もうあかん!いつまで経ってもうちの番にならへんから交代や!」
葵「えーまだ弾いてないよ!」
茜「自業自得や!はよ運転手やってくれ」
葵「じゃあとりあえず海に飛び込みまーす。ブーン、ザッパーーーン」
茜「いやどんだけうちにギター弾かせたくないねん!もうええわ!」
茜・葵「どうもありがとうございました」




あとがき

普段と少しだけ違うネタの書き方をしたんですけど、それが原因か若干とっちらかってる気がする…
難しいものですな…

動画

この台本から作った動画です。どうぞ御覧ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?