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自己紹介風にやってきたことを長々とつづる記事

※他の記事は基本的には誤字脱字修正以上の加筆修正等を加えるつもりはありませんが、この記事は適宜大幅な加筆があります。(最終執筆:2023年8月5日)

この記事はタイトルの通り、自分の半生を自己紹介風、かつ備忘録的に書き留めておく予定のページです。大学・研究機関とは異なる、いろいろなところでお話し、自己紹介をする機会が増え、そのたびに自分自身について色々な質問を受けるのですが、こちらに綴っておいてリンクを紹介すればいろいろ捗るかなと思いました。というわけで、同業者を対象に書いたものではないです。恐らく同業者が見ると、「こんなことをわざわざ書き綴って、あざといなあ」とか思うかもしれません。そういう人たちに向けて書いた記事ではないので、そのような方はブラウザの左上にある「←」ボタンを押してください


1.簡単なプロフィール

  1.1. 概要

福田純也と申します。宮城県生まれ、愛知県(名古屋市)育ち、東京在住の35歳(2023年8月現在)です。中日ドラゴンズのファンで、シーズン中はほぼ毎日試合を観戦しています(※2021/2022/2023はしんどくなって交流戦後くらいにDAZN解約していますが、結果は見ています)。あとハードロック/ヘヴィーメタルが好きだったり、格闘技が好きだったりしますが、穏やかな性格だと自認しています。2022年現在、既婚で妻と二人で暮らしています。

幼少期は、海上保安官だった父の都合で、色々なところに移住しました。宮城で生まれ、その後福島に移った(ここで妹が生まれた)ので、小さいときは東北にいました。その後一気に本州最南端である和歌山に移り、その後三重県に引っ越し、いわゆる「臨界期」の周辺は近畿地方で過ごしています。その後、小学校の高学年から大学院の博士課程を修了するまで長く名古屋にとどまりました。博士課程終了となる2016年、27歳の時に静岡の大学に特任助教として着任し、静岡に移りました。そして2019年、30歳の時に中央大学に准教授として着任し、それから東京都内に住んでいます。

仕事としては、中央大学の理工学部を主たる所属として教育・研究に携わっています。あと中央大学文学研究科(大学院)を兼担で授業担当などしています。2021年度からは、立教大学異文化コミュニケーション学部や法政大学文学部・グローバル教養学部などでも教鞭をとり、そこでの受け持ち科目は「言語習得論」「心理言語学」「応用言語学」などです(これらの授業は毎年必ず受け持っているわけではないです)。主所属の理工学部では必修/選択の英語の授業も持っていて、専門のコマも含めほぼ全て違う内容なのでなかなか大変ですが、忙しくも充実しています。

  1.2. Web上での情報

以下のようなサイトで登録情報があります。

中央大学の研究者データベース

researchmap - 上のデータベースと連動しています(タイムラグあり)。

Google Scholar- 引用件数などが確認できます。

ResearchGate - 一部の論文がダウンロードできます。

Publons - 査読実績などがカウントされています(これは一部自動ではないのでよく登録し忘れたりします)。

2.仕事など

  2.1. 研究について

研究は、言語と心理(思考)のインターセクションを、特に「意識」というものをキーワードに進めています。その中でも2016~7年くらいまでの研究内容は以下の本で概観しています。20代の時にやった研究が主で、書き方もなんというか若いです。すみません。

本書はおかげさまで様々な人にお読みいただいているようで、ゼミのテキストとして読んだという話や、勉強会で課題図書にしたという話もちらほら聞きます。ありがとうございます。『英語教育』2019年3月号では、神戸大学の横川先生がとても素敵な書評を書いてくださいました。

2016年の3月、27歳の時に博士号を取得したのですが、博士論文で書ききれなかったことがたくさんあったので、その溢れてしまった内容をまとめてこの本にしたという感じです。もともと、研究で知的に面白いことをアカデミアの外の人たちにも伝えることができたらいいなあと思っていたので、本を出版する機会に恵まれたのはとても嬉しく思っています。

博士後期課程修了と同時に就職した2016年から2018年くらいまでは発表・論文投稿といったアウトプット活動に力を入れて取り組んできましたが、2019年から2020年にかけてインプットを行う活動に軸足を置いていました。その間は表立った研究成果は発表できませんでしたが、その結果として2021年からは様々なプロジェクトが並行して進行しています。またそれまではほぼ共同プロジェクトは国内・同分野の研究者とのコラボレーションに限られていましたが、海外の研究者や、異分野・隣接分野の研究者との共同プロジェクトが増えてきました。まだ企画段階のもの、助成金応募中のもの、助成金内定が決まっているもののまだ広報していないもの、プロジェクトメンバーの末端構成員なので自分から公表していいか微妙なものなど色々あるので、またまとまったものから様々な媒体で公開していこうと思っています。ちなみに、2020年くらいからかなり研究の方向性は変わってきたように思います。

ざっくりいって私の研究活動は、「ことばを学ぶとはどういうことなのか?」ということを、さまざまな観点から考察することを試みています。同時に、それを知るためにはどういう研究アプローチが必要なのか、などということも考えています。
またサイエンス・コミュニケーション的な観点から、研究の成果を、日頃研究とかかわりのない方にも共有していくというアウトリーチ的な活動も積極的に行いたいなと思っています。こういった活動に関して、Youtubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」にお呼びいただきお話しする機会もありました。貴重な機会をいただき感謝しています。


