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性とか恋とか愛だとか

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恋愛、性愛、男女、ジェンダーに関する問題に、良い/悪い、正しい/正しくないではなく、男としての実感から考えたい。
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記事一覧

「女性を性的に扱うこと」を巡る議論はなぜいつも平行線になってしまうのか

おっぱい募金にしろ、のうりんポスターにしろ、「女性を性的に扱うコンテンツ」に関する議論が噛み合わずいつも平行線になってしまうのは、「今この国で性的な表象(特に女性の)をどう扱うか」という問題の難しさ、その本質を浮き彫りにしているなあと思う。

というのも、まず大前提として「女性の体を客体として消費すること(A)」それ自体は、本来ならいいことでも悪いことでもないニュートラルな事象にすぎないと俺は思う

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「結婚=無理ゲー」問題の解決策を家入さんちの事例から考えるイベント

明日、7月16日(水)の20時より、下北沢のB&Bにて開催される、webマガジン「AM」さん主催のイベントに出演させていただくことになりました。

家入明子×福田フクスケ「日本一炎上しがちな夫を持つ妻と、独身アラサー男子の、AM公開相談室 」

トークのお相手は、某IT起業家で都知事候補にもなったあの方の妻・家入明子さんです。

未婚(非婚)率・離婚率がべらぼうに高いこのご時世、「結婚したいけど、

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【ネタバレ注意】『マレフィセント』に描かれていたこと【備忘録】

見たばかりでまだ考えがまとまっていないし、ちょっと文章化する体力もないので、箇条書きで思ったことだけ書いておきます。あらためてコラムとしてまとめ直すかもしれません。

・魔法を使える妖精が自然と共生する世界(ムーア国)に住んでいた幼少期のマレフィセントは、「自由に空を飛べる翼」を持っていた

・ステファンは男性社会の権力闘争で勝つために、マレフィセントに「真実の愛」をちらつかせ、彼女から「自由に空

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つらい恋愛にはまるのは、アナルで感じるのと同じだ。

以前、『週刊SPA!』の特集で、「アナル開発職人」という素敵な肩書きを持つ遥 美沙樹さんという方に取材をしました。

風俗の現場で7000人以上の男性のアナルを開発してきた遥さんのお話によると、男性の直腸に指を入れて刺激できる範囲には、①前立腺 ②膀胱 ③精のう ④尾てい骨 ⑤右腸壁 ⑥左腸壁 ⑦S字結腸 ⑧射精管という8つの性感帯があり、ペニスによる射精とはまったく別の、それぞれ異なる快感を得る

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男はなぜ『アナと雪の女王』を見てもやもやしたのか

※このコラムは、『アナと雪の女王』の結末まで含むネタバレに言及しています。未見の方はあらかじめご了承ください。

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『アナと雪の女王』は、表層の物語の下に、「ジェンダー的抑圧」という裏コードが走っていることに気付けるかどうかで、作品のおもしろさや革新性ががらっと変わる映画です。

(1)女性は成長するにつれて「理想の娘」というジェンダーロールを押し付けられて

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「好きだ」と思う感情そのものには、相手にとって何の価値もないんじゃないの?

とある女性に、こんなことを言ったことがあります。

「サプライズのプレゼントは正直めんどくさい。特に服やアクセサリーの好みやセンスについて、男は本当に無知で判別がつかないから、きっと的外れなものを選んでしまうし、女性だってもらって嬉しくないものを受け取る羽目になる。だったら、最初からこれが欲しいと指定してもらうか、一緒にお店に行って選んで買うほうがお互い幸せじゃない?」

それに対して、その女性は

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世間で言うところの『恋愛感情』とは、そもそもきもい欲望のことなのではないかという疑惑。

先日、こんなツイートをしました。

ここで私が言いたいのは、少なくとも現代に生きている以上、ほとんどすべての人は男女問わずそういう欲望(=相手のコンプレックスを使って自分の欲望を満たそうとする)を持ってしまっていて、その欲望を原動力にしないと恋愛が成り立っていかないのが現状ではないかということです。

なぜなら、男女問わず、

このように私は考えているからです。

より正確に表現するなら、今、世間

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