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じょーも遺跡発掘調査報告

2020年4月。じょーも島北西部の山岳地域に位置するじょーも遺跡に関する発掘調査が始まった。じょーも遺跡は縄文時代中期~後期にかけての遺物が多数発見されており、現在確認されている数多の「あつ森」島群の中で確実に縄文遺跡と明記しているのは「じょーも遺跡」のみである。2020年11月において3次調査までされており、その進捗状況について報告する。

じょーも島概要

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じょーも島は南半球の小さな島。かつては無人島であり、2020年3月より移住が進み、住民12名の定住が確認できている。じょーも島には今回報告するじょーも遺跡の発掘現場以外にも様々な史跡があり、縄文時代~古墳時代に大きな集落、村などが形成されていたことが窺える。これまで発掘された遺物は「じょーも島歴史資料館」に所蔵されている。

第一次調査

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じょーも島北部の住居裏の畑から大量の土器片が出土されたことにより調査開始。4月25日に調査事務所・仮設トイレを設置した。また、同日に表土除去を開始した。表土除去は5月1日まで継続した。平場上では土坑や小穴、溝跡等が検出された。

第二次調査

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5月24日から調査区内の南側より重機を使い大規模な掘削にて搬入経路を確保した。また通路の整備や発掘器材類の搬入等を実施した。遺構検出作業は5月27日から開始した。検出作業は調査区南部の平場上から着手した。平場上で竪穴式住居跡が検出された。

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6月12日に西側の斜面より状態の良い貝塚の断層が発見された。この頃、作業員の一部に悪夢を見るとの報告を受ける。「土偶が街を襲ってくる」と言った悪夢障害が主症状であるが、次の日の目覚めは最高であるとのこと。

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第三次調査

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8月23日から2次調査区域A地点の150cm下層に複式炉を持つ竪穴住居跡が検出された。本調査で出土した遺物は、整理箱8箱相当の分量である。内訳は、縄文土器6箱、石器・石製品が2箱となる。竪穴住居跡からは、土偶頭部が出土した。

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三次調査は調査員主任者が放浪の旅に出ていたため、2か月間中断。11月再開され、同月14日に竪穴式住居跡から屈葬された人骨が検出された。また、その周辺より栗の木の掘立柱が状態の良い状態で回収された。

まとめ

約900字も使って適当な報告書を書いてみたが、何が書きたかったと言えば、発掘調査は本当に大変な作業で、適当に掘って写真だけ撮ってる思ったら大間違いだということ。遺物が博物館や資料館に目にするまでに、途方に暮れる工程を経ているのである。実際の遺跡報告書は「全国遺跡報告総覧」で閲覧できるので興味がある遺跡を調べてみるのもいいと思う。

ただ、ここで付け加えておくことは、僕は発掘現場、考古学業界とは全く関係はありません。なので見当違いなことを見つけたら大いに指摘して頂けると助かります。

さいごに

「じょーも遺跡」を参考にしているのは、主に福島県の縄文遺跡である。今回、この記事にきっかけにしたのは、近年の縄文ニュースで最も話題になっている「前田遺跡」の現地説明会に参加することができたからだ。今後、前田遺跡については様々な情報がこれからメディアに登場すると思うので、ここでの情報開示は割愛する。ただ、本当に凄い発見ばかりなので縄文ファンでなくとも楽しみにして欲しい。

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前田遺跡の遺物展示会場のパネルにこんな一文があったので紹介したい。

まだまだ続くよ前田遺跡
~略~
まだまだ、分からないことだらけ。少しでもこの「なぜ」に答えられるように、私たちはしっかりと調査を行っていきます。to be continued

数千年前に終わっている時代を、再び時を進めることができる時空のゲートがあるとしたら、それは発掘現場であり発掘調査である。一個人の発見ではそのゲートを開くことができないと僕は思っている。

あつ森を通して、縄文時代の面白さが少しでも伝わればいいなと思ってます。そして僕にも言わせてください。
まだまだ続くよじょーも島。to be continued

ご興味を持ってくれた方、夢見で島訪問、twitterであつ森アカウント、インスタグラムで土偶アカウントやっているのでご覧くださいませ。
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