今までを振り返って
今年で13年目です。
何も成し遂げていませんが少し振り返ってみたいと思います。
私がこの世界に興味持ったのはこどもの頃でした。
でもこどもの頃は将来の夢と言ってもだいぶ先のことであまり深く考えていませんでした。
深く考えるようになったのは高校三年生の時です。
担任の先生と親との三者面談もあり進路について決めなければならかったからです。
三者面談で芸人なりたいと言うと担任の先生はかなり困った顔をしていました。
応援したい気持ちはあるけど進学や就職は今までの経験を生かしてしてあげれることがあるかも知れない、でも芸人を目指す生徒になにをしてあげたらいいか知識がないとのことでした。
母も私も何も情報がなく三人で困りました。
そこで思い付いた案は学校の先生に誰か詳しい人がいない探ってみると言うことでした。
だめもとで担任の先生が他の先生を探ってくださいました。
探ってみると、なんとベテラン芸人の方と友達だと言う先生がいることがわかりました。
先生方の粋なはからいでなんとそのベテラン芸人の方から私宛にメッセージを預かってくださってたのです。
そこには、
「夢はもちろん持ち続けて叶うもの」
と書いてありました。
あの時の嬉しさは今でも忘れません。
高校を卒業し、一年間養成所に通いました。
養成所を卒業した後は劇場で裏方などをしながら勉強させて頂いていました。
劇場には、私にメッセージをくださった大先輩も出演していて19歳の時に初めてお会いすることができました。
でも高校生の時にメッセージをもらった者と言うことは全く言いませんでした。
近い先輩より先輩方にきやすく話かけるのはだめだと注意を受けていてそれを言うことがだめなことに当てはまるのではないか?そう不安に思ったからです。
それから一年間半くらい劇場で勉強をしていました。
真面目に失礼のないように丁寧に先輩方に接していたつもりが先輩に媚びて利用しようとしているのではないか?尊敬してるふりをしている卑怯者ではないか?と一部で言われるようになりました。
人気者になりたくて大阪に出て来て卑怯者と言う正反対のレッテルが貼られてしまいこれは本当につらかったです。
先輩方に会わせる顔もないと思い全く顔を出さないようにしました。
一度ついたレッテルはなかなかはがれないものです。
それから約五年がたちました。
ある先輩から
「○○さんが、福ちゃん最近姿みせんけど、どうしたんやろ?私あのこが高校生の時にエールを送ったこなんやと心配してたよ」
と言われました。
その心配してくださってたのはメッセージをくださった大先輩でした。
私があの時の高校生です。なんて一言も言ってないのに気づいてくださってたのです。
すぐに顔を出しに行きました。
今の状況やなぜ顔を出さなかったか話すと、
「そんなの気にする必要はない、卑怯者じゃない」
そう言ってくださいました。
この五年間耐えてこれたのも
「夢はもちろん持ち続けて叶うモノ」
この言葉がずっと心に残っていたからです。
その言葉が無ければ21歳で完全に心が折れて諦めていたと思います。
そして、
「卑怯者じゃない」
この言葉でずっと感じていた負い目が無くなり気持ちが楽になりました。
それからも何も成し遂げていませんが続けてはいました。
そして2021年の年末のことです。
配信バトルで勝ち上がり、ネット配信ネタバトルに出演することになりました。
出ているメンバーは全員私より実力のある方々でした。必死でやったのは覚えています。他のかたのをみる余裕はなく他のかたがどのくらい受けていたか全く知りません。
結果はネット投票で決められました。
ネット投票35%で優勝でした。
勝負は時の運、その日私が一番運が良かっただけかもしれません。
まぐれかもしれませんが嬉しかったです。
そして2022年1月優勝の特典の冠番組をすることになりました。
ところが現在の情勢もあり4~5回延期になりもうだめかなと思うこともありましたが諦めずに準備をして4月に開催できました。
何もなかった僕がものすごい時間はかかりましたが少しだけ何かを成し遂げることができました。
「夢はもちろん持ち続けて叶うもの」
と言う言葉の意味を実感できた気がしました。
私も、将来この世界を目指す後輩に
「夢は持ち続けて叶うもの」
と言ってあげれる優しい先輩になりたいと思いました。
でも、この言葉を言うからにはまず、まだ叶っていない自分の夢をきちんと叶えないといけないなぁと思いました。
お仕事で共演できるよう、お会いして直接お礼が言えるよう頑張ります。
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