  2.2. 就職以前の私

現在は大学教員として大学に籍を置きつつ研究をやっていますが、その前の、大学院時代から少し振り返ってみようと思います。あ、そういえば、大学生から大学院生になるときの話や、その後非常勤講師になったときの話は少し以下の商業誌の記事に書きました。

修士から博士まで一貫して私の主指導教員は名古屋大学の山下淳子先生で、博士論文の副査として杉浦正利先生と稲垣俊史先生にご指導頂きました。このとき、「日本第二言語習得学会」の前会長である稲垣先生は、私の所属していた国際開発研究科の隣の、国際言語文化研究科というところの所属で(名前が紛らわしい)、そこでは当時心理言語学の玉岡先生も所属していたりして、自分の研究分野に照らすと国内では珍しいくらいのいい環境で学ぶことができたと思います。名古屋大学に限らず、その時の名古屋は国際的に活躍されている第二言語習得研究者が多く集まっていました。名古屋に何があったのかわかりませんが。同じ研究分野の大学院生も多く、みんなとても精力的に活動していました。研究科棟にいるときはもちろん、コンビニに行っても、酒を飲みに行っても、学会旅行で銭湯にいっても、ずっと研究の話、ディスカッションばかりしていたような気がします。あの時のすべての経験が私を形作ったのは間違いありません。

博士後期課程に進学すると同時に学術振興会特別研究員(DC1)になり、課程の2年目からは名古屋外国語大学や名古屋造形大学といった大学で非常勤講師をすることになりました。ここから修了まで研究論文の出版に関しては調子が良い時期が続きました。修士論文を再分析してジャーナルに投稿したものが国際誌出版されたのですが、修士論文の片手間にやった研究が同時期に国際誌で出版され、なぜかそっちのほうが引用件数が多いという結果になっていて、しかもそれが現在のところ私の執筆した論文の中では最多引用となっています。引用されているものほど良い論文だとは一概には言えないと思いますが、これよりもっとインパクトのある研究をしたいなあと常々思っているところです。また2015年には外国語教育メディア学会から新人奨励賞を受賞しました。ちなみに2014-2016はいずれも中部地区から新人賞が出ていて、やはり思い返すと刺激的な環境で育ったなあと感じます。

大学院時代は、筆頭著者で15本程度、共著を合わせると20本程度の論文を執筆したと思います(出版が修了後になったものもあるかもしれませんが)。当時は、週に数コマの非常勤講師以外には、特に他にやることもなかったので研究発表・論文執筆に集中することができました。

卒業式ではこんなコスプレ(?)を求められて、その様子がYoutubeで流れました(照)

  2.3. その他の学術活動など

現在は、日本第二言語習得学会の運営委員、および外国語教育メディア学会の紀要編集委員などをやっています。所属学会としては、あとは日本言語学会、日本認知言語学会、日本認知心理学会です。

学術誌の査読は国内外の色々なところから依頼を受けていて、知っているジャーナルであればある程度忙しくても基本的には断らないことにしています。どんなところでどの程度査読を行っているかなどの詳細はPublonsにまとめられているのでそちらをご覧ください。

  2.4. 英語教育とのかかわり

静岡で働いていた時、教育学部にいたこともあって、英語教育にかかわるお仕事もお受けしたりします。静岡県立高等学校の悉皆研修の講師として呼んでいただいたり、民間の団体様から講演をご依頼いただいたり、小中学校の研究授業の相談をお受けしたりしてきました。現在のところ、多くの場合どの状況でも私より教育歴が長い方を対象にお話しすることが多いので、授業tipsやクラスルーム内での指導技術とかではなく、研究を参照しつつメタ的な観点から、これまで当然視されてきた価値観を揺さぶるような話題提供ができるといいなと思いながらお話させて頂いています。興味があればご連絡ください(fukuta.14yДg.chuo-u.ac.jp ※Дを@に変えてください)

3.投げ銭

なんか以前ときたま「投げ銭をしたいんですが」というお話を頂いたので、「えっ、お小遣いもらえるの?!(ちなみに我が家はお小遣い制で月3万円)」ということで、noteの設定を300円にして、全文公開していました。つまり書いたものは全部読めるけど、課金もできる状態になっていました。で、その方式でこれまでになんと600円もの儲けを出したのですが(自分へのご褒美でハーゲンダッツ買いました)、知り合いから「福田くんの記事ってなんで有料なのに全文公開になってるの?」とか聞かれることもよくあったりして、確かに謎ムーブに見えるなと思ったり、もしかして有料ってみただけでブラウザバックする人いそうだなあと思ったので、この設定はやめることにしました。まあ、お金欲しくて記事書き始めたわけでもないですからね…えっ?どうしても投げ銭したい?しょうがないな~~~。この記事は全文公開の300円設定なので、投げ銭できないことはなくってよ(´^ω^`)

※なお2023年12月の現時点でこの記事に投げ銭をした方は一人もいません。

4.おわりに

ぐだぐだと書いてきて、誰が読むんだこんなもん、とも思いましたが、自分のこれまでと、今やっていることが可視化できたので、私個人としてはやってよかったなあと感じています。

ここに記した通り、とにかくたくさんの人に支えられてここまでこれたと感じており、自分は実に運がいい人間だと日々感じています。これからも周りの人たちと楽しく交流し、刺激的なことをやっていきたいです。




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