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「悲しそうな顔をするな」恩師からのメール

お久しぶりです。

5月5日のベイスターズ戦で1軍登録を抹消になり、「何か大きな変化がほしい」と思いつつ、試行錯誤を繰り返しました。
noteを書かなくなったのもその一環。いわゆるデジタルデトックスってやつです。
振り返りnoteを待っていてくださった方、ごめんなさい。
ドームの警備員さんにも「次のnote書かないんですか?」と言われてました。いつもありがとうございます。

6月26日のタイガース戦で1軍に再昇格しましたが、打ち込まれ、即抹消。
その日のうちに名古屋に帰り、翌日のナゴヤ球場での練習を終えた僕にメールが届きました。

送り主は江藤省三さん
ドラゴンズOBで、大学時代に監督としてお世話になった文字通り「恩師」です。
前日のタイガース戦を見て、江藤さんはピッチング内容より僕の立ち姿、表情にすごく違和感を抱かれたようでした。

メールのなかにこんな文面がありました。

「あんな悲しそうな顔はするな、大学時代は投げるのが楽しかったはず。」

他にもたくさんの言葉が書いてあったこのメールを読み終わった僕は、心境を見抜かれた恥ずかしさとともに、ずっと応援してくださっていた江藤さんにこんなメールを送らせてしまったことに不甲斐なさを感じました。

「大好きな野球を楽しめていない」

今シーズン、不甲斐ない結果につながっているのはマインド面に問題があったからなのかもしれません。
フォームを修正したり、配球を見直したり、目に見える部分よりももっと根幹から見つめたいと思いました。
楽しさのようなマインド的な答えは自分の中にしかないはずです。
「彼がどうして打たれたか」は側から見ればいくつでも理由を挙げることができますが「彼がどうして楽しめていないのか」は違いますよね。
楽しいと思うポイントが人それぞれだからです。

「自分が楽しいと思ってること、やりたいことってなんだ?」

そう思ってるときに、マーケターの森岡毅さんと予備校講師の林修さんが対談されている動画にたまたま出会いました。

森岡毅さんは低迷していたUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)をV字回復させた仕掛け人として有名なマーケターです。
「森岡さんっておもしろい人だな」と肌で感じ、森岡さんが出ている他の動画や森岡さんが書かれた『苦しかったときの話をしようか』などの本をひと通り読んでみました。

そのなかで森岡さんはこんなことを言っています。

ナスビはナスビにしかならんのですよ。
(中略)
ナスビに「キュウリになれ」「玉ねぎになれ」「俺は玉ねぎが好きなんだ」とか言ってもしょぼくれたナスビにしかならんでしょ。
ナスビはね、立派なナスビにするしかないんですよ。

ナスビはナスビ。ナスビにしかない特徴があるし、それを活かしてより立派なナスビになればいい。

まるで自分に言われてるかのように感じました。
僕はキュウリになろうとしてたのかもしれない。
それか「お前ならキュウリになれる」って声に耳を傾けてしまったのかも。
森岡さんの考えに感銘を受けたので、次の一手は森岡さん流でいこうと思ってます。

まずは自分の強みを知ることから取り組んでます。
強みについて森岡さんは「弱みが強みになったのを見たことがない」「その人の結果、成果、プラスの影響ってのは、その人の強みからしか出てない」と仰っています。この考え方に僕はかなり共感しました。
より良くなろうとするときに、ついつい苦手なことやできないことに手を出したくなりますしね。
自分の強みを探すため、これまでしてきた内省より深く、より具体的に自分の好きという感情と向き合っています。

現在地としては、自分の好きなこと、得意なやり方、ワクワクすることなどがなんとなく見えてきたところです。
これからはそれらを元に大枠となる戦略を立て、より細かい戦術にもっていきたいと思ってます。

挫折や苦悩をふくめ、上半期だけでもたくさんのことを経験できました。
正直言うと、できれば苦しい思いなんてしたくないです。
しかし、いま経験していることすべてが未来の自分のため、誰かのためになるってことを僕は本気で信じています。

「明日からずっとうまくいく」なんて自信はないですが、経験を次に繋いで少しずつ前進する自信はあります。
だから、きっと大丈夫。
いまできること、やりたいことを受け入れ、日々を全力で過ごします。

恩師に2度とあんなことは言わせたくないです。
江藤さん、見ててください。

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