詩|やまびこセッションIPA


陽気のよい、秋晴れの山の木の下で。

やまびこはみんなの掛け声を、いまかいまかと待っていた。

全員が約束の時間にあつまることは、まず、ない。


ひとり、ふたりとあつまって、「まずは練習ね」とカンパイがはじまる。

寂しがりやのやまびこは、いつも即レス。



さらにひとり、ふたりと増えるたびに、カンパイがうまれる。

やまびこだってどんどん楽しくなっちゃうもんだから、

全員そろってからが本領発揮。



どこまでが練習で、どこからが本番だったのか。

記憶はいつもあいまいでいて、それでいい。



おいしいセッションはつづくよ、どこまでも。



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