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漫才台本「窃盗団」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です(最後に動画がありますので御覧ください)

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「くしゃみが出そうで出ない時むず痒い。琴葉茜です」
葵「部屋から出そうで出ない時むず痒い。琴葉葵です」
茜「それは自分のさじ加減やろ!」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくおねがいします!」
葵「良くないことと知りつつ、やってみたいことがあるんだけど」
茜「そういうことありますねぇ。言うだけなら別にええんちゃう?」
葵「捕まらないかな?」
茜「国家転覆計画でも話し出すんか??言うだけなら大丈夫なはずやから」
葵「ええ~でもほんとに大丈夫かなぁ」
茜「大丈夫やて」
葵「それでも怖いな~やっぱこの話はしないほうがいいかもなぁ」
茜「どんだけやばい話やねん」
葵「あのー…この前、バス停でバスを待ってたときの話なんですけど」
茜「待て待て待て!唐突に話変わりすぎやろ!よくないことと知りつつやってみたいことを言うてくれよ」
葵「それ言ったら捕まっちゃうかも知れないじゃん」
茜「ほんまに通報とか誰もせえへんから。話してくれ!頼む!もううちも気になってしもうてるから」
葵「えーとじゃあ話しますけど。窃盗団を結成したいんですよ」
茜「窃盗団?」
葵「そう、キャッツアイみたいな」
茜「解散解散!」
葵「ちょ、聞いてよぉ!」
茜「あれだけ引っ張ってその程度の話なんかいって思ったからやな」
葵「でも悪いことは悪いことじゃん」
茜「もちろん窃盗は犯罪やからな」
葵「とにかく聞いてよ。聞かないと深夜1時、月の明かりがポイッソンフットボールを照らし出す時、お姉ちゃんの大切なものを1つ、いただきに参上するよ?」
茜「なんで窃盗予告調で脅してくんねん!わかったわかった聞くから話してくれ」
葵「じゃあメンバーから!」
茜「窃盗団ってぐらいやからな」
葵「まずはセキュリティのプロ、ポール」
茜「思ったより現代風やな。セキュリティ解除して忍び込んだりするんや」
葵「そして変装のプロ、ジョン」
茜「窃盗する場所の下見とか変装を駆使してする感じ?」
葵「次は監視のプロ、ジョージ」
茜「なんで全員名前がビートルズのメンバーやねん!あいつらが盗めるのはうちらのハートぐらいなもんやろ!」
葵「いや銭形か!」
茜「やかましいわ!」
葵「あとお姉ちゃんは赤いからリンゴで参加してね」
茜「適当な理由でうちをビートルズにガッと寄せるなよ!」
葵「ドラムうまいでしょ?」
茜「本格的にリンゴ・スターやないか!ドラムできたとしても窃盗で1番役に立たんスキル!」
葵「とにかくメンバーは集まったから、あとは盗みを成功させるだけだね」
茜「何を盗むんや?」
葵「トイレットペーパーとかティッシュ、あと歯ブラシとかね」
茜「なんで生活必需品やねん!せっかく窃盗団結成しとるんやから盗むならもっと夢のあるもんちゃうんか?」
葵「じゃあ枕とかそっちか」
茜「それは夢を見るものやねん!うちがいうてんのはダイヤみたいな普通なら手にはいらんもんのこというとるから」
葵「じゃあJRに忍び込んで…」
茜「電車のダイヤとってどないすんねん!普通手に入らんけど!もっと高価な宝石とかのこと言うてるから」
葵「そうかそうか、じゃあ早速盗みに行きましょうか」
茜「何をとりにいくんや?」
葵「それはついてからのお楽しみだよ?」
茜「窃盗団メンバーに盗むもの隠すことある!?めちゃくちゃ不安なんですけどぉ!?」
葵「じゃあメンバーが集まったところで、網は持ってる?」
茜「虫取りするんか!?邪魔なだけやろあんなの!」
葵「じゃあドラムスティックは?」
茜「うちまだリンゴ・スターなん!?」
葵「ではそろそろ建物に忍び込みたいとおもいます」
茜「ここはセキュリティのプロ、ポールの出番やな」
葵「いや、遅番の警備員に変装したジョンに内側から開けてもらうよ」
茜「あ、そうなん?ほな監視カメラを解除するとか?」
葵「それはジョンが仕事のフリしてやってくれました」
茜「ほうほう。じゃあ自動扉のロック解除をやってくれたんやな」
葵「それならジョンがマスターキーを渡してくれてるから」
茜「セキュリティのプロ活躍させてやれよ!ほとんどジョンがやってくれとんがな!」
葵「よし!目当ての水槽まできたよ」
茜「水槽?」
葵「網ですくってと、これ窓際に置いといて」
茜「なんですかこれ?」
葵「チョウチンアンコウだよ?」
茜「何をどうしてどこに置いてんねん!?よくわからんすぎて5Wのうち3Wも使っちゃいましたけど!?水族館に忍び込んでたってことぉ!?」
葵「じゃあ他にも盗りたいものいただきますか」
茜「まだ何もとってないけど?チョウチンアンコウ窓辺に置いただけなんやけど?」
葵「ビーヨン!ビーヨン!」
茜「なんやなんや!」
葵「シンニュウシャハッケン!シンニュウシャハッケン!」
茜「アニメの研究所みたいな警告音!侵入ばれとるやないか!どうすんねん!」
葵「くそーポールに見つかったかぁ」
茜「ポール敵のセキュリティ担当でしたぁ!!窃盗団の仕事せえへんはずやわ。はよにげなやばいんちゃうか!?」
葵「でもこのチョウザメなかなか卵産まないんだよぉ」
茜「水族館まで来て、海の宝石「キャビア」を盗もうとしてましたぁ!!処理とかどうするつもりなんでしょうこの妹~」
葵「警備員があつまってきちゃう!監視のジョージは何やってるんだよ!ちょっと監視ぃ~!」
茜「合唱コンクール仕切ってる女子か!」
葵「窃盗団仕切ってる女子です」
茜「そうでしたね!えらいすんまへん!」
茜・葵「あっはっはっは!」
茜「何やこの時間!」
葵「やばいよ!警備員に囲まれちゃった!」
茜「変なことしとるからや!どうするんや!?」
葵「こうなったらごめんね、お姉ちゃん、このドラムスティックであいつらの気を引いて、そのうちに逃げるから」
茜「ここでうちのドラムのスキルがいきるんかい!ズンチーズンチーズンチーズンチー」
葵「ふぅ、リンゴ・スターお姉ちゃんのお陰でなんとか逃げ切れた。じゃあお姉ちゃんの家に侵入しますか」
茜「はぁ?」
葵「チョウチンアンコウはフランス語でポイッソンフットボールだよ?」
茜「窓辺にチョウチンアンコウ置いとったの月明かりに照らして犯行声明を現実にするためやったんかい!」
葵「じゃあエビフライキーホルダーいただきます」
茜「大事にしてるけど!」
葵「どうだった?窃盗団楽しいでしょ?」
茜「いやうち警備員に捕まった上に、お宝盗られとんねん!もうええわ!」
茜・葵「どうもありがとうございました」




あとがき

このネタは書いてる時ビートルズのくだりはちょっとわからない人いるかもなーとか思いながら書いてましたね。ただ水族館に侵入するぐらいからかなりテンポがいいので面白いです(自画自賛)

動画

この台本から作った動画です。どうぞ御覧ください


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