漫才台本「椅子取りゲーム」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です。歌う部分があるので、NEUTRINOの配布を待ってます

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「みかんはおしりからむく方、琴葉茜です」
葵「みかんは皮をむかずに食べる方、琴葉葵です」
茜「珍しいですねぇー」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくお願いします!」
葵「お姉ちゃんは椅子取りゲームって知ってる?」
茜「椅子をおいてそれを囲んで音楽に合わせて歩いて、音楽が止まったら椅子をとりあうあれやろ?」
葵「はいはいはい、その程度の認識ね」
茜「なんや腹立つ言い方やな」
葵「皆さんもお姉ちゃんぐらいの認識なんじゃないかなって思います。でもこれは皆さんが悪いわけじゃないんですよ。皆さんの認識が必要なレベルに届いていないのは今までにルールブックが存在しなかったからなんです!」
茜「セミナー講師か!椅子取りゲーム程度のことで大げさすぎるから」
葵「でも実際あれだけ遊ばれてるゲームなのにルールブックがないのは変だと思うんだよね」
茜「まあそうかもな」
葵「というわけでルールブック作ってみたからちょっと聞いてみてもらっていい?」
茜「まあ聞こか」
葵「椅子取りゲーム(いすとりげーむ)は、子供の遊びの一つ」
茜「wikipediaの冒頭か!大体かっこで読み方とか英語表記教えてくれるけどやな」
葵「椅子取りゲームは、複数人のプレイヤー、審判、音楽を流す人の3つの役割からなるゲームである」
茜「まあ審判と音楽流す人は一緒でもええかも知れへんな」
葵「審判をするものは1週間前からお酒を飲まずに過ごすこと」
茜「ガチすぎるやろ!M1審査するときの巨人師匠の逸話みたいになっとるから。あれは人生かかってるからこそやってることやねん」
葵「ゲームを始める前にプレイヤーの人数より1つ少ない数の椅子を用意する」
茜「椅子取りゲームの本質やな」
葵「椅子は幅442mm,奥行き425mm,座面高420mmで背もたれのあるものを用意する」
茜「細かい!寸法まで細かく指定されたらやる気なくすって」
葵「部屋の照明について」
茜「まだゲーム始まらんの?」
葵「蛍光灯を用いた場合、東日本と西日本とで点滅回数が異なるため注意すること」
茜「何の話!?目に見えへんぐらい速く点滅してるから勝敗に影響せえへんよ?」
葵「次は音楽の指定について」
茜「音楽は自由ちゃうんか?」
葵「基本はオクラホマミキサーを用いる」
茜「なんやそれ?」
葵「ラララ(オクラホマミキサーを歌う)」
茜「ああ、そういうやつね、たしかに椅子取りゲームで使われてるイメージあるわ」
葵「音源を用意できない場合は「ガッツだぜ」を用いても良い」
茜「なんでや!?ウルフルズのガッツだぜはあんまり椅子取りゲーム向けちゃうと思うねんけど」
葵「曲が決まり、椅子を並べたらゲームをスタートすることができます」
茜「ようやくゲームが始まるわ」
葵「ゲームは審判による「それでは、皆さんには椅子を取り合って頂きます!」の掛け声で開始します」
茜「なんでデスゲーム主催者風やねん!一瞬死ぬんか思ったわ」
葵「ゲームが開始したら、審判の合図とともに音楽を流します」
茜「ついに始まったで」
葵「音楽が止まったタイミングでプレイヤーは椅子に座るようになります」
茜「これこれ、これぞ椅子取りゲームや」
葵「このとき、椅子に座りそこねてしまったプレイヤーは不名誉な称号「借金大王」を与えられ、ゲームから除外されます」
茜「借金大王!?謎のウルフルズ押し。最後1人になるまでやるんやから借金大王まみれになるけどええんか?」
葵「もし、借金大王になってしまっても、やりなおすチャンスはありますので諦めずにサムライソウルを失わないこと」
茜「いやウルフルズにサムライソウルって曲あるけど!基本椅子取りゲームは1回負けたら終わりやからチャンスとかないって」
葵「そして、座ることができたプレイヤーは、勝利を喜び両手を上げてバンザイ!と叫ぶこと」
茜「ウルフルズすぎるやろ!ばんざーい 椅子に座れてよかった~やないねん!(ここ歌う)」
葵「基本的にはこのゲームを最後の1人になるまで繰り返す」
茜「せやな。」
葵「敗者復活について」
茜「は?」
葵「敗者復活について」
茜「いや聞こえてるけど。ウチの知らんシステムやったから面食らってしもてやな」
葵「5人以上のプレイヤーで椅子取りゲームを行う場合、プレイヤー人数が3人になったタイミングで敗者復活戦を行う」
茜「ただでさえ椅子取りゲーム長いのにより長なってない?」
葵「まずは借金大王たちの人数より1つ少ない数の椅子を用意します」
茜「それは椅子取りゲームか」
葵「椅子の半数には○を、残りには☓をひと目でわかるように印をつけ、借金大王たちによるマルバツクイズを行う」
茜「ゲーム性かわりすぎやろ!」
葵「クイズを出題後、正解の椅子に座ったものには力強く「それが答えだ!」といい正解を伝える」
茜「それが言いたかっただけやん!ウルフルズ入れた過ぎて必要ない敗者復活戦まで開催してもうとるやん」
葵「不正解の椅子に座ったものには「間違ってもええねん」と伝え、ゲームから退出してもらう」
茜「ウルフルズのええねんを無理やり入れるなよ!入れた過ぎて不自然な関西弁でてもうてるから」
葵「敗者復活戦では復活する者が1人になるまでマルバツクイズ大会を行う。そのため、敗者復活戦はたった1つの椅子を取り合う熾烈な椅子取りゲームというわけだ」
茜「ややこしいねん!椅子取りゲームのルールブック内で比喩としての椅子取りゲームを使うなよ!」
葵「敗者復活戦が終了したら椅子取りゲームを続行する」
茜「ルール的にマルバツクイズ椅子取りゲームのほうが面白そうやねんなぁ。そっちのほうが盛り上がったらどうするん?」
葵「敗者復活のほうが盛り上がってしまっても?」
茜「はぁ?」
葵「敗者復活のほうが盛り上がってしまっても?」
茜「あー・・・ええねん?」
葵「それが答えだ」
茜「やかましいわ」
葵「そして椅子取りゲームを続行し、最後の1人となった者には最高の栄誉「バカサバイバー」の称号が与えられる」
茜「ウルフルズ入れるために優勝者をバカ呼ばわりすな!誰がやりたいねんそのゲーム!もうええわ!」
茜・葵「ありがとうございました!」


あとがき

椅子取りゲームのルールブックを作るって考えたら面白そうだなって思ったところまでは良かったんです。その後いまいちボケが思いつかないってなっちゃったんですけど、そんなときに僕を救ってくれたのがウルフルズでした。個人的には「ばんざーい椅子に座れてよかった~」のツッコミが気に入ってるんですが、それを入れるためには歌ってもらわないとだったのでそこが課題です。逆にそれさえできれば今後歌う表現ができるのでできたらいいなぁ

動画

制作、公開したら追加します


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